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nvh volume 3:ドロナワのツケ

2007.05.10 internet NAVI NAVI 編集部
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nvh volume 3ドロナワのツケ

駐車場不足なのに

当編集部がある神田神保町界隈は、駐車場難に悩まされる一角だ。幸い我々がテナントとして入居するビルは、34台が収容可能な立体式パーキングが備わっていて、そのうち30台分を我が社が借り受けている。逆に言えばそれだけの駐車スペースが確保できたからこそ、今から約20年前、この場所、このビルに入居したともいえる。
『NAVI』/『CG』双方の長期リポート車に加え、他部署の社有車、テスト/インプレッションのため借りた広報車などが加わると、それでもまだ足りないぐらいなのである。

そんなときは当然、近くのコインパーキングや通称“ネギボウズ”パーキングメーターを利用せざるを得ない。ところがその大部分が、朝の10時を過ぎる頃には埋まってしまう。

公立の小中学校が統廃合されるほどのオフィス街だから、休日は空いているだろうと高を括っていると大間違い。さすがに交通量は少ないが、ウィークエンドはウィークエンドでなぜか有料駐車場が満車になっていることがほとんどなのだ。

これは今から10年前後前、姉妹誌CGの編集長時代にも書いたことだが、ある休日の昼間、どうにも納得できない光景を目にしたことがある。パーキングメーターの枠内に止めたクルマに対し、警察官が駐車違反を取り締まっていたのだ。

日曜祭日や夜8時以降、パーキングメーターが利用できないことは知っていた。だから当然、法規上は違反になることも。しかし、そもそもなぜ平日の昼間はOKで、それ以外はダメなのか? それがまったく理解できない。

神保町界隈は前述したように、平日の日中に比べ、休日や夜間は交通量が激減する。つまりむしろ休日の方が、パーキングメーターの枠内駐車は安全上も好ましいはずだ。
実際、オープンカフェで軽い食事を採りながら小一時間に渡って観察を続けたが、およそデメリットと呼べるような事実はなにひとつとして見つけられなかった。
食事を終え、およそ500m四方の有料駐車場をくまなく歩いてみると、案の定ほとんどが満車状態。たしか空きスペースは1〜2台しか残されていなかったことをつけ加えておこう。

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nvh volume 2:ドロナワのツケ

「貨物車用」パーキングメータ

ろくに駐車スペースも用意しないのに、取り締まりだけは行う。そこに大きな矛盾と、怒りを覚えずにはいられない。しかも現在は駐車違反の取締りを民間に委託して、以前よりすっと厳格、かつ杓子定規に運用されるようになった。
その上、当の民間団体が警察組織からの天下りの受け入れ先になっているというのだから、開いた口が塞がらない。まずは行政が主導する形で駐車場を整備し、それでも違法駐車が後を絶たない、というなら取り締まりを強化すればいい。

しかもつい2〜3日前、当社前にある4台分のパーキングメーターのうちひと枠が、突如「貨物車用」になった。枠内の路面上に、白いペンキで大きくそう描かれたのである。
これは推測の域を出ないが、宅配をはじめとする運輸業界が、駐車スペースを確保するのが難しく、業務に支障をきたすとロビイ活動した末に得た成果だろう。

要するに運行している車両に対し駐車場が決定的に不足することが、ここでもまた証明されたことになる。その根本的要因にはまったく手をつけず、上辺だけを取り繕おうとしているようにしか見えない。まさにドロナワの典型。そしてそのツケを払わされるのが、またしても我々一般ドライバーだということも、いつも通りだ。

それにしても路面にただ「貨物車用」と書いてそれで終わり、という手法もかなり乱暴だ。たとえばこの原稿を書いているたった今、件のスペースにはガラス店の軽トラが止まっているが、これはいいのか? 我々が300円払っても違反切符を切られるのか? タクシードライバーが休憩に使えるのか? そもそも「貨物車」をどう規定するのか? いくつかの疑問を電話で警察に問い合わせたのだが、2時間経った今もまだ返事は来ない。
追伸:翌日になって警察から電話があった。貨物用と路面に表示されていても、一般車が利用できるという。たとすれば、わざわざお金と手間をかけたのはなぜ?

(『NAVI』編集長 加藤哲也)

(写真=内藤敬仁)
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NAVI 編集部

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毎月26日発売のカーライフマガジン『NAVI』。日夜取材に追われる編集部員は、加藤編集長はじめツワモノぞろい。どこがツワモノかって?……このコーナーを読めばわかります。

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