【F1 2024】第16戦イタリアGPでフェラーリのルクレール優勝、1ストップでマクラーレン勢を下す
2024.09.02 自動車ニュースF1世界選手権第16戦イタリアGP決勝が、2024年9月1日、イタリアのアウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ(5.793km)を51周して行われた。
フロントローにマクラーレンの2台、対するレッドブルはかなたの4列目からのスタート。王者と挑戦者の勝負に、地元で凱歌(がいか)をあげんとするダークホースが加わり、レースは最後まで白熱した。
真っ先にチェッカードフラッグを受けたのは、フェラーリのシャルル・ルクレールだった。大幅アップグレードを持ち込んで予選ではトップから0.134秒差の4位。レースではスタートで2位に上がると、ライバルの多くが2ストップ作戦だったのに対し1ストップで走り切り、第8戦モナコGPに次ぐ今シーズン2勝目、通算7勝目を飾った。フェラーリが地元GPを制したのは2019年以来のこと。跳ね馬の値千金の勝利に、真っ赤に染まったスタンドの大観衆は狂喜乱舞した。
2位はマクラーレン・メルセデスのオスカー・ピアストリ。今季3回目のフロントローとなる2位から、オープニングラップでトップを奪い快走を続けたものの、1ストッパーのフェラーリに前を取られ惜しくも敗れた。
3位はマクラーレンのランド・ノリスだった。2戦連続、今季4回目、通算5回目のポールポジションから、またしてもスタートで失敗し3位にダウン。チームメイト同様、タイヤの性能劣化に苦しみ2ストップを取らざるを得ず、なんとか表彰台まで挽回することができた。タイトルを争うマックス・フェルスタッペンが苦戦していただけに、好機を十分に生かすことができなかったが、ファステストラップのボーナス1点は追加することができた。
ルクレールと同じく1ストップで2位を守っていたフェラーリのカルロス・サインツJr.は、マクラーレンの2台に先を越されてしまい4位でフィニッシュ、30歳のバースデーをポディウムで飾れなかった。
メルセデスのルイス・ハミルトンは、予選6位から5位でレースを終えた。レッドブル・ホンダRBPTのフェルスタッペンは、7番グリッドからダメージリミテーションの6位。メルセデスのジョージ・ラッセルは、1周目にフロントウイングを壊し後退、3番グリッドから7位でフィニッシュした。
レッドブルのもう1台、セルジオ・ペレスはスタート順位と同じ8位、ウィリアムズ・メルセデスのアレクサンダー・アルボンもスタートポジションの9位を守り切った。ハース・フェラーリのケビン・マグヌッセンがペナルティーを受けながら10位となり、最後の1点を獲得した。
以下、11位フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)、12位フランコ・コラピント(ウィリアムズ)、13位ダニエル・リカルド(RBホンダRBPT)、14位エステバン・オコン(アルピーヌ・ルノー)、15位ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、16位バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー・フェラーリ)、17位ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、18位ジョウ・グアンユー(キック・ザウバー)、19位ランス・ストロール(アストンマーティン)が完走した。
ドライバーズチャンピオンシップのトップ5は、首位フェルスタッペンが303点、2位ノリスは241点で、両者のギャップは70点から62点に縮まった。3位ルクレール217点、4位ピアストリ197点、5位サインツJr.184点と続く。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位レッドブル446点、2位マクラーレン438点で、チャレンジャーのマクラーレンが一気に8点差まで迫ってきた。3位フェラーリ407点、4位メルセデス292点、5位アストンマーティン74点といった上位の顔ぶれである。
次の第17戦アゼルバイジャンGP決勝は、9月15日に行われる。
(文=bg)
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