第21回:「ロータス・エリーゼS」です
2007.03.22 エディターから一言第21回:「ロータス・エリーゼS」です
エリーゼの復習
「ロータス・エリーゼS」ですね。
富士山と一緒に写そうとした典型的な観光写真ですが、それはともかく、エリーゼS、「S」とはいっても、いまのロータスのなかでは、もっともベーシックなモデル。トヨタ由来の1.8リッター(136ps)を背負い、ギアボックスは5段MTとなります。453万6000円也。
ちなみに、性能がもっと高いエリーゼは「エリーゼR」。エンジンはやっぱり1.8ながら、「S」が可変バルブタイミング機構付きなのと比較して、「R」は可変バルブタイミング&バルブリフト機構付き。
つまりバルブ機構が「VVT」から「VVTL-i」となるわけで、バルブの開閉のタイミングのみならず、開く量まで変えて、必要ならもっとガッツリ空気を取り込みましょう、ということで、馬力も136psから192psに大幅アップ。ギアボックスも5段から6段MTにグレードアップ。価格も、588万円に大幅アップ!
で、「エリーゼR」に屋根が付くと「エキシージ」と名前が変わり、「1.8VVTL-i+6段MT」の動力系は同じまま、値段は627万9000円になり……
そのうえ1.8VVTL-iにスーパーチャージャーが付くと、今度は「エキシージS」になる。221psのパワーでもって、静止から100km/hに達するまで、わずか4.3秒! 価格も690万9000円!!
性能と名前のインフレーションは、各自動車メーカーの悩みにタネであります。
一方、価格と性能の上昇具合に、世のスポーツカー好きは頭を悩ますわけで……。
(つづく)

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
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