【Gear Up!】Winter Items Collection 2023-2024 | スタッドレスタイヤ/オールシーズンタイヤ
最新のウインタータイヤ3選 2023.12.11 Gear Up! 2024 Winter いよいよウインターシーズン到来。愛車を日々の生活に使うにしても、レジャーに使うにしても、タイヤ選びは楽しく、そして悩ましいポイントだ。日本の厳しい冬に対応する3つの最新タイヤの魅力をリポートする。【Studless Tire】
横浜ゴム | アイスガードセブン
狙うはあくまで氷雪性能の両立
横浜ゴムの調べでは、降雪地域のドライバーがスタッドレスタイヤを選ぶ際に最も重視しているのが「氷上制動性能」であり、これに次いで「雪上制動性能」を挙げている。さらに「旋回性能」「発進性能」「登坂性能」と続くが、ユーザーが不安を抱えているのは雪上よりも氷上でのドライブであり、デビュー以来、その要求に応え続けてきたのが横浜ゴムのスタッドレスタイヤ「アイスガード」である。その最新モデルが、1985年に発売された「ガーデックス」から数えて7代目となるアイスガードセブンだ。
その特徴は、アイスガード史上最高の氷上性能を実現したこと。凍結した下り坂でのブレーキや、上り坂での発進、カーブで対向車とすれ違う場面などで、安心感がアップしているという。
一方、スタッドレスタイヤでは氷上と雪上の性能は相反するといわれ、雪上性能を犠牲にせずに、いかに氷上性能を向上させるかがポイントになる。そこでこのアイスガードセブンでは、新しいトレッドパターンを開発することでこれに対応。氷上性能を向上させるためにはタイヤのゴムが路面に接地する面積を増やすのが重要で、アイスガードセブンのトレッドパターンは過去最大の接地面積を実現。一方、接地面積が増えると反対に溝の面積が減って雪上性能は悪化するが、アイスガードセブンの新しいパターンでは、雪上性能を左右する溝エッジ量をやはり最大化することで、雪上制動、雪上発進性能はともに3%向上し、雪上旋回性能も従来と同レベルを維持するなど、氷上と雪上の性能をより高いレベルで両立することに成功している。
さらに新開発の「ウルトラ吸水ゴム」により、凍結路で滑る原因となる水膜を瞬時に吸水し、シリカを均一に分散させる「ホワイトポリマーII」を新採用することで氷への密着度を高めるなどして、氷上でのブレーキでは従来品に比べて14%短く止まり、加速性能が15%、旋回性能が7%向上している。加えて、「オレンジオイルS」によりゴムのしなやかさを維持し、スタッドレスタイヤとしての性能劣化が抑えられるのも見逃せないところで、安心が長続きするアイスガードセブンは要注目である。
(文=生方 聡)
問い合わせ:横浜ゴム
0120-667-520
オフィシャルサイト
【Studless Tire】
ミシュラン | X-ICE SNOW
先駆者だからこそ得られる安心感
ウインタータイヤとして、いまやすっかり定着したスタッドレスタイヤだが、日本で初めて発売したのがミシュランであるのはご存じだろうか? 粉塵(ふんじん)公害や道路損傷が問題となったスパイクタイヤに代わるタイヤとして、1982年に登場したのが「ミシュランXM+S100」だった。以来、ミシュランはスタッドレスタイヤのパイオニアとして開発を進め、2004年には初代「X-ICE」を発売。厳しい日本の冬に対応すべく、北海道の士別を重要な開発拠点とし、雪道、アイスバーン、ミラーバーン、そして、ドライ・ウエットと、さまざまな路面状況で高い性能を発揮するX-ICEシリーズは、多くの日本のドライバーから支持を集めている。
その最新版がX-ICE SNOW。以前から定評ある優れたアイス性能と雪上性能をさらに向上させるとともに、タイヤに求められる安全性、快適性、省燃費性能、耐久性などを高いレベルで実現したのが特徴だ。
なかでも注目は、アイス、雪上はもちろんのこと、ドライやウエット路面でも安定したグリップを発揮すること。従来の「X-ICE3+」に比べて、氷上制動性能が9%、雪上制動性能が4%向上している。
その実現のため、X-ICE SNOWでは「EverWinterGripコンパウンド」や、新世代Vシェイプトレッドパターンを採用している。EverWinterGripコンパウンドは、大きく不均一な凹凸により、凍結路ではエッジ効果と水膜を破って接地する効果によって高いグリップを確保。雪上では凹凸が雪を踏み固めて蹴り出す効果がある。ゴムが摩耗しても新たな凹凸が生成されるので性能が長続きするのもうれしいところだ。ポリマーベースの配合物を使用するため、従来型よりも高いブロック性能や長寿命を実現するのも見逃せない。
一方、新世代Vシェイプトレッドパターンは、方向性のある左右対称のパターンとしたのが特徴だ。これにより、エッジ効果を強化することで氷上性能を高めるとともに、V字パターンにより効率的に雪や水を排出して、雪上性能やウエット性能を向上させているのだ。このように高いトータル性能を実現するX-ICE SNOWは、この冬も日本のドライバーに大きな安心を届けてくれるはずだ。
(文=生方 聡)
問い合わせ:ミシュラン
0276-25-4411
オフィシャルサイト
【All Season Tire】
ミシュラン | クロスクライメート2
抜かりなき正常進化
降雪地域のドライバーにとって冬にスタッドレスタイヤを履くのはあたりまえだが、年に数回雪が降る程度の地域では、スタッドレスタイヤに履き替えるかどうか迷う人は多い。また、いざ履き替えとなると新たにホイールを用意し、外したタイヤをどこに保管するかなど、なにかと悩みも少なくない。そんな非降雪地域のドライバーのあいだで近年注目が高まっているのがオールシーズンタイヤだ。
オールシーズンタイヤとは、サマータイヤとしての性能を備えながら、突然の雪にも対応できる性能を持つ、四季を通じて利用が可能なタイヤのこと。冬の前後でわざわざ履き替える必要がなく、交換の手間や外したタイヤの保管場所に頭を悩ませることもない。
ミシュランでは日本で2019年にクロスクライメートを発売。サマータイヤに求められるドライ/ウエット性能やハンドリング性能を満たしながら、突然の雪にも対応できる点から、年々販売を伸ばしている。
この人気シリーズの最新版が、今回紹介するクロスクライメート2だ。これまでどおり“雪も走れる夏タイヤ”として位置づけられるクロスクライメート2は、従来品を上回るドライ/ウエット性能や雪上性能、さらに、夏・冬ともに高い性能が長期間継続するなど、大きく進化を遂げているのだ。
例えば、クロスクライメート2は従来品(クロスクライメート+)と比較すると、雪上ブレーキ性能が7%、ウエットブレーキ性能が6%、ドライブレーキ性能が5%向上している。これを実現するため、ドライ・ウエットから雪道まで路面状況が刻々と変化しても安全に走行できる新開発の「サーマル・アダプティブ・コンパウンド」を採用。また、特徴的なVシェイプトレッドパターンは溝面積を広くすることで排水・排雪性能が向上。ウエットや雪上での走破性をさらに高めている。タイヤが摩耗すると、ブロック側面に溝が現れる「P-エッジ」により、ウエットや雪上性能が長続きするのも見逃せない。もちろん、スノーフレークマークを取得しているため、高速道路の冬用タイヤ規制が敷かれた場合でも通行が可能。導入サイズは15インチから20インチの計83サイズで、価格はオープン。
(文=生方 聡)
問い合わせ:ミシュラン
0276-25-4411
オフィシャルサイト

生方 聡
モータージャーナリスト。1964年生まれ。大学卒業後、外資系IT企業に就職したが、クルマに携わる仕事に就く夢が諦めきれず、1992年から『CAR GRAPHIC』記者として、あたらしいキャリアをスタート。現在はフリーのライターとして試乗記やレースリポートなどを寄稿。愛車は「フォルクスワーゲンID.4」。
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