-
1/19
-
2/192021年6月に導入が発表された「ポルシェ911」の「GTS」シリーズ。ラインナップされる5モデルのなかで、今回は4WDのクーペ「911カレラ4 GTS」に試乗した。車両本体価格は1974万円。
-
3/19「911」のラインナップにおいて「GTS」は、最高出力650PSの「ターボS」、同580PSの「ターボ」に次ぐハイパフォーマンスモデルという位置づけになる。これまではシリーズのなかで、最後発モデルとして登場してきた。
-
4/19照射範囲が自動的に調整される「PDLS Plus」機能が組み込まれた「ティンテッドLEDマトリクスヘッドライト」はオプション装備(31万9000円)で、グロスブラック仕上げのリップスポイラーやエアインテークベゼルは、スポーツデザインパッケージ(50万4000円)に含まれるアイテムとなる。
-
5/19「911カレラ4 GTS」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4520×1850×1300mm、ホイールベースは2450mm。車重は1500kg(DIN)と発表されている。
-
ポルシェ 911 の中古車webCG中古車検索
-
6/19「911 GTS」では、ほかの911と同じく電子制御可変ダンパーの「PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)」を標準で装備し、さらに10mmローダウンされたPASMスポーツシャシーも組み合わされる。
-
7/19「911 GTS」シリーズも、最新の911に準じた水平基調のダッシュボードを採用している。今回試乗した車両のインテリアは、オプションの「ブラックレザーインテリア」(66万2000円)とイエローのコントラストステッチで仕立てられていた。
-
8/193リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンをリアに搭載。最高出力480PS/6500rpm、最大トルク570N・m/2300-5000rpmを発生する。標準モデルと位置づけられる「911カレラ」よりも出力が95PS、トルクが120N・mアップしている。
-
9/19「911カレラ4 GTS」には、サテンブラックに塗られたセンターロック式の「ターボSホイール」(写真)が標準装備される。今回の試乗車は、これに前245/35ZR20、後ろ305/30ZR21 サイズの「ピレリPゼロ」タイヤを組み合わせていた。
-
10/19今回の試乗車にはオプションの「リアアクスルステアリング」が装備されていた。約50km/h以下の走行時には、システムがフロントホイールと逆位相に、80km/h以上では同位相にリアホイールを操舵。最小回転半径は0.15m小さい5.45mとなる。
-
11/19今回試乗した車両の4ウェイ電動調整機能付き「スポーツシートプラス」には、オプションのポルシェクレストエンボスヘッドレスト(3万8000円)やベンチレーション機能(17万7000円)が備わっていた。
-
12/19シートベルトのカラーはオプションのレーシングイエロー(7万4000円)で、これは同じイエローの装飾コントラストカラーステッチが選択された「インテリアトリムパッケージ」(51万5000円)とコーディネートされている。後席の背もたれを前方に倒せば、264リッターの荷室が出現する。
-
13/19「911カレラ4 GTS」のトランスミッションは、8段デュアルクラッチ式AT「PDK」のみのラインナップ。8速は7段MTの7速よりハイギアードな設定だが、それ以外の1~7速はMTの1~6速よりすべてローギアードで、クロスした設定になっている。
-
14/19レーシングイエローのステッチが施された新デザインの「GTスポーツステアリングホイール」は、右下に走行モードセレクターが備わる。モードセレクター中央部には、エンジンとトランスミッションのパフォーマンスを20秒間限定でフルに引き出すことができる「スポーツレスポンススイッチ」が組み込まれている。
-
15/19フロントフード下に設置された荷室の容量は132リッター。形状にもよるが、機内持ち込みが可能なスーツケースであれば余裕をもって2つ収めることができる。
-
16/19PCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネジメントシステム)と呼ばれるインフォテインメントシステムを標準装備。目的地のオンライン検索機能やリアルタイム交通情報などが利用できる「ポルシェコネクトプラス」も備わっている。
-
17/19「911カレラ4 GTS」のパフォーマンスについては、0-100km/h加速が3.3秒、0-200km/h加速が11.8秒、最高速度は309km/hと発表されている。今回は約300km走行し、燃費は満タン法で6.1km/リッター、車載の燃費計で6.3km/リッターを記録した。
-
18/19ポルシェ911カレラ4 GTS
-
19/19

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
ポルシェ 911 の中古車webCG中古車検索
試乗記の新着記事
-
トヨタ・アクアZ(FF/CVT)【試乗記】 2025.12.6 マイナーチェンジした「トヨタ・アクア」はフロントデザインがガラリと変わり、“小さなプリウス風”に生まれ変わった。機能や装備面も強化され、まさにトヨタらしいかゆいところに手が届く進化を遂げている。最上級グレード「Z」の仕上がりをリポートする。
-
日産エクストレイルNISMOアドバンストパッケージe-4ORCE(4WD)【試乗記】 2025.12.3 「日産エクストレイル」に追加設定された「NISMO」は、専用のアイテムでコーディネートしたスポーティーな内外装と、レース由来の技術を用いて磨きをかけたホットな走りがセリングポイント。モータースポーツ直系ブランドが手がけた走りの印象を報告する。
-
アウディA6アバントe-tronパフォーマンス(RWD)【試乗記】 2025.12.2 「アウディA6アバントe-tron」は最新の電気自動車専用プラットフォームに大容量の駆動用バッテリーを搭載し、700km超の航続可能距離をうたう新時代のステーションワゴンだ。300km余りをドライブし、最新の充電設備を利用した印象をリポートする。
-
ドゥカティXディアベルV4(6MT)【レビュー】 2025.12.1 ドゥカティから新型クルーザー「XディアベルV4」が登場。スーパースポーツ由来のV4エンジンを得たボローニャの“悪魔(DIAVEL)”は、いかなるマシンに仕上がっているのか? スポーティーで優雅でフレンドリーな、多面的な魅力をリポートする。
-
ランボルギーニ・テメラリオ(4WD/8AT)【試乗記】 2025.11.29 「ランボルギーニ・テメラリオ」に試乗。建て付けとしては「ウラカン」の後継ということになるが、アクセルを踏み込んでみれば、そういう枠組みを大きく超えた存在であることが即座に分かる。ランボルギーニが切り開いた未来は、これまで誰も見たことのない世界だ。
新着記事
-
NEW
アウディS6スポーツバックe-tron(4WD)【試乗記】
2025.12.8試乗記アウディの最新電気自動車「A6 e-tron」シリーズのなかでも、サルーンボディーの高性能モデルである「S6スポーツバックe-tron」に試乗。ベーシックな「A6スポーツバックe-tron」とのちがいを、両車を試した佐野弘宗が報告する。 -
NEW
あのステランティスもNACS規格を採用! 日本のBEV充電はこの先どうなる?
2025.12.8デイリーコラムステランティスが「2027年から日本で販売する電気自動車の一部をNACS規格の急速充電器に対応できるようにする」と宣言。それでCHAdeMO規格の普及も進む国内の充電環境には、どんな変化が生じるだろうか。識者がリポートする。 -
アウディRS 3スポーツバック(後編)
2025.12.7ミスター・スバル 辰己英治の目利きミスター・スバルこと辰己英治が、最高出力400PSの「アウディRS 3」をチェック。かつて、同じようなハイパフォーマンス4WDを数多く手がけてきた彼の目に、このマシンはどう映るのか? ドイツが誇る超高速コンパクトの“気になるところ”とは? -
トヨタ・アクアZ(FF/CVT)【試乗記】
2025.12.6試乗記マイナーチェンジした「トヨタ・アクア」はフロントデザインがガラリと変わり、“小さなプリウス風”に生まれ変わった。機能や装備面も強化され、まさにトヨタらしいかゆいところに手が届く進化を遂げている。最上級グレード「Z」の仕上がりをリポートする。 -
レクサスLFAコンセプト
2025.12.5画像・写真トヨタ自動車が、BEVスポーツカーの新たなコンセプトモデル「レクサスLFAコンセプト」を世界初公開。2025年12月5日に開催された発表会での、展示車両の姿を写真で紹介する。 -
トヨタGR GT/GR GT3
2025.12.5画像・写真2025年12月5日、TOYOTA GAZOO Racingが開発を進める新型スーパースポーツモデル「GR GT」と、同モデルをベースとする競技用マシン「GR GT3」が世界初公開された。発表会場における展示車両の外装・内装を写真で紹介する。






























