-
1/102019年のワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトン(写真)。ポールポジションこそ5回に終わったが、21戦して11勝、勝率5割以上、全戦でポイント獲得という圧倒的な強さでシーズンを駆け抜け、ミハエル・シューマッハーの持つ大記録、7冠まであとひとつと迫った。タイトルを決めた第19戦アメリカGPで叫んだ「俺たちはまだまだいけるんだ!」という言葉を体現するかのような、やむことのない成長を確認したハミルトンの今季だった。(Photo=Mercedes)
-
2/10ドライバーズランキング2位でシーズンを終えたバルテリ・ボッタス(写真)。未勝利に終わった2018年から一転、開幕戦オーストラリアGPで優勝、第3戦中国GPから3連続ポール、第4戦アゼルバイジャンGPで2勝目とシーズン序盤は目覚ましい活躍を見せ、その変貌ぶりから「ボッタス2.0」と呼ばれたほど。そこからは王者ハミルトンの巻き返しにあい主導権を握られるも、シーズンを通して5回のポール、4つの勝利を記録することができ、チームの6連覇に貢献した。(Photo=Mercedes)
-
3/10史上初のドライバー、コンストラクター両タイトル6連覇を達成したメルセデス。2人のドライバーをはじめ、代表のトト・ウォルフ、レース中の無線交信を通じて“世界一有名な裏方”となったハミルトンのレースエンジニア、“ボノ”ことピーター・ボニントンら優秀なスタッフに支えられた常勝軍団、その強さが抜きんでた一年だった。(Photo=Mercedes)
-
4/10GP最強のパワーユニットを武器に、ストレートや高速コースでとにかく速かった、今季のフェラーリ。だが9つのポールポジションを取りながら、勝利数は3つと寂しい結果に終わった。信頼性やピレリタイヤとのマッチング、レース戦略上のツメの甘さ、ドライバー間の同士打ちと、何かと後ろ向きな話題の多い一年。コンストラクターズランキングでは、王者メルセデスに235点も離されての2位だった。(Photo=Ferrari)
-
5/10今年のF1に新風を巻き起こしたシャルル・ルクレール(写真)。今季誰よりも多い7回のポールポジションを獲得。第13戦ベルギーGP、第14戦イタリアGPでは初優勝&2戦連続ポール・トゥ・ウィンと波に乗った。フェラーリとしては、2010年のフェルナンド・アロンソ以来となる地元イタリアでの優勝で、大挙した熱狂的なファンは新しいヒーローの誕生に歓喜した。(Photo=Ferrari)
-
6/10若きチームメイトに惨敗を喫した今年のセバスチャン・ベッテル(写真)。GP2年目のルクレールが2勝&7ポールだったのに対し、4冠王者は優勝1回、ポールは2回。ドライバーズランキングでも4位ルクレールに次ぐ5位に終わった。度重なるミスという悪癖はなくせず、今季限りで引退するのではとのうわさが絶えないが、本人からは「来年は良くしていかないとダメだ」と、これでは終われないといった前向きな発言も。良くも悪くも感情的なキャラクターの持ち主であり、GPには欠かせないドライバーのひとりでもある。来季の再起を願いたい。(Photo=Ferrari)
-
7/10今年のF1も、この男がいたから大いに盛り上がった。レッドブルのマックス・フェルスタッペン(写真)は、チームの地元オーストリアGP、雨で荒れたドイツGP、そしてあのハミルトンをコース上で2度もオーバーテイクしたブラジルGPと今季3勝をマーク。ハンガリーGPでは自身初ポールも決めた。スタートでの失敗が多く、メキシコGPでは予選中に黄旗無視でペナルティーを受けるなどまだ荒削りな部分も認められるが、恐れを知らないあのキレた走りで今年も見る者を魅了してくれた。フェラーリ勢を抜き、自身最高位のドライバーズランキング3位となった。(Photo=Red Bull Racing)
-
8/10ジュニアチームのトロロッソを経て、今年レッドブルに昇格したピエール・ガスリー(写真)。しかし、トップチーム独特の重圧を感じたか開幕から安定しないレースが続き、夏休み前のハンガリーGPを最後に再びトロロッソに降格するというショッキングな異動があった。精神的な落ち込みも心配されたが、古巣に戻ると見違えるように元気な走りを取り戻し、ブラジルGPでは値千金の2位表彰台を獲得、絶叫でその喜びを表した。(Photo=Red Bull Racing)
-
9/10GP1年目にして、アレクサンダー・アルボン(写真)はさまざまな経験をすることとなった。ほぼぶっつけ本番でのF1デビュー戦は中堅トロロッソから。シーズン後半には不振のガスリーに代わりトップチームのレッドブルに抜てきされ、初戦ベルギーGPでは、パワーユニット交換ペナルティーで後方17番グリッドからスタートするも、最後には5位でチェッカードフラッグを受けしっかりとポイントを取ってきた。ブラジルGPでは、初表彰台目前でハミルトンに当てられ悔しい思いもした。たまにルーキーらしい凡ミスもするが、必ず遅れを取り戻して入賞するしぶとさが持ち味。ガスリーに次ぐランキング8位で初年度を終了したが、レッドブル2年目の来季、フェルスタッペンとの差を詰めることはできるか。(Photo=Red Bull Racing)
-
10/10ホンダとのパートナーシップ1年目、レッドブルは3勝と2つのポールポジションを記録し、コンストラクターズランキング3位でシーズンを終えた。シーズン序盤には新レギュレーションにマシンを合わせ込むことに難儀するも、フランスGPで投入した改良型マシン&パワーユニットから好転し、チームの地元オーストリアGPでは、ルクレールとの接戦を制したフェルスタッペンが今季初勝利。ホンダ13年ぶりの優勝に、日本のファンのみならず世界中が惜しみない拍手と声援を送っていたのが印象的だった。(Photo=Red Bull Racing)

柄谷 悠人
デイリーコラムの新着記事
-
新型「アルピーヌA110」はどんなクルマに? グッドウッドを駆けたテストカーから読み解く 2026.7.17 アルピーヌが次期型「A110」を示唆する「A110フューチャー」を初公開。グッドウッドで走る姿を披露した。そこから分かる未来のA110の姿とは? 電動化がアナウンスされているが、エンジン車の設定はあるのか? 公式発表とテストカーの姿から深掘りする。
-
九州・熊本で開催 「Lamborghini Summer Days 2026」で極上なる猛牛の世界観を知る 2026.7.16 ランボルギーニが1泊2日の無料招待制イベント「Lamborghini Summer Days 2026」を、九州・熊本で開催。上天草の自然とともに最新モデルの走りと独自の世界観を味わう特別なツアーの詳細を報告する。
-
スライドドアはいつから? 「日産エルグランド」登場前夜の国産ミニバン史 2026.7.14 間もなく「日産エルグランド」の新型が発売される。これに限らずわが国は多くのブランドが多くのモデルをラインナップするミニバン王国なわけだが、そもそも国産ミニバンはどのようなかたちで始まり、どのような進化を遂げてきたのだろうか。多人数乗車モデルの歴史を解説する。
-
みんなで乗れるアメリカンSUBARU 3列シートSUV「アセント」はどれだけ大きいのか? 2026.7.13 アメリカで生産されているスバルの3列シートSUV「アセント」が、日本でも2026年後半から販売される見込みだ。一体どんな魅力の詰まったクルマなのか、発売を前にその特徴を予習しておこう。
-
さらば青きe-BOXER! スバル・マイルドハイブリッドに贈る別れの言葉 2026.7.10 スバルのMHEVがついに販売終了に! 彼らが初めて手がけた電動化ユニットには、どんな特徴があり、どんな役割を果たしてきたのか? 派手な存在ではなかったけれど、13年にわたり頑張ってきたいぶし銀のパワートレインに、独自性を重んじるスバルの矜持を見た。
新着記事
-
NEW
ポルシェ911カレラT(後編)
2026.7.19ミスター・スバル 辰己英治の目利きスバルとSTIでクルマの走りを鍛え、モータースポーツにも積極的に取り組んできた辰己英治さん。彼の目に、“スポーツカーの水準器”こと「ポルシェ911」はどのように映ったのだろう? 走りの楽しさを追求した「カレラT」グレードに乗っての印象を聞いた。 -
ホンダCB750ホーネット(6MT)【レビュー】
2026.7.18試乗記ホンダのスポーツネイキッド「CB750ホーネット」が、話題の「E-Clutch」を獲得。ライディングの幅を広げる自動クラッチシステムは、パンチの利いた2気筒のストリートファイターにどんな走りをもたらすのか? その仕上がりを確かめた。 -
人気沸騰「ランクル“FJ”」を手にするもうひとつの方法
2026.7.17サブスク「KINTO」で「ランドクルーザー“FJ”」に乗る<AD>2026年5月に発売されるやオーダーが集中し、受注停止となってしまった「ランドクルーザー“FJ”」。しかし、あきらめるのはまだ早い。“FJ”とのカーライフを実現できる、トヨタの新車サブスクリプションサービス「KINTO」という手段があるのだ。 -
新型「アルピーヌA110」はどんなクルマに? グッドウッドを駆けたテストカーから読み解く
2026.7.17デイリーコラムアルピーヌが次期型「A110」を示唆する「A110フューチャー」を初公開。グッドウッドで走る姿を披露した。そこから分かる未来のA110の姿とは? 電動化がアナウンスされているが、エンジン車の設定はあるのか? 公式発表とテストカーの姿から深掘りする。 -
ベントレー・ベンテイガ スピード(4WD/8AT)【試乗記】
2026.7.17試乗記「ベントレー・ベンテイガ」に最上級グレードの「スピード」が登場。ブランドの在り方をストレートに伝える名称のトップパフォーマンスモデルだが、従来型との最大の違いはその心臓部にV8エンジンが積まれていることだ。およそ不満のあろうはずもないが、最新モデルの仕上がりをリポートする。 -
写真で解説する新型「日産エルグランド」
2026.7.16画像・写真新型「日産エルグランド」は、日本伝統の美をデザインに生かしながら、同社独自の最新技術を組み合わせて“走りのよさ”も徹底追求したという意欲作。その見どころを写真とともに解説する。