-
1/14ホンダ最新のFCEV「CR-V e:FCEV」。容量17.7kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載した、プラグインハイブリッド車でもある。
-
2/14燃料電池の仕組みの図説。FCEVや家庭用電源に使われる燃料電池は、電解質に高分子膜を用いた固体高分子膜型(PEFC)が主流で(ほかに固体酸化物形、リン酸形、溶融炭酸塩形などがある)、発電効率が高く、作動温度が低く、軽量小型にできるといった特徴を持つ。(写真:メルセデス・ベンツ)
-
3/14一般的なFCスタックのセルの構造は、電極集合体をセパレーターで挟んだものだ。セルを直列で積層していく場合、一枚のセパレーターは隣のセルのセパレーターにもなるので(隣り合った家の間の塀をご想像ください)、FCスタックは電極集合体とセパレーターを交互に重ねていったような構造となる。(写真:メルセデス・ベンツ)
-
4/14無数のセルを積層した「BMW iハイドロジェン ネクスト」のFCスタック(2019年)。(写真:BMW)
-
5/14「CR-V e:FCEV」に搭載されるFCスタック。ポンプやら加湿器やらコンプレッサーやらが付いているのでゴチャゴチャして見えるが、FCスタックそのものは、比較的シンプルな四角い形をしている。
-
ホンダ の中古車webCG中古車検索
-
6/14「CR-V e:FCEV」のセルに用いられる電極集合体(写真右下)とセパレーター(同左上)。新しいFCスタックでは、セルの発電部の面積を最適化することで一枚あたりの出力を向上。補器類の省電力化とも相まって、「クラリティ フューエルセル」のFCスタックより15%も積層数を減らしながら、同等のネット出力を実現している。
-
7/14セパレーターは非常に薄い2枚の金属プレートを重ねて製作。その内部を冷却水の流路としている。これまでは、セパレーターと電極接合体の樹脂枠の両方に冷却水の流路が必要だったが、新型のFCスタックでは、冷却機能をこのセパレーターに集約。構造のシンプル化と材料コストの低減を実現している。
-
8/14FCセルの断面図。中央の黒い帯が電極集合体で、その上下を2枚の金属プレートからなるセパレーターが挟んでいる。電極集合体とセパレーターのすき間を水素/空気が、セパレーター内の空洞を冷却水が通る。
-
9/14「セルのどこをナニが通っているか」を説明するために、ホンダが用意した“本”状の模型。こちらは水素極側の様子で、電極集合体とセパレーターの間を水素(緑のバー)が、セパレーターの内部を冷却水(青いバー)が通過しているのがわかる。
-
10/14FCセルの端部の断面。従来のFCスタックでは、絶縁のために外周部をゴム被膜で覆い、気密性を高めるためにシリコンゴムシールを用いていたのだが、新しいスタックのセルはご覧のとおりのシンプルなもの。外周部の絶縁はスタックの構造によって対応。気密性の保持は、セパレーター自体の中空バネ構造を用いたメタルシールと、端部の溶接シール、凸部のマイクロシールで対応している。
-
11/14新しいFCセルでは、素材コストの削減や製作工程の効率化も考慮。セパレーターについては、チタン/カーボンのコーティングをプレス成形前に行うことで、連続処理を可能とした。また電極集合体では、成形をエンジニアリングプラスチックの精密射出成形から汎用(はんよう)プラスチックフィルムの打ち抜き成形に変更。電解質膜の製造時に必要だった副資材のベースフィルムを不要とした。
-
12/14こちらはFCスタックの湿度を保つ、要するに加湿器。燃料電池では触媒が適度に湿った状態でないと効率的な反応が行われず、湿度が不十分だと電極集合体が破壊される恐れもある。高精度な湿度管理は、温度のそれと並んで重要な技術なのだ。
-
13/14車体の後方に搭載される、2本の巨大な水素タンク。充てん時に過度にふくらまないよう、コイルの入ったリングで固定されている。
-
14/14「ホンダCR-V e:FCEV」のカットモデル。FCスタックの改良はもちろんだが、メーカーには水素を入れる容器や、“水素そのもの”の革新にもぜひ取り組んでほしい。

堀田 剛資
猫とバイクと文庫本、そして東京多摩地区をこよなく愛するwebCG編集者。好きな言葉は反骨、嫌いな言葉は権威主義。今日もダッジとトライアンフで、奥多摩かいわいをお散歩する。
ホンダ の中古車webCG中古車検索
デイリーコラムの新着記事
-
フェラーリが「日本上陸60周年」 記念祭から“ブランドの今とこれから”を読む 2026.10.19 「日本上陸60周年」を祝うファン感謝イベントを開催したフェラーリ。自動車界に燦然と輝くハイブランドは、いま何を目指しどこに行こうとしているのか? 経営トップの談話を交えながら推察してみよう。
-
スズキの未来を徹底検証! 技術戦略説明会から“10年先のスズキの姿”を夢想する 2026.10.16 年間生産500万台で、Dセグメントまでカバーする巨大メーカーに!? スズキが発表した「10年先を見据えた技術戦略2026」を徹底検証。技術開発に製品開発、インドを核としたグローバル戦略などの中身を通して、「10年先のスズキの姿」を予想した。
-
間もなく正式発表 ミツオカの新型2シータースポーツカー「LA1」を予測する 2026.10.15 光岡自動車が2026年11月26日に正式発表を予定しているアメリカンスタイルの新型2シータースポーツカー「LA1」。現在公開されているLA1の画像とティーザーサイトに掲載された情報から、その特徴を分析する。
-
「BYDラッコ」「スズキeスカイ」登場で卍どもえに 軽乗用BEVの覇権はどこが握る? 2026.10.14 これまで「日産サクラ/三菱eKクロスEV」と「ホンダN-ONE e:」のみだったところに「BYDラッコ」と「スズキeスカイ」が加わり、軽BEV市場がにわかに盛り上がりを見せている。どれもほぼ同じ床面積を持つBEVだが、比べてみるとその中身は結構違う。今後の覇権を握るのはどの陣営か。
-
電動化された新型「A110」の登場はいつ? 来日したアルピーヌのクリエフCEOに未来戦略を聞く 2026.10.12 アルピーヌのフィリップ・クリエフCEOが来日し、現在推進している戦略を報道関係者に説明した。なかでも気になったのは電動化された新型「A110」と、「A110Rウルティム」に相当する特別な超高性能モデルの存在だ。その内容とは?
新着記事
-
NEW
ニュルブルクリンクでテストする一番の理由とは?
2026.10.20あの多田哲哉のクルマQ&A高性能車の宣伝において、しばしば「ニュル(ドイツのニュルブルクリンク北コース)で鍛えた」「ニュルで〇秒を記録した」という言葉が使われる。では、ニュルで車両を開発する最大のメリットとは? 元トヨタの多田哲哉さんに聞いた。 -
トヨタ・ランドクルーザー“300”GRスポーツ(4WD/10AT)【試乗記】
2026.10.19試乗記トヨタの「ランドクルーザー“300”」にハイブリッドパワートレイン搭載モデルが登場。環境負荷低減のために牙を抜かれた……どころか、電気の力を味方に、さらに力強さを増しているから面白い。愛知県のオフロードコースで乗った印象をリポートする。 -
フェラーリが「日本上陸60周年」 記念祭から“ブランドの今とこれから”を読む
2026.10.19デイリーコラム「日本上陸60周年」を祝うファン感謝イベントを開催したフェラーリ。自動車界に燦然と輝くハイブランドは、いま何を目指しどこに行こうとしているのか? 経営トップの談話を交えながら推察してみよう。 -
日産キックスX e-4ORCE(前編)
2026.10.18思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が新型「日産キックス」に試乗。デザインが新しいのはもちろんのこと、まさに下ろしたての最新のパワートレインを搭載。日産の大きな期待を背負ったコンパクトSUVである。箱根のワインディングロードでの印象を聞いた。 -
三菱eKクロスEV P(FWD)【試乗記】
2026.10.17試乗記三菱の軽乗用電気自動車(EV)「eKクロスEV」が、一部改良でデザインを刷新! 2022年発売の古参の一台は、台頭するライバルをどう迎え撃つのか? 最新モデルと比べても、キラリと光る魅力はあるのか? 軽EVのパイオニアが擁する一台の実力を確かめた。 -
写真で解説する「フィアット・グランデパンダ」
2026.10.16画像・写真ステランティスが「フィアットブランドの大きな柱のひとつとなる重要なモデル」と位置づける「グランデパンダ」が日本上陸。その具体的な見どころを、写真とともに解説する。
注目の記事
-
まさに小股の切れ上がったコンパクトハッチバック。最新の「ルノー・ルーテシア」を試す。 特集 -
クルマ好きなら試してみたい旬のタイヤとアクセサリー。webCGのイチオシはこれだ! 特集 -
キャデラックのラグジュアリーBEVを、月々定額で。賢いクルマとの付き合い方を、お金のプロが語る。 特集
キャンペーン・お得な情報
週間アクセスランキングホンダ





























