Kia(キア)がワンボックスタイプの電気自動車「PV5」を初披露 2026年春に国内発売を予定【ジャパンモビリティショー2025】

2025.10.30 自動車ニュース webCG 編集部
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キアPV5パッセンジャー
キアPV5パッセンジャー拡大

Kia PBVジャパンは2025年10月29日、「ジャパンモビリティショー2025」(会期:11月9日まで)の会場でプレスカンファレンスを実施し、ワンボックスタイプの電気自動車(BEV)「Kia(キア)PV5」を日本初披露した。2026年春の発売を予定している。

2026年春に国内販売が開始される5人乗りの乗用車「キアPV5パッセンジャー」。車両本体価格は679万円から。
2026年春に国内販売が開始される5人乗りの乗用車「キアPV5パッセンジャー」。車両本体価格は679万円から。拡大
「PV5パッセンジャー」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4695×1895×1899mm、ホイールベースは2995mm。
「PV5パッセンジャー」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4695×1895×1899mm、ホイールベースは2995mm。拡大
「PV5パッセンジャー」のインテリア。優れた視界もセリングポイントされる。メーターパネルは7.5インチサイズ、センターディスプレイは12.9インチサイズ。
「PV5パッセンジャー」のインテリア。優れた視界もセリングポイントされる。メーターパネルは7.5インチサイズ、センターディスプレイは12.9インチサイズ。拡大
「PV5パッセンジャー」のリアシート。背もたれには60:40の分割可倒機構が組み込まれてる。
「PV5パッセンジャー」のリアシート。背もたれには60:40の分割可倒機構が組み込まれてる。拡大
ウィンドウが縦に大きい特徴的な「PV5パッセンジャー」のサイドビュー。スライドドアの左右幅は775mmと発表されている。
ウィンドウが縦に大きい特徴的な「PV5パッセンジャー」のサイドビュー。スライドドアの左右幅は775mmと発表されている。拡大
2人乗りの「PV5カーゴ」。車両本体価格は589万円から。
2人乗りの「PV5カーゴ」。車両本体価格は589万円から。拡大
「PV5カーゴ」には、左右に大きく開くリアゲートが備わる。荷室容量は4420リッターで、ビジネスに合わせたカスタマイズが行えるようになっている。
「PV5カーゴ」には、左右に大きく開くリアゲートが備わる。荷室容量は4420リッターで、ビジネスに合わせたカスタマイズが行えるようになっている。拡大
「ジャパンモビリティショー2025」のキアブースの様子。
「ジャパンモビリティショー2025」のキアブースの様子。拡大

ヒョンデ傘下で韓国第2の自動車ブランドのキアが帰ってくる! キアが日本で販売されていたことをご記憶の方も、あまりいらっしゃらないだろうが、韓国ヒョンデに続き再上陸である。

その第1弾がワンボックスタイプのBEV、PV5で、定員2人の商用車「カーゴ」と定員5人の乗用車「パッセンジャー」の2タイプがある。どちらもデザインはシンプル&モダンで、実用第一という感じがして好感が持てると筆者は思った。ボディーの両サイドには大きく開くスライド式のドアがあり、カーゴは観音開きのテールゲートを、パッセンジャーは上ヒンジのテールゲートを備えている。

輸入・販売を手がけるkia PBVジャパンは、総合商社として知られる双日の100%出資子会社で、国内に8つのディーラーを展開。2026年春に日本で発売する。アフターサービスは全国100カ所の提携工場が補完し、独自の充電ネットワークも築くという。

電池の容量には43.3kWh、51.5kWh、71.2kWhの3種類があり、それに合わせて電気モーターの最高出力は若干異なる。最大トルクの250N・mはどのモデルも同じだ。最長航続距離はカーゴで528km、パッセンジャーで521kmと十分長い。PV5カーゴは最大積載量の荷物を積んで693.38kmというBEVのギネス認定世界記録を2025年9月にドイツでつくっている。

車両本体価格はカーゴが589万円から、パッセンジャーが679万円から。BEVなので、もちろん補助金の対象になる。初年度の目標販売台数は2000台とされた。

なお、PV5のボディーサイズは全長×全幅×全高=4695×1895×1899mmで、全長は「トヨタ・ハイエース」のロングと同じ。ただしホイールベースはPV5の場合、2995mmもある。2570mmのハイエースより425mmも長い。それはハイエースがキャブオーバー型のエンジン縦置き後輪駆動を基本とするのに対して、PV5はフロントのアクスルに電気モーターを配する前輪駆動だからだ。バッテリーを薄くホイールベース間のフロアに敷き詰めることで低床も実現し、広い室内空間、もしくは荷室空間をつくり出している。

この「E-GMP.S」というBEV専用プラットフォームは、自由度の高い座席レイアウトやドアのパターンを可能にするという。

日本の若者にとって、あるいは新首相にとっても、韓流はコスメもドラマも愛好されるものになっているようである。そういう時代ゆえ、PV5の日本導入をステージ上でアナウンスしたKia PBVジャパン代表取締役社長の田島靖也氏も自信たっぷり……のように筆者には見えた。

(文=今尾直樹)

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