-
1/121989年の“レーサーレプリカ”全盛期にクラシックなスタイルで誕生し、ネイキッドブームを巻き起こした「カワサキ・ゼファー」。1996年には、エンジンを4バルブ化するなどした発展型「ゼファーΧ(カイ)」へと移行した(写真はその2002年モデル)。
-
2/12ホンダの「ドリーム50」は1960年代の市販レーサー「CR110カブレーシング」をイメージしたネオクラシック(1997年2月発売)。高精度な49cc単気筒DOHCエンジンをはじめ、つくりのよさにも定評があった。
-
3/121994年にデビューした「スズキ・ボルティ」。クラシカルなデザインとコンパクトな車体(排気量249cc)が持ち味で、小柄な女性ライダーにも人気を博した。
-
4/12
「ボルティ」のよきライバルとして知られるのがカワサキの「エストレヤ」。写真は前後一体型のダブルシートを備える「RS」モデル。
-
5/121950年代に生まれた名車の復刻版として、2001年に登場した「トライアンフ・ボンネビル」(写真は2001年モデルのオプション装着車)。代を重ね、現在はより排気量の大きな水冷モデルに。
-
6/122013年のミラノショーでデビューしたBMWのネオクラシックモデル「R nineT」。ロングツアラーを中心としたそれまでのBMWのイメージに対する意外性もあり、大いに注目を集めた。
-
7/12ここから先は、筆者おすすめのネオクラシックモデルをいくつか挙げてみよう。いずれも、デザイン、機能、性能、価格がうまくバランスした、「失敗がない」と思えるモデルである。
【カワサキZ900RS】
俊敏なハンドリングと爽快に吹け上がるエンジンは、世界中のネオクラシックの中でも随一のもの。いたずらにレトロであることを追求せず、心地よく走れる一台のスポーツバイクとして高い完成度を誇る。 -
8/12【ホンダ・スーパーカブC125】
スーパーカブ史上、初めて実用性ではなく趣味性を追求したモデル。車体各部は専用に開発されたパーツで固められ、見た目だけでなく、操作フィーリングも上質。手軽なドレスアップカスタムかと思いきや、実に生真面目に作られている。 -
9/12【ヤマハSR400】
本文にもある通り、このモデルは“リアルクラシック”とも呼べる存在ながら、単に生き永らえてきたのではなく、時代に合わせて常に改良されてきた。生産中止の期間は何度かあったものの、ヤマハがその度に復活させて40年以上にわたりラインナップしてきた、その心意気が素晴らしい。2018年に登場した最新モデルはキックによるエンジン始動も容易。ニッポンが誇るべきスタンダードバイクである。
-
10/12【ドゥカティ・スクランブラー アイコン】
スクランブラーシリーズには現在9種類のラインナップがあり、排気量も400cc/800cc/1100ccと3クラスのバリエーションが用意される。モデル選びは悩ましいところだが、その中核ともいえるアイコン(803cc)なら間違いなし。加速も減速も旋回もすべてがライダーの意思に忠実で、リニアという言葉の意味を教えてくれる。 -
11/12【トライアンフ・ストリートツイン】
1200ccのスピードツインも魅力的だが、この900ccのストリートツインは身のこなしが軽やかで、トルクも必要十分以上。105万0600円という価格は今の基準からすれば相当リーズナブルな設定であり、そのコストパフォーマンスを評価したい。 -
12/12【ハスクバーナ・ヴィットピレン701】
KTM(オーストリア)の傘下にありながら、北欧由来の流麗なデザインで存在感を発揮。エンジンは690ccもの排気量を誇る単気筒であるにも関わらず、レブリミッターまで軽々と回り切るパンチの効いたものだ。こんなビッグシングルはもう現れないかもしれない。

伊丹 孝裕
モーターサイクルジャーナリスト。二輪専門誌の編集長を務めた後、フリーランスとして独立。マン島TTレースや鈴鹿8時間耐久レース、パイクスピークヒルクライムなど、世界各地の名だたるレースやモータスポーツに参戦。その経験を生かしたバイクの批評を得意とする。
デイリーコラムの新着記事
-
つまずきを糧に成功をつかみ取れ! 新型「CX-5」に宿るマツダの変革と覚悟 2026.5.29 既存のマツダ車とは一線を画す乗り味で、メディアをおどろかせた新型「マツダCX-5」。マツダの最量販車種は、なぜ3代目で大転換を迫られたのか? 賛否両論を巻き起こした“あのクルマ”との関係は? 新しくなったCX-5に宿る、マツダの覚悟と変革に迫る。
-
「日産テラノ」がPHEVで復活 往年のビッグネームを継承するSUVの特徴を分析する 2026.5.28 日産自動車が「北京モーターショー2026」で、往年のビッグネームを継承する新型SUV「テラノPHEVコンセプト」を世界初公開した。初代「テラノ」で採用された「3スロット」を想起させる車両のデザインに加え、日産が新型テラノで狙うグローバル戦略に迫る。
-
まさしく桁違いの1169PS&2000N・m 新型「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」が搭載する数々の新機軸 2026.5.27 2025年発表のコンセプトカー「メルセデスAMG GT XX」が新型「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」として正式にデビューした。その中身は100%電気自動車であり、上位グレードは最高出力1169PSという途方もないスペックを誇る。技術的ハイライトを解説する。
-
買った後にもクルマが進化! トヨタ&GAZOO Racingが提供するアップデートサービスのねらいと意義 2026.5.25 GAZOO Racingが「トヨタGRヤリス/GRカローラ」の新しいソフトウエアアップデートを発表! 競技にも使える高度な機能が、スマートフォンのアプリで調整できるようになった。その詳細な中身と、GRがオーナーに提供する“遊びの機会”の意義を解説する。
-
“ポチって”始まるブランド体験 「Amazonで買えるホンダ」って何だ? 2026.5.22 ホンダは2026年4月末、オンラインブランドストア「Honda Goods」をAmazon内にオープンした。その内容は? 「これは」と思うアイテムをピックアップしつつ、車両メーカーが力を入れる「グッズ販売」の意義について考えてみよう。
新着記事
-
NEW
トヨタRAV4 GRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】
2026.5.30試乗記新型「トヨタRAV4」のプラグインハイブリッド車ではEV走行換算距離が約150kmにまで到達。もちろん電池容量の拡大によるところも大きいが、何よりも最新のハイブリッドシステムによる効率向上が効いている。「GRスポーツ」をドライブした印象をリポートする。 -
つまずきを糧に成功をつかみ取れ! 新型「CX-5」に宿るマツダの変革と覚悟
2026.5.29デイリーコラム既存のマツダ車とは一線を画す乗り味で、メディアをおどろかせた新型「マツダCX-5」。マツダの最量販車種は、なぜ3代目で大転換を迫られたのか? 賛否両論を巻き起こした“あのクルマ”との関係は? 新しくなったCX-5に宿る、マツダの覚悟と変革に迫る。 -
キャデラック・リリックV(4WD)【試乗記】
2026.5.29試乗記キャデラック初の電気自動車(BEV)「リリック」に、最高出力646PSのハイパフォーマンスモデル「リリックV」が登場。“ブランド史上最速”をうたう豪速SUVだが、実際に乗ってみると、高い動力性能がもたらすゆとりや心地よさにも魅力を感じる一台となっていた。 -
DS N°8エトワールAWD(4WD)【試乗記】
2026.5.28試乗記前衛を身上とするフランスのラグジュアリーブランド、DSオートモビルから、新たなハイエンドモデル「DS N°8(ナンバーエイト)」が登場。当代屈指の性能を誇る電気自動車であり、かの地では大統領専用車にも選ばれる一台の、独創の魅力に触れた。 -
「日産テラノ」がPHEVで復活 往年のビッグネームを継承するSUVの特徴を分析する
2026.5.28デイリーコラム日産自動車が「北京モーターショー2026」で、往年のビッグネームを継承する新型SUV「テラノPHEVコンセプト」を世界初公開した。初代「テラノ」で採用された「3スロット」を想起させる車両のデザインに加え、日産が新型テラノで狙うグローバル戦略に迫る。 -
第963回:ベスパで家族円満! ローカルイベントをのぞいてみた
2026.5.28マッキナ あらモーダ!2026年は「ベスパ」の誕生80周年! 地元イタリアでは、各地で記念イベントが催されている。そのひとつである「キャンティ&ヴェルナッチャ100km」を、現地在住の大矢アキオがリポート。イタリアならでは、ベスパならではのファンの交流に触れた。