キャデラックCT5スポーツ(4WD/10AT)/XT4スポーツ(4WD/9AT)/XT4プレミアム(4WD/9AT)/XT5プラチナムスポーツ(4WD/9AT)/XT6プラチナム(4WD/9AT)/エスカレード スポーツ(4WD/10AT)
価値あるブランド 2023.05.05 試乗記 キャデラックのオールラインナップ「CT5/XT4/XT5/XT6/エスカレード」で、桜を求めて430kmのツーリングを敢行。さまざまな道を走って感じた、このブランドならではの存在意義とは? アメリカンラグジュアリーの神髄で、日本の春を満喫した。実は充実している日本のラインナップ
去る2023年4月初旬に、米ゼネラルモーターズの日本法人「ゼネラルモーターズ・ジャパン(GMジャパン)」による「キャデラック桜前線メディア試乗会」と銘打ったイベントに参加してきた。
現在、国内で正規販売されている5車種のキャデラックを乗り継ぎながら、桜の見ごろを迎えていた群馬県や長野県の気持ちいい道をドライブする……というシャレた趣向である。そのときの桜の美しさについては写真をご覧いただくとして、こうしてキャデラックの最新国内ラインナップが顔をそろえると、なかなか壮観であり、同時になんともツボを押さえた布陣だとあらためて感心もした。
最新のキャデラックの大黒柱は、世界的にもFFベースのクロスオーバーSUVである。いかにも今っぽいジャンルであり、小さいほうからXT4、XT5、XT6という3車種が存在するが、それらはすべて日本でもきっちりとラインナップされる。
いっぽうで、日本で手に入る伝統的な“キャデ”のセダンはCT5のみだ。世界的にはCT5をはさんで、コンパクトサイズの「CT4」とラージの「CT6」も存在するのだが、すべてのセダンを用意するのは中国市場くらい。米本国ですらCT4とCT5に絞られるから、日本で1車種なのはしかたないところだろう。
そして、これらすべてを従える孤高のフラッグシップとして君臨するのが、圧倒的なカリスマ性を誇るエスカレードだ。XTやCTには日欧のライバルが多数だが、「リンカーン・ナビゲーター」の正規輸入が望めない日本では、エスカレードはまさに唯一無二である。
ちなみに、XTとCTの全車種をラインナップする中国も、逆にエスカレードは導入されていない。こうして見ていくと、日本のキャデラックのラインナップは、中国や北米、そして(北米に似た布陣の)中東に次ぐ充実ぶりである。日本にはそれだけ、長い歴史で培われてきた確固たる土台があるのだろう。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
とにかく乗ってみてほしい
われわれwebCGチームに最初にあてがわれたのは、セダンのCT5だった。中国専用モデルとなってしまったCT6はともかく、日本では価格がより手ごろなCT4は導入されず、あえてCT5のみが導入されている(参照)。
1車種だけならCT4のほうが台数は出そうな気もするが、あえてCT5という戦略も、よくよく考えると理にかなっている。というのも、CT5よりひとクラス下のCT4が属するDセグメントは、まさに血で血を洗う(?)過酷な戦場だからだ。
ドイツ車だと「メルセデス・ベンツCクラス」や「BMW 3シリーズ」「アウディA4」と直接競合するだけでなく、「フォルクスワーゲン・パサート」もあるし、「レクサスIS/ES」に「日産スカイライン」といった国産車、さらにはプジョーにDS、アルファ・ロメオなどのイタフラ車もひしめく。つまり、市場は大きいが競合も多く、キャデラックは苦戦する可能性も高い。
その点、CT5なら「レクサスGS」が生産終了となった今、直接的に競合するのはドイツ御三家とマセラティくらい。また、キャデのようなアメリカ車は、サイズも大きいほうが日本では「らしい」と受け入れられやすい。
実際、CT5は「とにかく一度乗ってみて」と申し上げたい良作だ。日本仕様のCT5は全車2リッターターボエンジンで、今回の試乗車は上級の「スポーツ」だった。より手ごろな「プレミアム」に対して、細部のデザインちがいのほか、19インチ大径ホイール、4WDシステム、前席マッサージ機能と電動調整サイドサポート、シフトパドルなどが追加される。
さわやかな音質と吹け上がりのエンジンと正確かつ直進性の高いシャシーは、ドイツ御三家と比較しても本当にそん色ない。ていねいにレザーがあしらわれた内装も高級感たっぷり。770万円という価格はデビュー当初よりずいぶん高くなったが、この価格と装備内容で4WDという存在感はそれだけで貴重でもある。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
クロスオーバー3兄弟に通底する味
CT5に続いて、今どきのキャデの主軸であるクロスオーバーSUVのXTシリーズに連続して乗ることができた。各車の位置づけをメルセデスでたとえると、XT4は「GLC」とほぼ同等、アーキテクチャーを共有するXT5とXT6で「GLE」を挟み込むようなサイジングだ。
それでいて、XT4の価格はGLCより1~2ランク安く、XT5とXT6は最新の「GLC220d」の“つるし”からフルオプションの価格帯に重なる。XT5とXT6はともにV6エンジンを搭載していて、先進運転支援システムはもちろん、本革シート、ブランドオーディオ、電動スライディングルーフまで、最初から正真正銘のフル装備。さらに内装調度もすみずみまで、ていねいなレザー張りでコスパは素直に高い。
乗り味はよくも悪くも想像どおりだ。XT4は軽快で活発。そこからXT5、XT6と車体が大きくなるにしたがって落ち着いていく。
ただ、一貫したキャデ味もきちんとある。エンジンはXT4の2リッターターボも、XT5やXT6が積む3.6リッターV6も、豊かな中低速トルクと軽快に吹け上がる高域が両立した美味な回転感がうれしい。アシはどれもしなやかなのだが、同時にムダな動きもない。つまり、とてもバランスのいい理知的な調律だ。
webCGでは以前にXT4もXT5もXT6を書かせていただいている筆者だが、現行キャデラックで最安価となるXT4の「プレミアム」に乗ることができたのは収穫だった。XT4に用意される3グレードは装備内容もきめ細かく差別化されているが、プレミアムはタイヤが唯一、55偏平の18インチ(ほかは45偏平20インチ)となるのが大きな特徴だ。
ただ、意外にも今回同時に試乗できた20インチの「スポーツ」のほうが上下動も少なく、乗り心地は快適だった。その最大の要因は、XT4ではスポーツ専用装備となる「リアルタイムダンピングサスペション」だろう。XT4をねらっているなら、予算が許すかぎりは素直に「スポーツ」をフンパツすることをお勧めしたい。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
もはや孤高の存在
今回も別格の味わいだったのは、やはりエスカレードだ。全長5.4m、全幅2.1m弱、全高1.93m、車両重量2.7t強……という質量とアメリカ資本高級ホテルそのものの内装による重厚感と存在感は、圧巻というほかない。
今の北米では、この種のクルマが運転手付きで移動する、各界セレブ御用達ショファードリブンカーの定番となっているのは、各種パパラッチ画像でおなじみだ。いっぽうで、最新エスカレードがドライバーズカーとしても素晴らしいのは、2021年に初上陸した現行型で車体からシャシーまですべてが新開発されたからでもある(参照)。
リアのリジッドサスペンションなど、トラック設計の名残があった先代から一転。独立フレームながらもアシまわりは四輪独立懸架となった最新のエスカレードは、大陸的なおおらかさと、現代のクルマとして不足のない正確性が同居する。「シボレー・コルベット」と同血統の6.2リッターV8は雑みがうまく取り除かれたOHVサウンドを耳に届ける。1740~1800万円という価格は、当然ながら安くはない。しかし、日欧のどのSUVをも圧倒するたたずまいと居心地を考えると、比較論としてはまるで高く感じない。
ところで、最新キャデをならべた今回あらためて気づいたのだが、セダンのエントリーモデルであるCT5プレミアム以外、日本仕様のキャデラックはほぼ全車4WDである。これもまたキャデの大きな存在価値だと思う。
webCGでキャデラックを取り上げると「今どき左ハンドルなんて日本市場をバカにしている」とのご指摘をいただくが、今のキャデラックにはそもそも右ハンドル仕様は存在しない。日本と同じ右ハンドル国であるイギリスで販売されるXTも左ハンドルだ。つまり、GMジャパンには「キャデラックの日本撤退」か「左ハンドルで販売する」の二択しかないのが現実である。そのなかでGMジャパンが後者を選んでくれて、ハンドル位置はともかく、最新のアメリカンラグジュアリーをこうして正規で味わえるのは素直にありがたい。
(文=佐野弘宗/写真=ゼネラルモーターズ・ジャパン、webCG/編集=堀田剛資)
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
テスト車のデータ
キャデラックCT5スポーツ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4925×1895×1445mm
ホイールベース:2935mm
車重:1760kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:10段AT
最高出力:240PS(177kW)/5000rpm
最大トルク:350N・m(35.6kgf・m)/1500-4000rpm
タイヤ:(前)245/40R19 94V M+S/(後)245/40R19 94V M+S(ミシュラン・プライマシーツアーA/S ZP)
燃費:シティー=22mpg(約9.4km/リッター)、ハイウェイ=30mpg(約12.8km/リッター)(米国EPA値)
価格:770万円/テスト車=--円
オプション装備:--
テスト車の年式:2023年型
テスト開始時の走行距離:2520km
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(--)/高速道路(--)/山岳路(--)
テスト距離:--km
使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)
参考燃費:--km/リッター
キャデラックXT4スポーツ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4605×1875×1625mm
ホイールベース:2775mm
車重:1760kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:9段AT
最高出力:230PS(169kW)/5000rpm
最大トルク:350N・m(35.6kgf・m)/1500-4000rpm
タイヤ:(前)245/45R20 99V/(後)245/45R20 99V(コンチネンタル・プレミアムコンタクト6)
燃費:シティー=22mpg(約9.4km/リッター)、ハイウェイ=29mpg(約12.3km/リッター)(米国EPA値)
価格:769万円/テスト車=--円
オプション装備:--
テスト車の年式:2023年型
テスト開始時の走行距離:3103km
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(--)/高速道路(--)/山岳路(--)
テスト距離:--km
使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)
参考燃費:--km/リッター
キャデラックXT4プレミアム
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4605×1875×1625mm
ホイールベース:2775mm
車重:1760kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:9段AT
最高出力:230PS(169kW)/5000rpm
最大トルク:350N・m(35.6kgf・m)/1500-4000rpm
タイヤ:(前)235/55R18 100V/(後)235/55R18 100V(コンチネンタル・プレミアムコンタクト6)
燃費:シティー=22mpg(約9.4km/リッター)、ハイウェイ=29mpg(約12.3km/リッター)(米国EPA値)
価格:689万円/テスト車=--円
オプション装備:--
テスト車の年式:2023年型
テスト開始時の走行距離:890km
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(--)/高速道路(--)/山岳路(--)
テスト距離:--km
使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)
参考燃費:--km/リッター
キャデラックXT5プラチナムスポーツ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4825×1915×1700mm
ホイールベース:2860mm
車重:1990kg
駆動方式:4WD
エンジン:3.6リッターV6 DOHC 24バルブ
トランスミッション:9段AT
最高出力:314PS(231kW)/6700rpm
最大トルク:368N・m(37.5kgf・m)/5000rpm
タイヤ:(前)235/55R20 102W/(後)235/55R20 102W(コンチネンタル・クロスコンタクトUHP)
燃費:シティー=18mpg(約7.7km/リッター)、ハイウェイ=25mpg(約10.6km/リッター)(米国EPA値)
価格:890万円/テスト車=--円
オプション装備:--
テスト車の年式:2023年型
テスト開始時の走行距離:2328km
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(--)/高速道路(--)/山岳路(--)
テスト距離:--km
使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)
参考燃費:--km/リッター
キャデラックXT6プラチナム
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=5060×1960×1775mm
ホイールベース:2860mm
車重:2110kg
駆動方式:4WD
エンジン:3.6リッターV6 DOHC 24バルブ
トランスミッション:9段AT
最高出力:314PS(231kW)/6700rpm
最大トルク:368N・m(37.5kgf・m)/5000rpm
タイヤ:(前)235/55R20 102W/(後)235/55R20 102W(コンチネンタル・クロスコンタクトUHP)
燃費:シティー=18mpg(約7.7km/リッター)、ハイウェイ=25mpg(約10.6km/リッター)(米国EPA値)
価格:990万円/テスト車=--円
オプション装備:--
テスト車の年式:2023年型
テスト開始時の走行距離:1952km
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(--)/高速道路(--)/山岳路(--)
テスト距離:--km
使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)
参考燃費:--km/リッター
キャデラック・エスカレード スポーツ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=5400×2065×1930mm
ホイールベース:3060mm
車重:2740kg
駆動方式:4WD
エンジン:6.2リッターV8 OHV 16バルブ
トランスミッション:10段AT
最高出力:416PS(306kW)/5800rpm
最大トルク:624N・m(63.6kgf・m)/4000rpm
タイヤ:(前)275/50R22 111H M+S/(後)275/50R22 111H M+S(ブリヂストン・アレンザA/S 02)
燃費:--km/リッター
価格:1800万円/テスト車=--円
オプション装備:--
テスト車の年式:2023年型
テスト開始時の走行距離:2520km
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(--)/高速道路(--)/山岳路(--)
テスト距離:--km
使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン推奨、レギュラーガソリン使用可)
参考燃費:--km/リッター
◇◆こちらの記事も読まれています◆◇
◆キャデラックXT4ラテエディションに宿る独創のプレミアム
◆革新のプレミアムセダン キャデラックCT5を知る・試す
◆キャデラック・エスカレード スポーツ(4WD/10AT)【試乗記】
◆キャデラック・リリック(RWD)【海外試乗記】

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
-
BMW M235 xDriveグランクーペ(4WD/7AT)【試乗記】 2025.9.15 フルモデルチェンジによってF74の開発コードを得た新型「BMW 2シリーズ グランクーペ」。ラインナップのなかでハイパフォーマンスモデルに位置づけられる「M235 xDrive」を郊外に連れ出し、アップデートされた第2世代の仕上がりと、その走りを確かめた。
-
スズキ・アルト ハイブリッドX(FF/CVT)【試乗記】 2025.9.13 「スズキ・アルト」のマイナーチェンジモデルが登場。前後のバンパーデザインなどの目に見える部分はもちろんのこと、見えないところも大きく変えてくるのが最新のスズキ流アップデートだ。最上級グレード「ハイブリッドX」の仕上がりをリポートする。
-
トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”【試乗記】 2025.9.12 レースやラリーで鍛えられた4WDスポーツ「トヨタGRヤリス」が、2025年モデルに進化。強化されたシャシーや新しいパワートレイン制御、新設定のエアロパーツは、その走りにどのような変化をもたらしたのか? クローズドコースで遠慮なく確かめた。
-
トヨタ・カローラ クロスZ(4WD/CVT)【試乗記】 2025.9.10 「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジモデルが登場。一目で分かるのはデザイン変更だが、真に注目すべきはその乗り味の進化だ。特に初期型オーナーは「まさかここまで」と驚くに違いない。最上級グレード「Z」の4WDモデルを試す。
-
ホンダ・レブル250 SエディションE-Clutch(6MT)【レビュー】 2025.9.9 クラッチ操作はバイクにお任せ! ホンダ自慢の「E-Clutch」を搭載した「レブル250」に試乗。和製クルーザーの不動の人気モデルは、先進の自動クラッチシステムを得て、どんなマシンに進化したのか? まさに「鬼に金棒」な一台の走りを報告する。
-
NEW
第844回:「ホンダらしさ」はここで生まれる ホンダの四輪開発拠点を見学
2025.9.17エディターから一言栃木県にあるホンダの四輪開発センターに潜入。屋内全天候型全方位衝突実験施設と四輪ダイナミクス性能評価用のドライビングシミュレーターで、現代の自動車開発の最先端と、ホンダらしいクルマが生まれる現場を体験した。 -
NEW
アウディSQ6 e-tron(4WD)【試乗記】
2025.9.17試乗記最高出力517PSの、電気で走るハイパフォーマンスSUV「アウディSQ6 e-tron」に試乗。電気自動車(BEV)版のアウディSモデルは、どのようなマシンに仕上がっており、また既存のSとはどう違うのか? 電動時代の高性能スポーツモデルの在り方に思いをはせた。 -
NEW
第85回:ステランティスの3兄弟を総括する(その3) ―「ジープ・アベンジャー」にただよう“コレジャナイ感”の正体―
2025.9.17カーデザイン曼荼羅ステランティスの将来を占う、コンパクトSUV 3兄弟のデザインを大考察! 最終回のお題は「ジープ・アベンジャー」だ。3兄弟のなかでもとくに影が薄いと言わざるを得ない一台だが、それはなぜか? ただよう“コレジャナイ感”の正体とは? 有識者と考えた。 -
NEW
トランプも真っ青の最高税率40% 日本に輸入車関税があった時代
2025.9.17デイリーコラムトランプ大統領の就任以来、世間を騒がせている関税だが、かつては日本も輸入車に関税を課していた。しかも小型車では最高40%という高い税率だったのだ。当時の具体的な車両価格や輸入車関税撤廃(1978年)までの一連を紹介する。 -
内燃機関を持たないEVに必要な「冷やす技術」とは何か?
2025.9.16あの多田哲哉のクルマQ&Aエンジンが搭載されていない電気自動車でも、冷却のメカニズムが必要なのはなぜか? どんなところをどのような仕組みで冷やすのか、元トヨタのエンジニアである多田哲哉さんに聞いた。 -
トヨタ・ハリアーZ“レザーパッケージ・ナイトシェード”(4WD/CVT)【試乗記】
2025.9.16試乗記人気SUVの「トヨタ・ハリアー」が改良でさらなる進化を遂げた。そもそも人気なのにライバル車との差を広げようというのだから、その貪欲さにはまことに頭が下がる思いだ。それはともかく特別仕様車「Z“レザーパッケージ・ナイトシェード”」を試す。