「YAMAHA Motorcycle Day 2019」の会場から
2019.10.04
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ヤマハのバイクユーザーを中心としたファンミーティング「YAMAHA Motorcycle Day(ヤマハモーターサイクルデー)」が、2019年9月28日に、山梨・鳴沢村のふじてんリゾートで開催された。
これは2018年に始まったヤマハ公式イベントで、第1回となる昨年は、新潟・苗場と兵庫・淡路の2カ所で実施。今年も同様に2カ所の会場が設けられ、9月7日には熊本・阿蘇で1回目が実施されている。
当日は、まさにツーリング日和という快晴に恵まれ、会場までの道中でも、多くのヤマハ製バイクを駆るライダーと遭遇した。筆者は8時過ぎに会場入りしたのだが、その時点でも各地から愛車と共に老若男女のライダーたちが集結。なかには、遠方からヤマハの原付で会場入りする熱心なファンも見受けられた。
多くのファンが集まったため、会場オープン前後の駐車スペースは、入場するバイクの列が途切れることがないほどに……。もちろん、ほとんどは新旧のヤマハ製のものだったのだが、他ブランドのモデルもチラホラ見受けられ、バイク好きなら誰もが参加しやすいアットフォームな雰囲気なイベントであることがうかがえた。
メイン会場には、トークショーなどを開催するステージ、ヤマハ製バイクのフルラインナップ展示、ヤマハのグッズ販売ブースやアフターパーツなどのバイク用品ブランドのブース、ご当地グルメなども楽しめるフードコーナーなどが設置されていたが、基本的には、バイク好き同士の交流を楽しんでもらうことを目的としているようで、のんびりしたものだった。
二輪車の試乗コーナーも設けられたが、こちらはエンジン付きではなく、ヤマハの電動アシスト自転車のみ。やはり二輪好きが集うイベントだけあって、自転車の試乗会も大盛況だった。筆者も試乗させてもらったが、ゲレンデの斜面も楽々と駆け上がることができる「YPJ-XC」は、モーターアシストの効果に驚かされるとともに、いつまでも乗っていたくなる楽しさがあった。
多くのバイクファンが交流を楽しんだイベント当日の模様をフォトリポートでお届けしよう。
(文と写真=大音安弘)
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1/369月7日の熊本での西会場と9月28日の東会場の2カ所で開催された「YAMAHA Motorcycle Day 2019」。東会場となる山梨の「ふじてんリゾート」には、早朝からヤマハ車ユーザーを中心に多くのライダーが集結。2回実施された来場記念の集合写真は、多くのファンが積極的に参加してくれたこともあり、バックとなるステージが遠く感じるほどのボリュームとなった。
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2/36オープニングセレモニーでは、ヤマハ発動機販売の石井謙司代表取締役社長が、集まったヤマハファンたちを歓迎。イベント開催を記念したテープカット式も行われ、特別ゲストとして、当日会場に一番乗りしたライダーなども招かれた。
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3/369時開始のオープニングセレモニー終了とともに、次々と会場入りするファンたち。その列は、途切れることを知らず……。開場直後は入場にかなりの待ち時間が必要となるほどの盛況ぶりだった。またツーリングの途中などに立ち寄る地として来場する人も多く、午後になっても多くのバイクが会場入りしていた。
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4/36多くの来場者たちでにぎわうメイン会場。ゆるい雰囲気のイベントだけに、早々に次の目的地を目指す来場者も多いようだったが、それでも人が途切れることはなかった。メイン会場では、スタンプラリーも実施され、コンプリートするとオリジナルツールボックスやバックなど豪華賞品の抽選券を手にすることができた。
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5/36イベント最大の人気アイテムは、イベント開催記念のオフィシャルTシャツ。用意された500着は、開始1時間以内でほぼ完売状態に……。同イベントの人気の高さをうかがわせるシーンであった。
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6/36ヤマハの最新モデルのフルラインナップ展示では、125㏄以上のモデルが勢ぞろい。展示車は、スポーツ、オフロード、スクーターなどさまざまで、自由に触れることができた。ただ、イベントの目玉となる特別展示などがなかったのは、少々残念だったかも……。
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7/3640年を超える歴史を持つヤマハの名車「SR400」も展示。改良が続けられ、今も現役モデルだ。エンジン始動がセルモーターではなく、キックのみというのもマニアック。乗用車に例えるなら、「ケータハム・スーパーセブン」のような存在だろうか。写真は、女性がキックスタートに挑戦しているところ。
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8/36女子高校生を主人公としたキャンプ漫画「ゆるキャン△」のコラボ展示ブース。ソロキャンプ好きの主人公、志摩リンの愛車が「ヤマハ・ビーノ」という設定であり、愛車仕様の原動機付きスクーター、ビーノが展示されていた。舞台の中心が山梨県であり、ヤマハ、山梨県ともに関係が深い作品となっている。
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9/36メイン会場には、ヤマハ関連だけでなく、バイクに関わるさまざまな用品やアフターパーツメーカーのブースが並ぶ。ヘルメットメーカーのSHOEIブースではフィッティングサービスが実施されるなど、販売だけでなく、専門家によるアドバイスやサポートも受けることができた。
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10/36イベント開催記念のメッセージボードも設置。カラフルなペンが用意され、来場者が自由にメッセージを書き込むことができた。これほどの大きなボードだが、瞬く間にファンたちのヤマハ愛にあふれるコメントで埋め尽くされていった。
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11/36メイン会場の写真撮影スポットは、来場記念撮影をするファンの順番待ちができるほどの盛況ぶり。駐車スペースにも同様の撮影スポットが設けられており、こちらでは愛車と共に撮影することも可能なため、インスタスポット的な人気を集めていた。
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12/36広大な駐車スペースを埋め尽くす来場者の愛車たち。開場直後は、入場には受付での手続きが必要だったこともあり、その順番待ちの列が駐車スペースにまで連なったほどだった。
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13/36第1駐車場が瞬く間に埋まったため、イベント開始直後から第2駐車場への誘導も開始された。それでも駐車場への入場制限が行われたほど。それほど多くのライダーが富士山のふもとに集結したのだ。
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14/36集まったヤマハファンの愛車を見て回るのも、イベントの楽しみのひとつ。新旧さまざまなモデルが集まっており、今なお2ストモデルの人気の高さもうかがえた。またヤマハの関係者も駐車スペースを見学しており、オーナーとの交流を図っていた。
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15/36トークショーのゲストは、ツーリング動画などバイクに関する動画を『YouTube』にアップして人気を集めているYouTuberの「RAMPAGE MONKEY」が招かれた。じゃんけん大会も実施され、その賞品は、なんと10月に開催されるMotoGP日本グランプリの観戦チケット。20組40名とプレゼント数も多かったため、大いに盛り上がりを見せた。
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16/36ライダーたちの募金を財団法人 日本盲導犬協会に育成資金として贈る「YAMAHA NICE RIDE募金」の贈呈式が実施された。この1年間に集められた募金が、石井謙司ヤマハ発動機販売 代表取締役社長から日本盲導犬協会へと手渡された。この活動は、平成元年からスタートした取り組みで、29年間の募金総額は、9385万3919円にもなるという。
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17/36バイクの祭典だけに、参加者も愛車での参加がほとんど。子供の参加も少ないようであったが、その中でも珍しかったのが愛犬連れの参加者だ。このワンちゃんもバイク後方の専用の特等席で、通り過ぎる参加者たちに愛嬌(あいきょう)を振りまいていた。
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18/36プロカメラマンによる愛車撮影コーナーも。バックスクリーンが設置されるなど屋外ながらスタジオさながらの撮影が行われていた。きっとオーナーにとっては、一生の宝物になることだろう。
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19/36ゲレンデでは、MTBタイプの電動アシスト自転車「YPJ-XC」の試乗会を実施。電動アシストにより急なゲレンデの上りも、立ちこぎが不要。楽々と駆け抜けられることに、多くの参加者が驚きながら、その走りを楽しんでいた。
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20/36ヤマハの電動アシスト自転車の試乗会も行われた。街乗りのおしゃれなデザインのものからロードタイプまでさまざまなモデルを用意。試乗コースに加え、「PAS CITY-V」による一本橋走行のチャレンジも実施された。60秒以上で与えられる電動(殿堂)入りの称号を目指し、多くのライダーが挑戦したが、乗りなれない電動アシスト自転車とあってか苦戦を強いられていた。
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21/36ここからは全国各地から集まったヤマハオーナーたちの愛車を紹介しよう。ヤマハYZF-R25。
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22/36ヤマハYZF-R25。スポーツバイクYZF-Rシリーズの249㏄モデル。並列2気筒DOHCエンジンを搭載する現行型。
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23/36ヤマハYZF-R125。スポーツモデルのYZF-Rシリーズで最もコンパクトな124㏄単気筒SOHCエンジンを搭載。日本未発売モデルだ。
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24/36ヤマハYZF-R3。320㏄の並列2気筒エンジンを搭載。レースマシンの系譜を持つ現行型モデル。
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25/36ヤマハYZF1000Rサンダーエース。1996年に登場したフラッグシップスポーツ。1002cc並列4気筒DOHCエンジンを搭載。後続車が登場しても、しばらくの間、生産が続けられた人気モデルだ。
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26/36ヤマハHS1。1968年に発売されたスポーツバイク。89㏄並列2気筒の2ストロークエンジンを搭載。
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27/36ヤマハ・ジョグZR。スポーティー原付スクーター。この他にも各地からスクーターでの参加者が多数見受けられたことに驚かされた。
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28/36ヤマハ・ドラッグスター1100。ドラッグスターのフラッグシップモデル。1063㏄のV型2気筒SOHCエンジンを搭載する。
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29/36ヤマハXJ400D。398㏄並列4気筒DOHCエンジンを搭載。「D」モデルは、ブラック仕上げのエンジンが特徴。
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30/36ヤマハFZ750。749㏄並列4気筒DOHCエンジンを搭載するスポーツバイク。市販車初の5バルブエンジンを搭載し、この5バルブエンジン技術は、その後、他のモデルにも広く使用された。
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31/36ヤマハTZR250。249㏄並列2気筒2ストロークエンジンを搭載。開発にはレーシングライダーが携わった公道レーサーともいうべきモデルで、レーサーレプリカブームをけん引した。
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32/36ヤマハ・セロー250。英語でカモシカを指す名を持つオフロードバイク。250㏄単気筒SOHCエンジンを搭載する現行型だ。
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33/36ヤマハFZR250R。249㏄並列4気筒DOHCエンジン搭載。丸目2灯式からプロジェクターヘッドライトに変更されたマイナーチェンジモデル。
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34/36ヤマハGTS1000/A。90年代に活躍したツアラー。1002㏄並列4気筒DOHCエンジンは、5バルブである点が特徴。将来の排ガス規制を意識した先進的な機構も採用していた。
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35/36ヤマハRZ250。80年代に爆発的人気を誇ったネイキッドスタイルの2ストロークバイク。247㏄並列2気筒エンジンを搭載。
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36/36ヤマハFZ400R。レーサーレプリカブームで人気となった一台。399㏄並列4気筒DOHCエンジンを搭載。