TOM'Sセンチュリー(前編)
2020.04.30
谷口信輝の新車試乗
2020年の東京オートサロンで登場し、多くの自動車ファンを驚かせた「TOM'Sセンチュリー」。有名レーシングチームが仕立てた特別なセダンの走りを、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価する?見るからに別物
TOM'S(トムス)といえば日本だけでなく世界的にも名が知られたトヨタ系レーシングチームである。しかも、レース畑だけでなく、ロードカー用カスタマイズパーツやコンプリートカーの開発・製造でも長い歴史を誇る。そんなTOM'Sの最新作がトヨタの最高級セダン「センチュリー」をベースにしたTOM'Sセンチュリーである。
そのコンセプトについて、TOM'Sは「欧州メーカーが席巻するハイパフォーマンスカー市場に一石を投じることにある」と説明。さらに「国産最高級車として知られるセンチュリーが本来持つ高性能で高品質なパフォーマンスを継続しながら、より走行性能を高め、自らハンドルを握り運転を楽しむドライバーズカー」に仕上げたと主張する。
実車を目の前にすると、スタンダードなセンチュリーとは別物の、低くうずくまったかのような“シャコタンスタイル”が印象的。車高はおよそ2cm低くなっているとのことだが、こちらも量産モデルと同じようにエアサスペンションで車高を2段階に切り替える機能を搭載している。そして走りに関しては「車高を下げた状態でスポーツ+モードをお試しください」とのアドバイスをTOM'S側から事前に受けていた。ちなみに、試乗車に装着されていたBBSホイールと19インチタイヤ(245/45R19サイズの「ブリヂストン・レグノGR-XII」)は合計で100万円ほどのオプション。標準のタイヤはスタンダードなセンチュリーと同じ225/55R18となる。
5リッターV8エンジンとハイブリッドシステムはスタンダードのままだが、フロントバンパー、サイドステップ、リアアンダースポイラー、トランクスポイラーなどが専用品のエアロパーツとなるほか、エキゾーストシステムには「トムス・バレル」を採用。さらにインテリアを「日本国内の職人が製作する最高級ナッパレザーシート」などで飾る点がTOM'Sセンチュリーの特徴である。価格は、スタンダードを1100万円ほど上回る3097万6000円である。
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