
-
-
マクラーレンの「スポーツシリーズ」とは、同社の製品の中ではベーシックかつピュアなシリーズのこと。価格的には“最も身近なマクラーレン”となる。上位に「アルティメットシリーズ」と「スーパーシリーズ」がある。
-
カーボン製のセンターモノコックは「スポーツシリーズ」向けに開発された「モノセルII」(単体重量80kg以下)と呼ばれるもの。乗降性が改善されている。
-
キャビン背後のエンジンフード部を見る。空力性能を考慮した「シュリンク・ラップト(小さく引き締まった)」と呼ばれるデザイン手法が用いられており、「フローティングCピラー」(リアウィンドウの両脇が素通しになっている)がユニーク。
-
マクラーレン・ロードカーの“文法”に従ってドアは跳ね上げ式(同社は「ディへドラルドア」と呼ぶ)。リアエンドには本格的なディフューザーが備わり、ただならぬ雰囲気を放つ。
-
アグレッシブな外観に対し、内装は一転して優雅な雰囲気。「スーパーシリーズ」と比較して室内長と室内幅が拡大されており、快適さが増している。
-
「スポーツシリーズ」のシート表皮はレザーが標準。カスタマイズメニューも豊富にそろう。
-
メーターは液晶式。3つのセクションで構成されており、中央に7インチ(スピード、エンジン回転数、ギアポジションを表示)、その両脇に各種情報を表示する3インチが配置される。(クリックするとバリエーションが見られます)。
-
センターコンソールにはシフトセレクターやエンジンスタート/ストップボタンが整然と並ぶ。
-
フロントセクションには十分な容量のラゲッジスペースが用意される。
-
「570Sクーペ」の動力性能は0-100km/h加速が3.2秒で、最高速は328km/h。
-
キャビンの背後に搭載される3.8リッターV8ツインターボユニット(570ps、61.2kgm)。シングルプレーン・クランクシャフトにドライサンプと、レーシーなスペックを誇る。
-
エンジンフードの後方にはエンジンオイル注油口などのサービス用リッドが用意されている。
-
タイヤサイズは前が225/35ZR19で、後ろが285/35ZR20。カーボンセラミック・ディスクブレーキが標準装備。
-
ワインディングロードを行く。ステアリングのギア比は「650S」より3~5%クイックな設定。
-
アルガルヴェ・サーキットを行く。全長は4.692kmで、18のコーナーからなる(四輪コースの場合)。
-
複雑な形状をしたフロントバンパーは躍動感を演出すると同時に、空力的に計算されつくされており、エアフローの最適化が図られている。
-
リアデッキの後端は「インテグレーテッドスポイラー」を形成している。
-
「570Sクーペ」の乾燥重量は1313kg(軽量オプション装着時)。重量配分は前42:後ろ58。
-
ファイティングポーズを決める「570Sクーペ」。マクラーレンらしい素直なハンドリングが信条。
-
マクラーレン570Sクーペ
-
『マクラーレン570Sクーペ(MR/7AT)【海外試乗記】』の記事ページへ戻る