スズキ・セルボ【試乗記】
スズキ・セルボ 2007.05.12 試乗記 ……103万7400〜137万5500円いま注目の「軽自動車」を、小沢コージがまとめて取り上げる。それぞれのクルマの「○と×」は何なのか? 自動車専門誌『NAVI』の名物特集から、改めてご紹介!
スズキは伸びる!
【復習:こんなクルマ】
スズキが出した、「ダイハツ・ソニカ」のライバル。4ドアだがスタイリッシュで、これまたある意味快楽性を追い求めた軽自動車。しかし、その手法はダイハツとはまったく異なっており、スズキらしく好感が持てるもの。
【セルボの○と×】
○:
軽自動車のオキテを守っているところ。ハッキリ言って最大の売りは内外装のデザインだ。つまり、軽自動車を越えた走りや質感では勝負してない。そのぶん、特にスタイリングは素晴らしく、当然ながら全幅1475mmと軽自動車枠を超えてないのだが、とてもそうとは思えないグラマラスさを持っている。
インテリアも同様で、質感は必要以上には高くないが、デザインで立派に見せている。さらに重要なポイントは値段で、その幅103万7400〜137万5500円と絶対的に安い。つまりなんだかんだ軽自動車の枠を超えてないのだ。さすがスズキ!
×:
乗って、触ってみると「やっぱり軽自動車だなぁ」と感じる部分はある。もちろんそのぶん、安いのだが、余裕がある人のなかには「せっかくカッコいいんだから、質感がもうちょっと高ければ」と思う人もいるはずだ。デザインがいいだけに残念な部分もある。
【コージから一言】
とにかく最近スズキのデザイン力が上がったことだけはたしか。これはなかなかどうして凄い。スズキは今後もっと伸びる!
(文=小沢コージ/『NAVI』2007年2号)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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