勢いが伝わるフォルクスワーゲンブース
2011.12.01 輸入車■勢いが伝わるフォルクスワーゲンブース
フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、第42回東京モーターショー(2011年11月30日〜)に、注目の新型車「ザ・ビートル」をはじめとした日本初公開モデルに加え、2台の世界初公開モデルを展示し、ブースを盛り上げた。
■「ザ・ビートル」の予約開始は2012年4月
例によって例のごとく、白を基調に明るく開放的なフォルクスワーゲンブース。その雰囲気をさらに華やかに彩るのが、2011年4月に発表された「ザ・ビートル」だ。日本で初めて公開されるニューモデルは、ノーマルバージョンに加えて、有名ギターメーカー「フェンダー」とのコラボレーションモデル「ザ・ビートル フェンダー」(コンセプトモデル)がファンの目を引きつける。
今回、この「ザ・ビートル」の日本における仕様と価格も発表された。内外装をカラーコーディネートした「ザ・ビートル デザイン」のファブリック仕様が250万円で、レザー仕様が303万円。エンジンは1.2リッターTSI(直噴ターボ)を搭載し、10・15モード燃費は17.2km/リッターを達成。予約受け付けは2012年4月からで、2012年夏以降にデリバリーが開始される予定だ。
この他にもオフロードの雰囲気が際立つ「クロストゥーラン」、かつての空冷バスを電気自動車としてよみがえらせた「ブリー」など日本初公開モデルがめじろ押しである
■2台の世界初公開モデルに注目
さらに、フォルクスワーゲンは、東京モーターショーのために2台の世界初公開モデルを用意した。
ひとつは、「パサートヴァリアント」がベースのクロスオーバーモデル「パサート オールトラック」。最低地上高を高くするとともに、前後バンパーのアンダープロテクションやフェンダーアーチなどにより、オフロード色を強めたモデルだ。210ps仕様のTSI(過給機付き直噴ガソリン)エンジンと170psのTDI(直噴ディーゼルターボ)エンジンには、オフロードドライブプログラムを備えたフルタイム4WD「4MOTION」が組み合わされ、走りの点でもノーマルとの違いがアピールされる。ヨーロッパでは2012年春の発売。日本でも2012年中の販売開始が期待される。
もう一台が、スタディーモデルの「クロスクーペ」。この“クーペとSUVのクロスオーバー”は、前後2基のモーターとTSI(直噴ガソリンターボ)エンジンを搭載するプラグインハイブリッド車だ。注目は、次期「ゴルフ」に採用されるフォルクスワーゲンの新しいプラットフォーム「MQB」を用いたことで、2630mmのホイールベースは、現行「ゴルフ」よりも52mm長く、「ティグアン」より26mm短い。また、ラジエターグリルとヘッドライトが一体化されたデザインは、今後のフォルクスワーゲンのSUVの方向性を示しており、いろいろな意味で見逃せない1台といえる。
プレスカンファレンスでは、同社のヴィンターコルン会長が「2018年までに世界ナンバーワンのグループにする」と明言した。たしかに、そんな勢いが伝わってくるフォルクスワーゲンのブースである。
(文と写真=生方聡)
-
NEW
スズキが未来の技術戦略を発表! “身近なクルマ”にこだわるメーカーが示した問題提起
2025.9.15デイリーコラムスズキが、劇的な車両の軽量化をかなえる「Sライト」や、次世代パワートレインなどの開発状況を発表。未来の自動車はどうあるべきか? どうすれば、生活に寄りそうクルマを提供し続けられるのか? 彼らの示した問題提起と、“身近なクルマ”の未来を考える。 -
NEW
BMW M235 xDriveグランクーペ(4WD/7AT)【試乗記】
2025.9.15試乗記フルモデルチェンジによってF74の開発コードを得た新型「BMW 2シリーズ グランクーペ」。ラインナップのなかでハイパフォーマンスモデルに位置づけられる「M235 xDrive」を郊外に連れ出し、アップデートされた第2世代の仕上がりと、その走りを確かめた。 -
フォルクスワーゲン・ゴルフRアドバンス(後編)
2025.9.14ミスター・スバル 辰己英治の目利き万能ハッチバック「フォルクスワーゲン・ゴルフ」をベースに、4WDと高出力ターボエンジンで走りを徹底的に磨いた「ゴルフR」。そんな夢のようなクルマに欠けているものとは何か? ミスター・スバルこと辰己英治が感じた「期待とのズレ」とは? -
スズキ・アルト ハイブリッドX(FF/CVT)【試乗記】
2025.9.13試乗記「スズキ・アルト」のマイナーチェンジモデルが登場。前後のバンパーデザインなどの目に見える部分はもちろんのこと、見えないところも大きく変えてくるのが最新のスズキ流アップデートだ。最上級グレード「ハイブリッドX」の仕上がりをリポートする。 -
トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”【試乗記】
2025.9.12試乗記レースやラリーで鍛えられた4WDスポーツ「トヨタGRヤリス」が、2025年モデルに進化。強化されたシャシーや新しいパワートレイン制御、新設定のエアロパーツは、その走りにどのような変化をもたらしたのか? クローズドコースで遠慮なく確かめた。 -
新型スーパーカー「フェノメノ」に見る“ランボルギーニの今とこれから”
2025.9.12デイリーコラム新型スーパーカー「フェノメノ」の発表会で、旧知の仲でもあるランボルギーニのトップ4とモータージャーナリスト西川 淳が会談。特別な場だからこそ聞けた、“つくり手の思い”や同ブランドの今後の商品戦略を報告する。