「フォルクスワーゲン・ゴルフ」に新型「GTI」登場 初代から受け継がれる伝統のスポーツモデル
2021.12.22 自動車ニュース![]() |
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2021年12月22日、Cセグメントハッチバック車「ゴルフ」にスポーツグレードの新型「GTI」を設定し、2022年1月7日に発売すると発表した。
45年の歴史を誇る定番の“ホットハッチ”
GTIは歴代ゴルフに設定されてきた伝統的なスポーツグレードである。初代のデビューは1976年夏のことで、以来7代にわたり、グローバルで230万台以上が販売されてきた。
8代目となる新型は、第4世代にあたる最新の2リッター直4直噴ガソリンターボエンジン「EA888evo4」を搭載しており、245PSの最高出力と370N・mの最大トルクを発生。トランスミッションには7段デュアルクラッチ式AT「DSG」が組み合わされる。
走りに関する装備も充実しており、電子制御油圧式のフロントディファレンシャルロックやブレーキ制御式のベクタリング機構「XDS」を標準装備。オプションの電子制御サスペンション「DCC」については、従来モデルより減衰力の調整幅を広げ、実に15段階ものなかから任意の設定を選択できるようになった。
さらに新型ゴルフGTIでは、これらの機能を統合制御するシャシーコントロールシステム「ビーグルダイナミクスマネージャー」を新採用。FF車の特性であるアンダーステアを完全に排除した、俊敏で正確なハンドリングを実現しているという。
デザインの違いでも特別感を演出
内外装の仕様もベーシックなゴルフとは異なっており、ボディーにはスポイラーやサイドシルといった空力パーツを各所に装着。ハニカム模様のフロントグリルや、そこに配された赤いストライプなど、過去のGTIモデルに通じるディテールも取り入れている。さらに新型では、ロワグリルの左右にX字型にフロントフォグランプを配置。タイヤサイズは225/40R18が標準で、オプションで235/35R19サイズのタイヤと19インチアルミホイールも用意している。
一方インテリアには、これもGTI伝統の意匠であるタータンチェック柄を用いたスポーツシートを装備。パーフォレーテッドレザーを巻いたステアリングホイールには、赤いアクセントと「GTI」のロゴをあしらっている。さらに、デジタルメータークラスター「デジタルコックピット プロ」にも、中央にエンジン回転計を配したGTI専用の表示レイアウトを設定。細かいところでは、ダッシュボードの装飾パネルもハニカム模様の専用品となっている。
価格は466万円。
(文=webCG/写真=向後一宏)