第45回:Zoom-Zoomのふるさとを訪ねる(その2)
2007.05.29 エディターから一言第45回:Zoom-Zoomのふるさとを訪ねる(その2)
北九州空港からクルマで約3時間。マツダ本社に到着した若手編集者一行は、本社会議室でエンジンについての講義を受け、マツダの歴史を学ぶためにマツダミュージアムを訪れた。
DISIに力を入れる
本社エントランスは、他のメーカー同様にショールームになっていました。奥には喫茶店もあります。
地元の人たちは「じゃあ待ち合わせはマツダ本社でね」とかもあるんでしょうか。
会議室に通され、昼食のあとは講義の時間になります。
ここではロータリー、DISIという2つのエンジンについて解説を受けました。
特にガソリン直噴エンジンのDISIは、環境性能と動力性能を両立したエンジンとして、これからも力を入れていくとのことでした。現在「アクセラ」「アテンザ」「プレマシー」「CX-7」「MPV」に搭載され、すでにマツダの中核となっています。
最近「VWゴルフGT」や「BMW335i」などで直噴ターボを採用し、その燃費やレスポンスの良さが世間を騒がせていますね。DISIにもターボ版があり、2.3リッターDISIターボが「CX-7」や「マツダスピードアクセラ」などに搭載されています。これからの車種展開にも個人的に注目しています。
はしゃいでいる子供たち
さてお次は「マツダミュージアム」に潜入します。
マツダの歴史が一目でわかり、さらにマツダのクルマづくりを実際に肌で感じることができるというのがこの施設だそうです。
地元の社会科見学にもよく使われるとのことで、子供たちがいっぱいいました。
そうそう、何度もでている「Zoom-Zoom」という言葉ですが、由来はクルマが走る擬音語の子供言葉「ブーンブーン」なのです。
マツダは「子供の頃のクルマに抱いた心のときめきを思い出すクルマづくり」を目指しているということで、この言葉をキャッチフレーズとしています。
この子たちはいま、クルマを目の前にときめいているんでしょうね。「プレマシー」に乗り降りしはしゃいだり、「RX-8」に乗りこんで写真を撮ってもらう子供をみていると、こちらもうれしくなります。
私もカーケシをBOXYのボールペンで飛ばしていた幼少時代を思い出しました。いや、さすがに「Zoom-Zoom」とは言ってませんでしたが……。
子供じゃなくてもはしゃぐ
ミュージアムでは子供だけではなく、参加者全員がはしゃいでました。
【写真上】
「バブリーカー」とも評される「ユーノスコスモ」に搭載されていた、3ローター「20B」エンジン。実は私、大学時代に中古での購入を考えたのですが、燃費の悪さを聞いたところであっさりあきらめました。貧乏学生でしたから……。
しかしマツダのエンジニアで3台のコスモに乗り継ぎ、今のクルマは静岡まで買いに行った(もちろん広島在住)という人の熱っぽいコスモ話を聞いて、またちょっと気分が盛り上がってきています。
【写真中】
1台のRX-8には約4000種類、3万点の部品が使われているとのこと。これはその一部です。
ボディパネルやインパネ、足まわり部品ではなく、なんとなくここで足を止めてしまいました。“配線萌え”状態です。
【写真下】
RX-8実車に見えますが、実はデザイン検討段階のクレイモデル。
下まわりはどうなっているのかを確かめようとうずくまっているのは、『NAVI』若手編集部員であるヤマダです。
おーい、柵越えてるぞー!
さて今度は、工場に向かいましょう。
(その3へ続く)
(webCG 本諏訪)

本諏訪 裕幸
-
第849回:新しい「RZ」と「ES」の新機能をいち早く 「SENSES - 五感で感じるLEXUS体験」に参加して 2025.10.15 レクサスがラグジュアリーブランドとしての現在地を示すメディア向けイベントを開催。レクサスの最新の取り組みとその成果を、新しい「RZ」と「ES」の機能を通じて体験した。
-
第848回:全国を巡回中のピンクの「ジープ・ラングラー」 茨城県つくば市でその姿を見た 2025.10.3 頭上にアヒルを載せたピンクの「ジープ・ラングラー」が全国を巡る「ピンクラングラーキャラバン 見て、走って、体感しよう!」が2025年12月24日まで開催されている。茨城県つくば市のディーラーにやってきたときの模様をリポートする。
-
第847回:走りにも妥協なし ミシュランのオールシーズンタイヤ「クロスクライメート3」を試す 2025.10.3 2025年9月に登場したミシュランのオールシーズンタイヤ「クロスクライメート3」と「クロスクライメート3スポーツ」。本格的なウインターシーズンを前に、ウエット路面や雪道での走行性能を引き上げたという全天候型タイヤの実力をクローズドコースで試した。
-
第846回:氷上性能にさらなる磨きをかけた横浜ゴムの最新スタッドレスタイヤ「アイスガード8」を試す 2025.10.1 横浜ゴムが2025年9月に発売した新型スタッドレスタイヤ「アイスガード8」は、冬用タイヤの新技術コンセプト「冬テック」を用いた氷上性能の向上が注目のポイント。革新的と紹介されるその実力を、ひと足先に冬の北海道で確かめた。
-
第845回:「ノイエクラッセ」を名乗るだけある 新型「iX3」はBMWの歴史的転換点だ 2025.9.18 BMWがドイツ国際モーターショー(IAA)で新型「iX3」を披露した。ざっくりといえば新型のSUVタイプの電気自動車だが、豪華なブースをしつらえたほか、関係者の鼻息も妙に荒い。BMWにとっての「ノイエクラッセ」の重要度とはいかほどのものなのだろうか。
-
NEW
トヨタ・カローラ クロスGRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】
2025.10.21試乗記「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジに合わせて追加設定された、初のスポーティーグレード「GRスポーツ」に試乗。排気量をアップしたハイブリッドパワートレインや強化されたボディー、そして専用セッティングのリアサスが織りなす走りの印象を報告する。 -
NEW
SUVやミニバンに備わるリアワイパーがセダンに少ないのはなぜ?
2025.10.21あの多田哲哉のクルマQ&ASUVやミニバンではリアウィンドウにワイパーが装着されているのが一般的なのに、セダンでの装着例は非常に少ない。その理由は? トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>2025-2026 Winterシーズンに注目のタイヤをwebCGが独自にリポート。一年を通して履き替えいらずのオールシーズンタイヤか、それともスノー/アイス性能に磨きをかけ、より進化したスタッドレスタイヤか。最新ラインナップを詳しく紹介する。 -
NEW
進化したオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2」の走りを体感
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>欧州・北米に続き、ネクセンの最新オールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2(エヌブルー4シーズン2)」が日本にも上陸。進化したその性能は、いかなるものなのか。「ルノー・カングー」に装着したオーナーのロングドライブに同行し、リアルな評価を聞いた。 -
NEW
ウインターライフが変わる・広がる ダンロップ「シンクロウェザー」の真価
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>あらゆる路面にシンクロし、四季を通して高い性能を発揮する、ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能はどれほどのものか? 横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送る自動車ヘビーユーザーが、冬の八ヶ岳でその真価に触れた。 -
第321回:私の名前を覚えていますか
2025.10.20カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。24年ぶりに復活したホンダの新型「プレリュード」がリバイバルヒットを飛ばすなか、その陰でひっそりと消えていく2ドアクーペがある。今回はスペシャリティークーペについて、カーマニア的に考察した。