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2/31当初は北米戦略車だった「日産フェアレディZ」。今日でも最大のマーケットは北米であり、7代目となる新型もまずは米ニューヨークで世界初公開された。
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3/312022年の「東京オートサロン」における、日本仕様公開の様子。発売は当初6月とされていたが、4月の価格発表と同時に“後ろ倒し”をアナウンス。いざ受注を開始するや注文が殺到し、折からのサプライチェーンの混乱もあり、受注停止となってしまった。
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4/31内外装のデザインには、そこかしこに歴代モデルへの“オマージュ”が見られる。初代を思わせるダッシュボードの3連メーターも受け継がれた。写真は「バージョンST」(AT仕様)のインストゥルメントパネルまわり。
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5/31「RZ34」という型式名が与えられた新型「フェアレディZ」。プラットフォームは従来型の改良版だが、それでも隔世の進化を遂げている。
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6/31ベースグレード、「バージョンT」「バージョンS」「バージョンST」というラインナップは、「Z33」や「Z34」にも見られたおなじみのもの。各グレードのキャラクターづけも分かりやすい。
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7/31ベースグレードと「バージョンT」では、標準だとフロント/リアスポイラーは非装着となるが、販売店オプションで選ぶことができる。
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8/31ベースグレードと「バージョンT」の足もとの仕様は、18インチホイールと245/45R18サイズのタイヤ(前後同サイズ)の組み合わせだ。
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9/31「バージョンS」「バージョンST」には、前:255/40R19、後ろ:275/35R19という前後異サイズのタイヤと、19インチアルミホイールが組み合わされる。
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10/31スポーティーな「バージョンS」のインストゥルメントパネルまわり。インテリアの仕様はベースグレードと共通で、シンプルな趣となっている。
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11/31シート地は「バージョンT」「バージョンST」(写真)が本革とスエード調表皮のコンビタイプ、ベースグレードと「バージョンS」がファブリック。TとSTでは黒/赤のツートンに加え、黒のモノトーンの内装色も用意される。
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12/31最上級グレードの「バージョンST」。空力パーツは非装着グレードにも販売店オプションで用意されるので、外観におけるグレード間のちがいはタイヤ&ホイール、ブレーキのみと、やや限定的だ。
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13/31240台限定で販売された「プロトスペック」。2020年に発表された「フェアレディZ プロトタイプ」を模したデザインが特徴だった。
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14/31エンジンは「スカイライン400R」にも搭載される3リッターV6ツインターボ「VR30DDTT」。405PSの最高出力と475N・mの最大トルクは共通だが、「フェアレディZ」のものはスポーツカー向けに独自の改良が施されている。
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15/31新採用されたトルコン式9段ATのシフトセレクター。前後にスライドさせて「R/N/D」を選択するタイプで、手動変速はシフトパドルで行う。
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16/31AT仕様には、「スポーツ」と「スタンダード」の2つの走行モードを備えたドライブモードセレクターを装備。エンジンや変速機、パワーステアリング、VDCの制御のほか、エンジンサウンドも切り替わる。
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17/316段MTは従来モデルの改良型。シンクロレブコントロールはシフトベース左前方の「S-MODE」スイッチにより、オン/オフできる。
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18/31エンジンの刷新による燃費改善効果は明らかで、多段化されたAT仕様はもちろん、MT仕様も従来型の8.5km/リッターから9.5km/リッターへと12%ほど改善している(WLTCモード)。
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19/31エクステリアデザインについては、ロングノーズ・ショートデッキのスタイリングを踏襲。ボンネットとリアショルダー/リアエンドの高さをそろえたプロポーションも、初代こと「S30」をオマージュしたものだ。
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20/31リアクオーターピラーには「Z」の丸いエンブレムが復活した。
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21/31スクエアなフロントグリルやボンネットの特徴的なプレスラインも、「S30」をオマージュしたものだ。
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22/312つの楕円を重ねたリアコンビランプは4代目「Z32」をモチーフにしたもの。レイヤー状に光る、凝ったデザインをしている。
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23/31カラーバリエーションは全9種類。「バーガンディー」「ダークメタルグレー」「ミッドナイトブラック」のみモノトーンで、その他はルーフを「スーパーブラック」で塗り分けたツートンカラーとなる。
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24/31インテリアでは、メーターパネルに12.3インチの液晶モニターを採用。いっぽう空調のコントローラーはダイヤル&押しボタン式……と、今トレンドのデジタル化は“ほどほど”といった具合だ。
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25/31フルデジタル化されたメーターパネルは、速度計とエンジン回転計を大映しにした2眼式や、エンジン回転計を強調した4眼式など、さまざまな表示レイアウトに切り替え可能。速度計とエンジン回転計をボビンメーター風にして左右に追いやり、インフォメーション画面を大映しにすることもできる(写真)。
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26/31ダッシュボード状の3連メーターは、左から電圧計、ターボ回転計、ブースト計に変更された。
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27/31ラゲッジスペースはタイヤやサスペンションの張り出しもあって複雑な形状となっている。床面は広いが、大荷物を積むにはコツが必要だ。
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28/31高額な車種ということもあり、新型「フェアレディZ」では写真の「NissanConnectナビゲーションシステム」をはじめ、ETC車載器や各種予防安全・運転支援システムなどが全車標準装備となっている。
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29/31冬のドライブで重宝するシートヒーターは、スライド&リクライニングの電動調整機構ともども「バージョンT」「バージョンST」にしか装備されない。
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30/31コーナリング時の駆動力の“逃げ”を抑え、スムーズかつ力強い走行を可能にするLSD。19インチのタイヤ&ホイールセットや強化ブレーキともども、走りにおける「バージョンS」「バージョンST」の特徴となっている。
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31/31今のところ、日本国内での新規受注が停止されている「フェアレディZ」。すでにマイナーチェンジまでの生産分が受注で埋まってしまったという、恐ろしいうわさもあるが……。今は事態の好転に期待し、続報を待つしかない。

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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