【F1 2025】第8戦モナコGPでノリスが開幕戦以来の今季2勝目、ポイント差一気に縮まる

2025.05.26 自動車ニュース bg
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F1世界選手権第8戦モナコGP決勝が、2025年5月25日、モナコのモンテカルロ市街地コース(3.337km)を78周して行われた。

今年は、追い抜き困難なモナコ対策として「レース中にタイヤを3セット使用」という特別ルールが適用され、事実上の2ストップ以上が義務化された。中団勢のレーシングブルズやウィリアムズは、1台を壁にして後続を抑えるチームプレイに出るなどモンテカルロらしい戦術が見られた。

真っ先にチェッカードフラッグをくぐり抜けたのは、マクラーレン・メルセデスのランド・ノリスだった。予選ではコースレコードで開幕戦に次ぐ今シーズン2回目、通算11回目のポールポジションを獲得。レース終盤には、もう1回ピットストップしなければならなかったトップを走るマックス・フェルスタッペンにペースを抑えられ、真後ろのシャルル・ルクレールからプレッシャーをかけられたが、最後まで持ちこたえることができた。

ノリスにとってはモナコ初制覇で、開幕戦に次ぐ今季2勝目、通算6勝目。同地最多勝チームのマクラーレンにとっては、2008年のルイス・ハミルトン以来となるモンテカルロ16勝目となった。

2位はフェラーリのルクレールだった。昨年悲願の初優勝を遂げた母国で今年も好調、全プラクティスで最速となるも、予選Q3では惜しくも2位。レースでも最後までマクラーレンのテールを追いかけたが、2年連続の地元での優勝は果たせなかった。

3位はマクラーレンのオスカー・ピアストリで、予選3位からポディウムを守った。

レッドブル・ホンダRBPTのフェルスタッペンは、最終周にようやく2回目のタイヤ交換を行い結果4位。縁石に乗り上げることが苦手なレッドブルでは表彰台は届かなかった。

ルイス・ハミルトンは、フェラーリ移籍後最高の予選4位となるも、フェルスタッペンの進路妨害により7番グリッドに降格、レースでは前車の脱落もあって5位でフィニッシュした。

レーシングブルズ・ホンダRBPTのアイザック・ハジャーは、僚友リアム・ローソンの協力もあり5番グリッドから6位、ローソンも8位に入り、チームは2台そろって入賞した。ハース・フェラーリのエステバン・オコンは予選8位から7位でゴールし、第4戦バーレーンGP以来のポイントを手にした。

ポイント圏内最後はウィリアムズ・メルセデス勢が並び、アレクサンダー・アルボン9位、カルロス・サインツJr.は10位だった。

以下、11位ジョージ・ラッセル(メルセデス)、12位オリバー・ベアマン(ハース)、13位フランコ・コラピント(アルピーヌ・ルノー)、14位ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー・フェラーリ)、15位ランス・ストロール(アストンマーティン・メルセデス)、16位ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、17位角田裕毅(レッドブル)、18位アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が完走した。

ドライバーズチャンピオンシップは、1位ピアストリ161点、2位ノリス158点となり、13点あったギャップは一気に3点差にまで縮まった。3位フェルスタッペン136点、4位ラッセル99点、5位ルクレール79点と続く。

コンストラクターズチャンピオンシップは、1位マクラーレンが319点で独走する一方、モナコで無得点だった2位メルセデス147点に、3位レッドブルが143点、4位フェラーリも142点で迫ってきている。そして5位ウィリアムズは54点で中団勢トップを守っている。

全24戦のシーズンも3分の1を消化。欧州3連戦の最後、第9戦スペインGP決勝は6月1日に行われる。

(文=bg)

F1第8戦モナコGPを制したマクラーレンのランド・ノリス。開幕戦オーストラリアGP以来優勝から遠ざかり、その間にチームメイトのオスカー・ピアストリに選手権トップを取られたものの、モナコでの勝利でピアストリの3点差にまで詰め寄ることができた。(Photo=McLaren)
F1第8戦モナコGPを制したマクラーレンのランド・ノリス。開幕戦オーストラリアGP以来優勝から遠ざかり、その間にチームメイトのオスカー・ピアストリに選手権トップを取られたものの、モナコでの勝利でピアストリの3点差にまで詰め寄ることができた。(Photo=McLaren)拡大