BMW M440i xDriveグランクーペ(前編)

2022.04.03 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「BMW 4シリーズ グランクーペ」に試乗。この企画としては珍しく(?)、どちらかといえばラグジュアリーな魅力にあふれた5ドアハッチバックだ。果たしてどんなコメントが飛び出すのだろうか。
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3段階の中間のM

今回、山野哲也にステアリングホイールを握ってもらうのは「BMW M440i xDriveグランクーペ」。BMWの「3シリーズ クーペ」改め「4シリーズ」の4ドア……というか、リアハッチを持つ5ドアのファストバックモデルが、4シリーズ グランクーペである。現行モデルは2021年に登場した2代目となる。

日本では、2リッター直列4気筒ターボ(最高出力184PS)を積むFR(フロントエンジン・リアドライブ)モデルたる「420iグランクーペ」とその「Mスポーツ」、そして3リッター直列6気筒ターボ(同387PS)搭載の4輪駆動版、M440i xDriveがラインナップされる。

ちなみに、BMWではスポーツ仕様たるMを3段階に分けている。サーキット走行も視野に入れた“超”スポーツバージョンが「Mハイパフォーマンス」、空力パーツやサスペンションのセッティングにMテイストを利かせた「Mスポーツ」、そして両者の中間に位置して、パワーソースやシャシー性能をアップさせたのが「Mパフォーマンス」である。M440i xDriveは、このMパフォーマンスに該当する。

さて、「行くところまで行ってしまったのではないでしょうか」というのが、以前、山野が新型「BMW M4コンペティション」をテストした際のコメントだ。

同車の初期導入モデルは、最高出力510PS(「コンペティション」仕様。ノーマルは480PS)の強心臓を持つFRクーペ。素晴らしく安定したハンドリングを備えながら、一方で「FRカーの限界をひしひしと感じながら運転する」スリリングなクルマだった。その後、当初のアナウンス通り、510PSに「M xDrive」こと4WDシステムを組み合わせた「M4クーペ コンペティションM xDrive」の輸入が始まった。

 
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