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“スモールプレーヤー”であるマツダが、今後もグローバルで高いブランド価値とビジネス効率を両立させていくためにはどうしたらいいか? その難問を解決するために「マツダ モノ造り革新」の活動が2006年に始まった。「どういうお客さんに選んでいただきたいかを考えることが大事」と大塚主査。
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「モノ造り革新」の土台となるのが一括企画。5~10年のスパンで、今後どのような商品や技術が必要となるかを予測し、全商品をまとめて企画する。その目的は、各車種のどこを“固定要素”として共通化し、どこを“変動要素”として個性を出すのか明確にした上で、標準構造をつくりだすことにある。
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<プロフィール> 1989年入社。車両設計部の内装品空調設計グループに所属し「MX-6」のインパネ開発を担当した。「ベリーサ」の内装開発リーダーや「CX-9」の設計副主査を経て、2007年に「CX-7」開発主査。2013年から「CX-5」などの開発主査を務める。
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車格や排気量の違いを超えて、エンジン、トランスミッション、ボディー、シャシーなどの基幹ユニットの基本コンセプトを共通化し、いわば相似形の設計とすることで、さまざまな製品を同じプロセスで開発・生産できるようにする。これがコモンアーキテクチャー構想である。「いわゆるモジュラー構想とは異なります」と大塚主査。
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防眩(ぼうげん)ハイビームを備えたアダプティブLEDヘッドライトは、日本車メーカーとしては初採用になる。
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「アクセラ」や「デミオ」に先を越される形になっていたカーコネクティビティーシステムのマツダコネクトが採用された。
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パーキングブレーキが電動化されてセンターコンソールがすっきりした。マツダコネクトを操作するコマンダーコントロール(丸いダイヤルコントローラー)も、もちろん装着される。
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「規模を拡大して全方位的に攻めるやり方は、マツダの仕事ではない」と大塚主査。
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「CX-5 25S Lパッケージ」のエンジンルームを見る。SKYACTIV-G 2.5エンジンは184psを発生する。
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「CX-5」はエンジン、トランスミッション、ボディー、シャシーのすべてにスカイアクティブ技術を採用した初の“フルスカイアクティブ”モデルとして2012年2月に発売された。(写真=マツダ)
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「日本のモノづくりを尊敬されるものにしたい。そのためには『モノ造り革新』というプロセスが必要なのではないかと確信している」と大塚主査。
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今回のマイナーチェンジで、安全装備充実のグレード「プロアクティブ」が新たに設定された(写真は「XDプロアクティブ」)。
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