BEST BUY 2023 カーナビ | パナソニック ストラーダF1X PREMIUM10
揺るぎない最強カーナビの座 2022.12.14 Gear Up! 2023 Winter ディスプレイの美しさに定評のあるパナソニックのカーナビ「ストラーダF1X PREMIUM10」が2022年モデルに進化。その目玉となる新機能は「レコーダーリンク」だ。「リビングとストラーダをつなぐ」といううたい文句だが、果たしてその中身は?7年目に入ったフローティング大画面
パナソニックのフローティング大画面ナビが2022年モデルとなって新登場した。2016年の初登場時から大画面ディスプレイを本体から離してフローティングスタイルとしたことで、大画面でありながら多くのクルマに装着できることが売りのFシリーズ。「みんなのクルマに大画面」のキャッチフレーズどおり、以来多くのユーザーから高い支持を得たその人気の秘密は装着性のよさだけではない。登場以来、年々進化を続けており、6年目の2021年モデルでは性能もルックスも使い勝手も、これ以上進化の余地はないのではと思うほどに完成度を高めているからだ。そして7年目を迎えた2022年モデルにもそれは引き継がれた。目を引く新機能も盛り込まれてはいるがそれはあとで述べるとして、まずは究極の大画面ナビと呼ぶにふさわしい本質的魅力から語っていこう。
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カッコイイだけでなく頭もイイ
その魅力は列挙するだけでも大変だ。まず、浮遊するディスプレイはいつ見てもスタイリッシュ。画面周囲のフレームは設計限界までスリムにした「狭額縁」スタイルで、厚みも最薄部でわずか4.7mmと、見た目重視の方も納得の外観だ。機能の面でも文句のつけようがない。ディスプレイの角度調整がほぼ全方向で可能だったり、直射日光による画面反射を極力抑え込んだ設計は実用性の観点からも◎。フローティング構造がクルマの振動に耐えられるかという点は開発当初からの課題だったが、6年間の実績の積み重ねで今や振動を最小限に抑え込んでいる。
ディスプレイの描画性能に至っては、もはや比べる相手が存在しないほどの圧勝ぶり。F1X PREMIUM10と呼ばれる上位モデルに搭載した、業界随一の有機ELパネルが見やすさ美しさを独り占めしているからだ。家庭用TVなどでご承知のように、有機ELは色の再現性が高く、特に黒の描写能力に関しては液晶パネルを数段上回る。優れた描写能力は映像を映し出した時に遺憾なく発揮されるが、忘れてはならないのが地図描写。道路を自然な道幅と形状で描く紙地図のような描き方が印象的だが、実はこの地図、有機ELの大画面に最適化するよう新設計されたもの。広域スケールでも細かい道まで描かれているほか、従来と比べると同じスケールでも表示エリアが広がっているのがわかる。
3D地図にはもっと驚かされる。ビルの描写が一層リアルになっただけでなく、走行に応じて建物などが自然に透過していくので、自車マークも分かりやすい。建物の明かりや影までリアルな描写は3Dゲームなどに用いられる高度な描画手法を採用しているという。
そんな走行描写も自車位置がズレたりしては興ざめである。Fシリーズでは1秒間に10回測位することで正確な自車位置精度を高め、それと同時に、道路の高さ情報と上下センサーをもとに、高速道路のように勾配のある出入り口ランプなどの認識を改善、総合的に自車位置ズレを抑えることに成功している。これらを可能にしたのが高性能CPUの採用なのだが、ほかにも3D地図のアングルを思うがままに切り替えたり、各操作レスポンスの向上も心臓部の強化によって果たされた。
リビングとクルマがつながる新機能とは?
さて、お待ちかねの新機能である。それは「レコーダーリンク」と呼ばれる機能。何をリンクするのかといえば「リビングとストラーダをつなぐ」のだという。レコーダーとは自宅リビングに設置したブルーレイレコーダー(対応機種についてはパナソニックのホームページを参照のこと)など。これをクルマのストラーダとインターネットでつなぎ、レコーダーで録画した番組あるいは受信中の番組を遠く離れたクルマで見られるようにする、というのである。
ひと昔前なら考えもしなかった「離れ業」を現実のものとしたのはスマートフォンの普及とコストも含めた通信環境の整備がまず挙げられるのだが、それ以上に重要なのが両者をとりもつ視聴アプリである。視聴アプリとはそもそも家で見るのが当たり前とされてきたTV番組や録画映像を外出先のスマートフォンでも見られるようにしたもので、すでに活動的な人たちの間では欠かせない便利アプリとなっているという。パナソニックは視聴アプリの開発大手 株式会社デジオンの協力を得てストラーダ専用にカスタマイズされた「DiXiM Play for レコーダーリンク」を2022年のF1X PREMIUM10に搭載。地デジやDVD以外の映像は楽しめなかったカーナビを、いつでもどこでも好きなコンテンツを見られるスーパー映像受像器に進化させてしまったのだ。わかりやすく言えば、ドライブ先で小さなスマホ画面で見るより迫力ある10V型有機ELディスプレイで見たほうが楽しいでしょ、という提案だ。なるほど、自分で書いて納得してしまった。
IT化が進んで仕組みを理解するのが困難な昨今のカーナビだが、使い方は簡単。新機能レコーダーリンクはどのように楽しめるのか具体的に考えてみよう。まず自宅のレコーダーをインターネットに接続する。次にスマホに上記の視聴アプリをダウンロードし、F1X PREMIUM10にワイヤレスで接続すれば準備完了。これで通信可能な場所であれば遠く離れていても自宅のレコーダーに録画した映像を見ることができる。録画だけではない。受信中のTV番組も視聴可能だ。地デジはともかく、BS放送が車内で見られるというのは大きなメリット。BSにはライブのスポーツ番組や音楽番組など見逃せないコンテンツがめじろ押し。特に海外で活躍するメジャーリーガーなどはリアルタイムで応援したいではないか。F1X PREMIUM10ならば家にいなくてもそれができる。外出の多い人にはうれしい機能だ。
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新Fシリーズで知っておきたいこと
ここまで触れてこなかった機能面での細かい進化は写真とキャプションでご紹介するが、無料地図更新できる期間が変わったことはグッドニュースなのでお伝えしたい。これまでの無料地図更新「最大3年間」とは発売後すぐに購入した場合に限っての3年間だったのだが、2022年モデルからはいつ購入しても利用開始日から数えての3年間(開始日によっては無料更新権の終了日が異なることがある)に変わった。予算の都合やちょっと間を置いてから買いたいというユーザーは少なくないから、この配慮は評価したい。
購入を考えるならオプション群も考慮してほしい。例えば別売の2カメラ・ドライブレコーダー「CA-DR03HTD」と連携させれば、撮影した場所を地図に表示させながら録画映像を大画面ディスプレイで確認することができる。ほかにも高精細なリアビューカメラや高機能なETC2.0車載機もあり、これらをフル活用し、F1X PREMIUM10の高画質・大画面のメリットを一層引き出せば、あなたのドライブはこれまで以上に安全で楽しいものになるだろう。
(文=尾澤英彦)
お問い合わせ:お客様ご相談センター
0120-50-8729
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尾澤 英彦
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