【東京モーターショー2005】マツダ、スポーツSUV「MX-クロスポルト」は2006年に北米市場へ
2005.10.20 自動車ニュース【東京モーターショー2005】マツダ、スポーツSUV「MX-クロスポルト」は2006年に北米市場へ
東京モーターショー会場の西ホール、マツダのブリーフィングでは、おだやかな人柄が印象的な井巻社長兼CEOも終始にこやかに、自信を持って、来春発売予定の新型ミニバン「MPV」をまず紹介。いつもの“Zoom-Zoom”を合い言葉に、とても元気な印象を受けた。
スタイリング、ドライビング、パッケージ、と3つのイノベーションをキイワードに開発されたという3世代目のMPVはひと回り大きく、背を低めて誕生。マツダスピードアテンザに次ぐ採用となる、MZR2.3リッター直噴ターボエンジンも興味深いところだ。ターボユニットとしては初めて、環境性能で4つ☆を獲得。開発陣の話では、走ってみれば力強いトルクが自慢とか。
次いで紹介されたのが参考出品車の「MX-クロスポルト」。既存のSUV、トリビュートに較べてグっとスポーツカー領域に踏み込んだ、いわゆるクロスオーバーなコンセプトカーである。これをベースにCX-7を開発し、2006年に北米市場へ導入する予定と明言。ここにって、マツダの新生ラインナップが揃うという。
三つめの話題は環境問題。世界で唯一のRENESIS水素ロータリーエンジンを搭載し、来春リース販売を開始することが決定した「RX-8」、それを発展させた水素ロータリーエンジン+ハイブリッドシステム搭載の「プレマシー」、そしてMZRガソリンエンジン+ハイブリッドシステムの「トリビュート」、と3タイプを紹介した。水素ロータリーは世界で唯一であるがために、他社との技術競争のないことが寂しいか。
最後に、マツダブースの華ともいえるコンセプトカー「先駆(せんく)」について説明……するかと思いきや、「まあご覧ください」とばかりにあっさりと紹介して終了。撮影会となった。
この“先駆”、次世代のガソリン直噴ロータリーエンジンとハイブリッドシステムをフロントに納めた、4シーター・ロータリースポーツの近未来像だという。
ではRX-8との棲み分けは? と思うが、先駆はマツダR&Dセンター「横浜」が仕上げた純粋なショーカーとのことで、販売される予定はない。“無垢から削り出した鋼の塊のよう”と謳うシルバー塗装が、デザインを含め印象的だった。
(ken)
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