レクサスは“未来のモビリティー体験を変える”電気自動車を展示【ジャパンモビリティショー2023】
2023.10.26 自動車ニュース![]() |
ジャパンモビリティショー2023の一般公開に先立ち、2台の電気自動車(EV)を発表したレクサス。1台は、2026年のリリースを予定する次世代EV「LF-ZC」、もう1台は近未来のフラッグシップたる「LF-ZL」。いずれもコンセプトモデルだ。
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プレスカンファレンスに臨んだトヨタ自動車のチーフブランディングオフィサー、サイモン・ハンフリーズ氏は、「プレミアムブランドとしては新興のレクサスが、30年以上にわたってさまざまな常識を変え、また限界を超える挑戦をしてきた」と強調。クルマの電動化を加速させる世のトレンド、100年に一度の変革期といわれるいまこそ、「レクサスの哲学が時代にふさわしい」と主張した。
2021年にレクサスは「2035年までにバッテリーEV100%のブランドになる」と公約した。その具体的な第一歩が、LF-ZCだ。現行の2ドアクーペ「LC」より若干小柄なLF-ZC。高密度のバッテリーを採用することにより、無用にフロアが高くなることを防いでいる。目標とする航続距離は1000km。充電時間は従来の70%に短縮するという。モーターを中心とした動力系を小型化したこともニュースだ。実際の市販モデルを暗示する、低くアグレッシブに構えたLF-ZCのスタイリングは、そうした技術的な裏づけがあってこそ実現したものだ。
サイモン・ハンフリーズ氏は述べる。「より小さく、より広く、もっとエモーショナルなデザイン、もっと広いスペースとフレキシビリティー」。「それらすべては、より小さく、軽く、空力的に優れた構造から生み出されます」。
先にスバルとリリースしたトヨタブランドのEVは芳しい結果を生み出せなかった。2023年5月の組織改正で、トヨタは、EVの開発・生産・事業すべてを統括する「BEVファクトリー」を新設している。LF-ZCは、「トヨタの本気」を示すプレミアムカーともいえる。
電気自動車はクルマを電動化したものではない。スマートフォンが人を乗せて走るようになったのだ、と言われることがある。トヨタのチーフブランディングオフィサーは、「レクサスの未来はあらゆるものをシームレスにつなげることで実現」すると語る。ソフトとハードを融合。ユーザーのニーズを先読みし、多彩なコンテンツを提供し、安全にも寄与するという。その先に、新しいライフスタイルが待っているというのが、レクサスの考えだ。
LF-ZLに関しては、「ラグジュアリーモビリティーの未来を示すフラッグシップ」と規定。持続可能なラグジュアリーの未来を模索する。「レクサスはBEVそのものにとどまらず、未来のモビリティー体験を変えていく」とハンフリーズ氏は言葉をまとめた。「電動化で実現するレクサスの未来を皆さまと一緒に歩んでまいりたいと思います」。
(文=青木禎之/写真=トヨタ自動車、webCG)
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