第99回:「トヨタGR GT」と「レクサスLFAコンセプト」(後編) ―対極的な2台の造形からスポーツカーの教義を考える―

2026.01.21 カーデザイン曼荼羅 渕野 健太郎清水 草一
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!
「レクサスLFAコンセプト」(写真手前)と、「トヨタGR GT」(同奥左)および「GR GT3」(同奥右)。
「レクサスLFAコンセプト」(写真手前)と、「トヨタGR GT」(同奥左)および「GR GT3」(同奥右)。拡大

コンポーネントを共用するのに、その形は全然違う! トヨタの次世代スーパースポーツ「トヨタGR GT」と「レクサスLFAコンセプト」のデザインを、有識者と比較検証。突き抜けて武骨なGR GTか、優雅で知的なLFAか、あなたならどちらを選ぶ?

前編に戻る)

スポーツタイプの新型電気自動車を示唆するコンセプトモデル「レクサスLFAコンセプト」。2025年12月5日に、「トヨタGR GT/GR GT3」とともにお披露目(?)された。
スポーツタイプの新型電気自動車を示唆するコンセプトモデル「レクサスLFAコンセプト」。2025年12月5日に、「トヨタGR GT/GR GT3」とともにお披露目(?)された。拡大
“新しいもの感”が演出されている「LFAコンセプト」だが、クルマそのものは2025年8月のモントレーモントレーカーウイークで発表され、同年のジャパンモビリティショーにも出展された「レクサス・スポーツコンセプト」と同一。名札が変わっただけだ。
“新しいもの感”が演出されている「LFAコンセプト」だが、クルマそのものは2025年8月のモントレーモントレーカーウイークで発表され、同年のジャパンモビリティショーにも出展された「レクサス・スポーツコンセプト」と同一。名札が変わっただけだ。拡大
運転席と助手席とで、明確に空間がつくり分けられたインテリア。横長の異形ステアリングホイールなど、挑戦的な意匠が随所に見られる。
運転席と助手席とで、明確に空間がつくり分けられたインテリア。横長の異形ステアリングホイールなど、挑戦的な意匠が随所に見られる。拡大
「GR GT」と「LFAコンセプト」のサイドビューの比較(前者は真横の画像がなかったので、透視図でご容赦を)。同寸だというホイールベースをそろえてみると、フロントウィンドウの位置が大きくズレているのがわかる。ドアの切り欠きもGR GTのほうが後ろ寄りで、乗員の搭乗位置も後ろ寄りに見える。
「GR GT」と「LFAコンセプト」のサイドビューの比較(前者は真横の画像がなかったので、透視図でご容赦を)。同寸だというホイールベースをそろえてみると、フロントウィンドウの位置が大きくズレているのがわかる。ドアの切り欠きもGR GTのほうが後ろ寄りで、乗員の搭乗位置も後ろ寄りに見える。拡大

プラットフォームが同じというのはホント?

webCGほった(以下、ほった):GR GT/GT3の話はいったんこの辺にして、こんどはレクサスLFAコンセプトについて語りましょうか。ちなみにコチラ、いまのところ電気自動車(BEV)として提案されています。

清水草一(以下、清水):GR GTがほぼレーシングカーなのに比べると、LFAコンセプトは断然まともでキレイなスポーツカーのデザインですよね。

渕野健太郎(以下、渕野):これ、本当にGR GTがベースなんですか? そういうニュアンスの報道もありますけど……。

ほった:それがですねぇ、資料には「GR GTのオールアルミニウム骨格をベースとすることで~」って書かれていますが、発表会を取材したwebCG関の話だと、技術者いわく「ギガキャストでつくる足まわり部品は共用するけど、それが付くフロアは別物」だそうです。寸法を見ても、2725mmのホイールベースは同じですが、外寸は1195mmの全高以外は違いますしね(LFAコンセプトは全長が4690mmで全幅は2040mm。GR GTは全長が4820mmで全幅は2000mm)。

清水:やっぱりね。見た感じでも、LFAはフロントノーズが明らかに短いし。

渕野:そもそも、フロントドアとフロントタイヤの間隔が全然違いますしね。