カワサキは「W」シリーズの60周年記念展示を実施 「Z900RS」の大幅改良モデルも公開【ジャパンモビリティショー2025】
2025.10.29 自動車ニュース 拡大 |
カワサキモータースは2025年10月29日、「ジャパンモビリティショー 2025」(会期:11月9日まで)の会場においてプレスカンファレンスを開催。新型のスポーツネイキッドモデル「Z1100」や、カワサキ初のスーパーチャージドエンジンを搭載したオフロード四輪車「テリックス5 H2デラックス」、同じくカワサキ初の電動四輪車「ナブ4eリミテッド」などを日本初公開するとともに、大幅改良を受けた「Z900RS」「Z900RSカフェ」を世界初公開した。
「W」から始まるカワサキの大型バイクの歴史を紹介
白を基調にしたシンプルなブースには、国内で販売中の最新モデルを多数展示。加えて2025年は「W」ブランドの誕生60周年、つまりカワサキが大型モーターサイクルのカテゴリーに参入して60年の節目であることから、2025~2026年の1年間をアニバーサリーイヤーと位置づけ、その一環として1965年に発売された「650-W1」を展示した。
また同車が展示された中央のステージには、「Wがなければ、ZやNinjaは生まれてこなかった」というコピーも掲げ、それまで500cc以下の排気量モデルを中心に展開していたカワサキが、目黒製作所を傘下に収めて650-W1を開発し、大排気量化へと進む当時の世界市場で存在感を高めていったこと、そこでの成功が「Z900」や「Z1000」、そしてカワサキの高性能スーパースポーツモデルである「ニンジャ」の誕生へとつながった歴史をアピールしていた。
プレスカンファレンスで壇上に立ったカワサキモータース代表取締役社長の伊藤 浩氏も、カーボンニュートラルの実現に向けた水素関連技術に関する取り組みに続き、Wブランドの誕生60周年を枕にカワサキの歴史を解説。650-W1とともに、その系譜を今日に受け継ぐ現行モデル「W800」と「W230」を紹介した。
次いで紹介されたのが、大幅改良を受けたZ900RSとZ900RSカフェだ。両車は好評を博するデザインはそのままに、電子制御スロットルやクイックシフター、IMU(慣性計測ユニット)を搭載するなど、中身が大幅に進化したものとなっている。いっぽう、これが日本初公開のZ1100は、カワサキとしては最大排気量となる1098ccのエンジンを搭載したスーパーネイキッドであり、標準モデルが158万4000円、上級モデルの「SE」が176万円とされている。
これらの車両展示に加え、ブースにはカワサキモータースに限らず川崎重工グループが取り組む水素関連技術の一環として、水素エンジンモーターサイクルやモーターサイクル用水素エンジンのモックアップも展示。歴史と最新技術の両輪で進化を続けるカワサキブランドの姿を、ブース全体から感じることができた。
(文=河野正士)
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