プジョー5008 GTハイブリッド アルカンターラパッケージ(後編)

2026.07.05 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「プジョー5008」に試乗。後編ではいよいよパワートレインとシャシーの仕上がりについて深く切り込む。雨のワインディングロードで5008は、レジェンドドライバーにどんな印象を残したのだろうか。
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振れ幅の大きいドライブモード

(前編からの続き)

山野哲也がドライブしているのは新型「プジョー5008」。3列・7シートを搭載しているのは初代から変わらないが、2016年登場の2代目でSUVスタイルに生まれ変わった。3代目のボディーサイズは全長×全幅×全高=4810×1895×1735mmで、先代から全長が170mmも拡大している。

本国フランスには1.6リッターのプラグインハイブリッド車やピュアな電気自動車(FWD以外に2モーター4WDも選べる)も用意されているが、国内向けの5008に設定されるパワートレインはマイルドハイブリッドの1.2リッター直3ターボエンジンのみ。最高出力はエンジンが136PS、6段DCT内蔵のモーターが22PSで、システム全体では145PSを発生する。ステランティスグループが目下売り出し中のこの電動パワートレインは、多少の出力の差はあるものの「シトロエンC3」や「プジョー208」などのコンパクトクラスにも搭載されている。5008の巨体を不足なく動かせるかどうかが焦点といえるだろう。「決してパワーがあふれているわけではありません」と山野が切り出す。

「でも、ストリートからこうしたワインディングロードまで、ストレスなく車体を前に押し出してくれます。回転ではなくて、トルクで稼いでいるエンジン特性といえるでしょう。上まで回さなくてもスイスイと進んでいってくれる感じがします。あと5008はドライブモードがすごく賢く設定されているんですよね」

5008のドライブモードは「ノーマル」「エコ」「スポーツ」の3種類。山野の指摘する賢さとは、どんなポイントを指しているのだろうか。

「例えば30km/hで進んでいるときにドライブモードをエコ、ノーマル、スポーツと変えてみると、加速度が全部変わってくるんですよね。それ自体は驚くことではありませんが、5008の場合はかなり明確に変わるのが面白い。変わり幅はアクセル開度が小さいときのほうが分かりやすいです」

 
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