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2/192024年11月28日に国内導入が発表された新型「BMW X3」。SAV(スポーツアクティビティービークル)とBMWが呼ぶ2003年に登場した初代モデルから数えて、今回のモデルが第4世代となる。
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3/194代目となった「X3」は、全車に48Vマイルドハイブリッドシステムを採用するなど環境性能を高め、デジタル化も推進したとアピールされる。今回は現行ラインナップのなかで高性能バージョンに位置づけられる「X3 M50 xDrive」に試乗した。車両本体価格は998万円。
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4/19斜めのラインが入れられ、左右のリムが独立して光る大きなキドニーグリルも新型「X3」の個性を強める要素となっている。ブラックのリムカラーは「Mパフォーマンスモデル」の「M50 xDrive」グレードならではの特徴だ。
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5/19「Mパフォーマンスモデル」に分類される「X3 M50 xDrive」では、リアビューをスポーティーに演出する4本出しのエキゾーストパイプフィニッシャーを採用。最新型ではリアのトレッドが、先代比で45mm広げられている。
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6/19「X3 M50 xDrive」のボディーカラーは今回の試乗車で選択された「デューングレー」を含め無償色が7種類、有償色が2種類設定されている。
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7/19BMWの最新モデルでおなじみのメーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させた「BMWカーブドディスプレイ」を中心にデザインされたコックピット。コントロールディスプレイは運転席側に傾けることで視認性が高められている。最新の「MINI」各車に続き、硬い樹脂の表面にファブリックを貼るダッシュボードの採用も、最新モデルにおける特徴だ。
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8/19オーソドックスなシフトレバーを廃止し、センターアームレストの前方に操作系スイッチを集約。小さなツマミ式ATセレクターとiDriveダイヤルが並んだシフトパネルは、ここ数年のBMWでは見慣れたディテールである。
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9/19荷室容量は、後席を使用する5人乗車時で570リッター。後席背もたれをすべて前方に倒せば、最大1700リッターにまで容量を拡大できる。
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10/19運転プログラムを切り替えられる「MY MODE」で「SPORT PLUS」を選ぶと、走りにはよりメリハリがつく。その設定で山坂道を走る「X3 M50 xDrive」は、まさに中高年カーマニアがイメージするBMWそのものである。
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11/19「X3 M50 xDrive」には最高出力381PS/5500rpm、最大トルク540N・m/1900-4800rpmを発生する3リッターストレートシックスターボを搭載。これに最高出力11PS、最大トルク25N・mのモーターが組み合わされる。トランスミッションは従来型と同じく8段AT。
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12/1920インチの「Mライトアロイホイール ダブルスポークスタイリング1036M バイカラー」ホイールを標準で装備。今回の試乗車は前255/45R20 、後ろ285/40R20サイズの「ピレリPゼロ」タイヤを組み合わせていた。
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13/19「X3 M50 xDrive」は全長×全幅×全高=4755×1920×1660mm、ホイールベース=2865mm。従来型「X3 M40i」に対しては30mm長く25mm幅広くなったが、車高は15mm低くなっている。
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14/19今回の試乗車では無償オプションの「パーフォレーテッドキルト ヴェガンザエスプレッソ・ブラウン」のシート表皮が選択されていた。標準仕様の表皮は「Mアルカンターラ/ヴェガンザコンビネーション・ブラック」となる。
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15/19後席には大人が座っても余裕のあるスペースが広がる。プラットフォームがキャリーオーバーされたため、その印象は従来型「X3」とほとんど変わらない。後席の背もたれには、40:20:40の分割可倒機構が組み込まれている。
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16/19ステアリングホイールの左側にパドル型の「BOOST」スイッチを配置。パドルを長引きすると10秒間だけ、パワーとレスポンスを増すBOOSTモードが作動する。
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17/19新たに追加された48Vマイルドハイブリッドシステムは、内燃機関たるストレートシックスの、わずかな弱点を見事にカバー。印象的なほど過給ラグが小さく、微小なアクセル操作に対するリニア感も素晴らしい。それは“熟成されたパワートレイン”と紹介するにふさわしい仕上がりだった。
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18/19BMW X3 M50 xDrive
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佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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