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1/162025年4月に発売された新型「フォレスター」。1997年に登場した初代からか数えて今回のモデルが6代目にあたる。スバルのグローバル販売を支える中核モデルであり、販売地域は北米を中心に、中南米、オセアニア、アジアへと広がっている。
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2/16「スバル・フォレスター」は、2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーのイヤーカーに選出された。「走行性能、実用性、快適性、オフロード性能、そしてスバルが一貫して重視してきた安全性を高い次元で融合した」というのが主な選出理由である。
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3/162.5リッター水平対向4気筒エンジンと2基のモーターを組み合わせたストロングハイブリッド「S:HEV」の採用も新型「フォレスター」のトピックだ。
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4/16「S:HEV」モデルにも、スバル伝統のプロペラシャフトを用いた機械式4WDシステム「シンメトリカルAWD」を採用。全グレードに悪路でのスムーズな走りをサポートする走行プログラム「X-MODE」が搭載されている。
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5/16新型「フォレスター」でさらに機能アップした「ドライバー異常対応システム」を体感。ドライバーの意識がない状態を車両が検知すると、自動でブレーキをかけハザードランプを点灯させながら停止する。
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6/16「ドライバー異常対応システム」の体感デモでは、運転中のドライバー(役の担当者)が目を閉じた無反応状態をつくり出し、車両がどのようにシステムを作動させるのかを車内から確認することができた。
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7/16体感デモで運転手が目を閉じた無反応状態になると、まずはメーターと音で警告。さらに2度目の警告からパルスブレーキが追加される。
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8/16度重なる警告にも運転手が反応しないと、車両はハザードランプとホーンを作動させながらゆっくりと停車。間もなくコールセンターと自動的につながり、オペレーターの「どうかしましたか?」という声が車内に響く。
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9/16スバルでは、クルマの安全技術を「0次安全」「走行安全」「予防安全」「衝突安全」の4つに分けて開発している。今回の報道関係者向けの「総合安全体感試乗会」では、0次安全の要である視界性能についても説明が行われた。
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10/16新型「フォレスター」の斜め左前方に高さ1mの円柱物を置き、Aピラーとドアミラーの間から視認できるかをチェック。高さ1mは、4歳前後の幼児の身長を想定したもの。ご覧のように、フロントの三角窓からしっかりと対象物が確認できる。
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11/16ルームミラーで確認しづらい車両斜め後方の視界も、新型「フォレスター」ではリアクオーターウィンドウ越しにしっかりと確保されていることがわかる。死角を極力減らすことで、事故の発生そのものを抑えることが期待できる。
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12/16北海道の北部、美深町に位置する「スバル研究実験センター美深試験場」をベースに、あらためて新型「フォレスター」の公道試乗も行った。写真は「プレミアムS:HEV EX」で、車両本体価格は459万8000円。
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13/16美深試験場内のオフロードコースを走る「フォレスター スポーツEX」。2025年11月中旬の取材日にはちょうど降雪もあり、走行時にはウエットの砂利路面が白く薄化粧したようなコンディションだった。
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14/16美深試験場内のオフロードコースで1.8リッター水平対向4気筒ターボモデル「フォレスター スポーツEX」と、「S:HEV」を搭載するハイブリッドモデル「X-BREAK S:HEV EX」の走りをチェック。荒れた路面や雪道での走破性、走行特性はほぼ同じであることが確認できた。
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15/16スバルがストロングハイブリッドと呼ぶ「S:HEV」搭載モデルの12.3インチフル液晶メーターには、パワーメーターが組み込まれている。走行中にエネルギーのパワーフローを表示する。
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16/16「フォレスター プレミアムS:HEV EX」のリアビュー。安全・安心を絶対的な社訓としつつも、走る楽しさも味わわせてくれるのがいかにもスバルらしいところ。多くのファンが心をつかまれて離れないのも納得である。

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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