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2/242019年の北米国際自動車ショー(デトロイトショー)で発表された大型SUV「XT6」。あらゆる意味で“別格扱い”の「エスカレード」をのぞくと、キャデラックSUV商品群の最上位に位置するモデルである。
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3/24各部に本物のレザーやメタルが用いられた、上質な車内空間。内装色には「メイプルシュガー」とオプションの「ジェットブラック」(写真)が用意されており、後者にはカーボンファイバー製の装飾パネルが組み合わされる。
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4/24ゆったりとしたシートの表皮には、セミアニリン仕上げのレザーを採用。1列目シートには電動調整機構やヒーター、ベンチレーションなどの機能が備わる。
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5/24今回の試乗車は、「XT6」の日本導入を記念して90台限定で販売された「ナイトクルーズエディション」。専用装備の「ナイトビジョン」に加え、カタログモデルには設定のない外装色「サテンスティールメタリック」も特徴だった。
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6/24充実した装備も「XT6」の特徴。トライゾーンオートエアコンディショナーや、14基のスピーカーからなるBOSEパフォーマンスシリーズのサラウンドサウンドシステムが全車に搭載される。
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7/24車内空間に抜群の開放感をもたらすサンシェード付きウルトラビューパノラミック電動サンルーフも、「XT6」では標準装備となる、
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8/24本国仕様には3座のベンチ式もあるが、日本仕様の2列目シートは左右独立のキャプテン式のみ。リクライニング/スライド調整が可能で、シートヒーターも備わっている。
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9/24大きなボディーサイズと、車体の後端まで水平に伸びるルーフラインにより、3列目のシートまわりにも実用的な乗車空間が確保されている。
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10/24ミドルクラス以上のエンジン横置きプラットフォームが採用される「XT5」や「XT6」には、「C1」から始まる4文字のモデルコードが振られている。XT5は「C1UL」、XT6は「C1TL」といった具合だ。
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11/24エンジンは自然吸気の3.6リッターV6 DOHC。筒内直接燃料噴射システムや可変バルブ機構、気筒休止システムなどの採用により、燃焼効率の改善や燃費性能の向上が図られている。
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12/24トランスミッションはゼネラルモーターズ最新のトルコン式9段AT。「XT6」の投入と機を同じくして、「XT5」の変速機もこれに変更された。
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13/24日本仕様の燃費は公表されていないが、本国仕様のEPA計測値は、市街地が17mpg(約7.2km/リッター)、ハイウェイが24mpg(約10.2km/リッター)となっている。
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14/24リアルタイムダンピングサスペンションが標準装備される、日本仕様の「XT6」。その乗り心地は明確にコンフォート志向だ。
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15/24走行モードは「ツーリング」「AWD」「スポーツ」「オフロード」の4種類。センターコンソールに備わる押しボタン式のスイッチで切り替える。
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16/24「XT6」のハブとホイールは、日欧のクルマではまず見かけない6ボルト/6穴タイプ。タイヤサイズは235/55R20で、試乗車にはコンチネンタルの高性能SUV用サマータイヤが装着されていた。
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17/24インフォテインメントシステムはしっかり日本語に対応。ナビゲーションシステムには、「CT6」から導入が進められているDR(自律航法)マップマッチング対応クラウドストリーミングナビが採用されている。
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18/24「ナイトクルーズエディション」の特別装備となる「ナイトビジョン」。メーターパネル内のディスプレイに赤外線映像を映し出す機能で、サーマルテクノロジーによって人や動物を検知すると、警告を発してドライバーに注意を促す。(写真:ゼネラルモーターズ)
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19/24大柄なボディーがかなえる大きな積載容量も「XT6」の特徴。荷室容量は6人乗車時で約357リッター。2列目・3列目シートをたたむと、最大で2228リッターまで拡張できる。
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20/242列目シートと3列目シートにはパワーフォールディング機構が備わっており、荷室側壁のスイッチで格納が可能。3列目については展開も電動となっている。
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21/24充実した装備と、不足のない動力性能、快適な乗り心地を併せ持つ「XT6」は、欧州プレミアム勢のSUVにも引けを取らない実力の持ち主だった。
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22/24キャデラックXT6ナイトクルーズエディション
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佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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