-
1/19
-
2/192022年10月のパリモーターショーでデビューしたジープの電動コンパクトSUV「アベンジャー」。日本では2024年9月26日に販売が開始された。2022年の「ジープ・コマンダー」以来、約2年ぶりの新規導入モデルとなった。
-
3/19日本に導入されるカタログモデルの「アベンジャー」は「Altitude(アルティテュード)」グレードの右ハンドル仕様車のみで、価格は580万円。「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」は65万円となる。
-
4/19フロントグリルにはジープブランドを象徴する「7スロット」があしらわれるが、電気自動車ゆえにすべてがふさがれたダミーグリルである。
-
5/19「アベンジャー」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4105×1775×1595mmで、ホイールベースは2560mm。全長は「eCMP」プラットフォームを共用する「フィアット600e」よりも95mm短い。
-
6/19今回試乗した「アベンジャー」のボディーカラーは、5万5000円の有償色となる「グラナイト」。これを含め、ボディーカラーは全4色から選択できる。
-
7/19フロント搭載される交流同期式モーターは最高出力156PS/4070-7500rpm、最大トルク270N・m/500-4060rpmを発生し、前輪を駆動する。パワーやトルクは「フィアット600e」と同数値。
-
8/19「Jeep」のロゴ刺しゅうが施されたフロントシートは、ヒーターとアクティブランバーサポート機能が組み込まれた電動調整式。ボディーカラーにかかわらず表皮はブラックのレザーとなる。
-
9/19「アベンジャー」の後席。足もとは広くはないが、着座姿勢やヘッドルームなどは、身長178cmの筆者が乗り込んでも十分リラックスできる空間が確保されていた。背もたれには60:40の分割可倒機構が備わる。
-
10/19メーターやセンターディスプレイ、各種スイッチのレイアウトなどは、基本的に「フィアット600e」に準じたものとなる。ジープらしさは、3本スポークデザインの本革巻きステアリングホイールの採用や、ダッシュボード下部に小物入れを配置するなどで演出されている。
-
11/19センターコンソール前方にプッシュスイッチ式のシフトセレクターを配置。ワイヤレスチャージングパッドやUSB Type-AとType-Cのポート、DC12Vの電源ソケットなどを標準装備としている。
-
12/19「セレクテレイン」と呼ばれる走行モード切り替えシステムを搭載。日常的なドライビングに適した「ノーマル」「エコ」「スポーツ」に、凍結した道路やトレイルで最大限のトラクションを発揮する「スノー」、ぬかるんだ路面でのグリップ力を高める「マッド」、砂地向けの「サンド」が加わり、計6つの走行モードから選択できる。
-
13/19「アベンジャー」のサスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リアがトーションビーム式。高速道路ではスピードを増すほどにサスペンションにストローク感やしなやかさがにじみ出てきて、フラットに落ち着く。
-
14/19「アベンジャー」では17インチサイズの10本スポークホイールと3シーズンタイヤの組み合わせが標準装備とされる。今回の試乗車は「グッドイヤー・エフィシェントグリップ2 SUV」タイヤを装着していた。
-
15/19荷室容量は355リッター。後席の背もたれを倒して容量を拡大することができる。リアバンパー付近に足を入れるとトランクゲートが開く「ハンズフリーパワーリフトゲート」を標準で装備している。
-
16/19リアゲートのインナーパネルに入れられた“隠れキャラ”。ウィンドウのすみやバンパーグリル、ダッシュボードなどにも隠れキャラが潜んでいる。こうした遊び心も、ジープブランドの各車に共通する伝統だ。
-
17/19一充電走行距離は486km(WLTCモード)。車両下部に設置されるバッテリーは、200万km以上にわたってテストが行われたという。アンダーボディーにバッテリーを保護するスキッドプレートが備わるのも、ジープ流のこだわりである。
-
18/19ジープ・アベンジャー アルティテュード
-
19/19

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
ジープ の中古車webCG中古車検索
試乗記の新着記事
-
ホンダ・レブル250 SエディションE-Clutch(6MT)【レビュー】 2025.9.9 クラッチ操作はバイクにお任せ! ホンダ自慢の「E-Clutch」を搭載した「レブル250」に試乗。和製クルーザーの不動の人気モデルは、先進の自動クラッチシステムを得て、どんなマシンに進化したのか? まさに「鬼に金棒」な一台の走りを報告する。
-
MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル(FF/7AT)【試乗記】 2025.9.8 「MINIコンバーチブル」に「ジョンクーパーワークス」が登場。4人が乗れる小さなボディーにハイパワーエンジンを搭載。おまけ(ではないが)に屋根まで開く、まさに全部入りの豪華モデルだ。頭上に夏の終わりの空気を感じつつ、その仕上がりを試した。
-
ロイヤルエンフィールド・クラシック650(6MT)【レビュー】 2025.9.6 空冷2気筒エンジンを搭載した、名門ロイヤルエンフィールドの古くて新しいモーターサイクル「クラシック650」。ブランドのDNAを最も純粋に表現したという一台は、ゆっくり、ゆったり走って楽しい、余裕を持った大人のバイクに仕上がっていた。
-
ホンダ・プレリュード プロトタイプ(FF)【試乗記】 2025.9.4 24年の時を経てついに登場した新型「ホンダ・プレリュード」。「シビック タイプR」のシャシーをショートホイールベース化し、そこに自慢の2リッターハイブリッドシステム「e:HEV」を組み合わせた2ドアクーペの走りを、クローズドコースから報告する。
-
ランボルギーニ・ウルスSE(4WD/8AT)【試乗記】 2025.9.3 ランボルギーニのスーパーSUV「ウルス」が「ウルスSE」へと進化。お化粧直しされたボディーの内部には、新設計のプラグインハイブリッドパワートレインが積まれているのだ。システム最高出力800PSの一端を味わってみた。
新着記事
-
NEW
オヤジ世代は感涙!? 新型「ホンダ・プレリュード」にまつわるアレやコレ
2025.9.11デイリーコラム何かと話題の新型「ホンダ・プレリュード」。24年の時を経た登場までには、ホンダの社内でもアレやコレやがあったもよう。ここではクルマの本筋からは少し離れて、開発時のこぼれ話や正式リリースにあたって耳にしたエピソードをいくつか。 -
NEW
ポルシェ911カレラT(前編)
2025.9.11谷口信輝の新車試乗製品の先鋭化に意欲的なポルシェが、あえてピュアな楽しさにこだわったというモデル「ポルシェ911カレラT」。さらなる改良を加えた最新型を走らせた谷口信輝は、その仕上がりにどんなことを思ったか? -
NEW
第927回:ちがうんだってば! 「日本仕様」を理解してもらう難しさ
2025.9.11マッキナ あらモーダ!欧州で大いに勘違いされている、日本というマーケットの特性や日本人の好み。かの地のメーカーやクリエイターがよかれと思って用意した製品が、“コレジャナイ感”を漂わすこととなるのはなぜか? イタリア在住の記者が、思い出のエピソードを振り返る。 -
トヨタ・カローラ クロスZ(4WD/CVT)【試乗記】
2025.9.10試乗記「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジモデルが登場。一目で分かるのはデザイン変更だが、真に注目すべきはその乗り味の進化だ。特に初期型オーナーは「まさかここまで」と驚くに違いない。最上級グレード「Z」の4WDモデルを試す。 -
「日産GT-R」が生産終了 18年のモデルライフを支えた“人の力”
2025.9.10デイリーコラム2025年8月26日に「日産GT-R」の最後の一台が栃木工場を後にした。圧倒的な速さや独自のメカニズム、デビュー当初の異例の低価格など、18年ものモデルライフでありながら、話題には事欠かなかった。GT-Rを支えた人々の物語をお届けする。 -
第84回:ステランティスの3兄弟を総括する(その2) ―「フィアット600」からにじみ出るデザイナーの苦悩―
2025.9.10カーデザイン曼荼羅ステランティスの未来を担う、SUV 3兄弟のデザインを大総括! 2回目のお題は「フィアット600」である。共通プラットフォームをベースに、超人気車種「500」の顔をくっつけた同車だが、その仕上がりに、有識者はデザイナーの苦悩を感じ取ったのだった……。