ファンティックから新型「キャバレロ」登場 イタリア発のスタイリッシュなスクランブラーモデル
2025.09.03 自動車ニュース![]() |
伊ファンティック・モーターの輸入代理店であるモータリスト合同会社は2025年8月29日、新型「ファンティック・キャバレロ」シリーズの計7モデルを順次日本に導入すると発表した。
新型はメイド・イン・イタリーに回帰
ファンティック・キャバレロは2018年に登場したスクランブラーモデルで、ユニークなデザインや軽量な設計、鋭いハンドリングとスロットルレスポンス、力強くトルクフルなエンジンなどが特徴とされている(その1、その2、その3)。
2世代目にあたる新型は2024年11月のEICMA(ミラノモーターサイクルショー)で発表されたもので、「クオーレ・イタリアーノ(イタリアの心臓)」というスローガンのもと、エンジンを含むすべての主要部品や車両の組み立てがイタリアに回帰。年々厳しさを増す環境規制にも対応しているという。
エンジンの種類は排気量450ccクラスの「MM460」と125ccクラスの「MM125」の2種類で、ともにファンティックの100%子会社であるモトーリ=ミナレッリ社が製造を行う。とくに前者は既存のエンジンから設計が刷新されており、動弁機構にはフィンガーフォロワーロッカーを備えたDOHCを採用(従来型はSOHC)。高速化するピストンスピードに合わせ、新設計の鍛造ピストンも用いている。併せて排気量も449ccから463ccに拡大させており、環境規制「EURO5+」への適合を図るとともに、「小気味よいトルクを犠牲にすることなく、トップエンドまで伸びるエンジン」(報道資料より)を実現したとしている。
操作性の改善も図っており、クラッチ操作をより軽く調律したほか、シングルエンジンのビッグトルクに対応するべく、スリッパークラッチを標準で装備。トラクションコントロールやABSシステムとの協調制御を可能にするライド・バイ・ワイヤの採用や、コーナリングABSの搭載もトピックとして挙げられる。
車体の設計も刷新しており、より軽快に、より俊敏に走れるようメインフレームを、オフロードでも確実に路面をとらえられるようサスペンションを変更。またシート幅を30mm細めることで足つき性を改善したほか、キー脱着式の書類入れも完備するなど、ユーティリティーについても向上を図っている。
ラインナップは、中核となる「スクランブラー」に、充実した装備を持つ「スクランブラー デラックス」、より悪路走破性能を高めた「ラリー」の3種類で、とくにラリーには、200mmのストロークを持つフルアジャスタブルの前後サスペンション(スクランブラーは150mm)や、21インチの大径フロントホイール、ピレリのデュアルパーパスタイヤ「スコーピオンラリーSTR」、スキッドプレートなどを標準で採用。グランドクリアランスは280mmを確保している。
主要諸元は以下のとおり(スクランブラー500のもの)。
- ボディーサイズ:全長×全幅×全高=2080×--×--mm
- ホイールベース:1425mm
- 車重:150kg
- エンジン:463cc水冷4ストローク単気筒DOHC
- トランスミッション:6段MT
- 最高出力:45HP/8000rpm
- 最大トルク:42.5N・m/7000rpm
- タイヤ:(前)110/80R19/(後)140/80R17
ラインナップと価格は以下のとおり。
- スクランブラー125:99万円
- スクランブラー デラックス125:110万円
- ラリー125:110万円
- スクランブラー500:129万円
- スクランブラー デラックス500:134万円
- ラリー500:140万円
(webCG)
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