トヨタ・マークII グランデG(5AT) vs マツダ・ミレーニア 25Mスポーツパッケージ(4AT) VS BMW325iセダン(5AT)【ライバル車はコレ】
ストレート6のFR車を選ぶ 2000.12.19 試乗記 トヨタ・マークIIの「ライバル車はコレ」トヨタ・マークII グランデG(5AT=306.0万円)
■捨てるカタチ
9代目のマークIIは、「直列6気筒エンジンを積むFR4ドア」という基本アウトラインを踏襲しながら、かつてのモデルチェンジではなかった規模の「パッケージング変更」を行った。つまり、全高の大幅アップに加え、ホイールベースを延長しつつ前後のオーバーハングを削り取ることで室内空間を拡大。一方、全長は短縮した。
ところが、こうした「合理的なパッケージング」には、長細い直列6気筒ユニットは不向き、というのが世界の常識。正直いってボクには、今度のマークII、「ストレート6を捨てようとしているカタチ」に見えてしまうのだが……。
バリエーションは相変わらず豊富で、強力なターボ付きエンジンを搭載したモデルも「生き残った」。
マークIIのライバルと言えばローレル……と、短絡的に結論付けられたのは、今は昔。現在、日本車のなかから「6気筒で2.5リッター級の心臓を積んだ、ちょっとルックスコンシャスな4ドアモデル」を探すと、意外にも選択肢は少ない。
![]() |
【ライバルその1】マツダ・ミレーニア 25Mスポーツパッケージ(4AT=275.5万円)
■寄る年波
そんな中から今回選んだのは、2000年7月18日にビッグマイナーチェンジを受けたマツダ・ミレーニア。かつては「ユーノス800」と称されたこのクルマ、デビューは1993年。バブル景気崩壊の影響をもろに被り、セールスは低迷を続けた。いま目にしてもなかなか新鮮に映るのは、そんな皮肉な経緯も一因か。
一方、インテリアクオリティの高さは、開発がバブル期まっただ中だったことを象徴する。ただし、ナビゲーション用モニターの位置が低すぎたり、ボディが剛性感に欠けたりといった点に、やはり「寄る年波」を感じざるを得ない。オートマチックトランスミッションも、世界トップクラスの出来栄えのマークIIの5段タイプに比べると、ミレーニア用は4段で、シフトショックもやや大きく、劣勢は免れない……。
![]() |
【ライバルその2】BMW325iセダン (5AT=473.0万円)
■いかにもスポーツセダン
「ストレート6搭載のFRモデル」とくれば、条件反射的にBMWの名前を思い浮かべる。寸法的にマークIIに近いのは5シリーズだが、価格面など、ライバルとして理解しやすいのはやはり3シリーズではないだろうか? だからといって、購入に際して、実際に両車間で迷うというのはちょっと考えにくいが……。
「直6ユニットは死守する!」と宣言するBMWの場合、スタイリング面でも、そうした心臓を強くイメージさせる。ロングノーズ/バックワードキャビンは、今や世界の潮流から外れているといえるが、「だからこそ特徴をアピールできる」というのが、このメーカーの考え方なのだ。
新しい「M54」型エンジンを搭載した325iの走りは、いかにも「スポーツセダン」。軽快さがウリだ。絶対的な加速力でも、マークIIといい勝負だろう。
直6ユニットの、いかにも「完全バランス!」を感じさせるどこまでもスムーズなエンジンフィール、しなやかでフラットな乗り味などに、「BMWならでは」のテイストを感じる人は多いに違いない。
(文=河村康彦/2000年12月)

道田 宣和
-
フィアット・グランデパンダ ハイブリッド ラプリマ(FF/6AT)【試乗記】 2026.10.16 欧州を代表するコンパクトカーの一台である「フィアット・パンダ」が第4世代に進化。新たに「グランデパンダ」を名乗り、日本にやってきた。ずばり新型の見どころは車両の随所にちりばめられた初代モデルへのオマージュである。上位グレード「ラプリマ」の仕上がりをリポートする。
-
フィアット500トリノ ハイブリッド(FF/6MT)【試乗記】 2026.10.13 電気自動車からエンジン搭載車へと華麗に変身! 日本では珍しい、4代目「フィアット500」のマイルドハイブリッドモデルに試乗。1リッターの自然吸気エンジンを6段MTで駆るイタリアンコンパクトは、今のクルマが忘れてしまった楽しさに満ちていた。
-
ボルボES90ウルトラ ツインモーター パフォーマンス(4WD)【試乗記】 2026.10.12 ボルボの電気自動車(BEV)「ES90」のトップモデル「ウルトラ ツインモーター パフォーマンス」を駆り、東京から初秋の新潟へ。往復700kmを超えるロングドライブで分かった新型5ドアハッチバックモデルの実力と、BEVで気になる充電環境のリアルな今を報告する。
-
フェラーリ・プロサングエ ハンドリング スペチアーレ仕様(4WD/8AT)【海外試乗記】 2026.10.8 フェラーリの4ドア4シーターモデル「プロサングエ」に、「ハンドリング スペチアーレ」を名乗るスペシャルバージョンが登場。その走りは従来モデルからどのように変わったのか? 跳ね馬の原産国、イタリアで確かめた。
-
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”VX(4WD/6AT)【試乗記】 2026.10.7 新たにシリーズに加わった「ランドクルーザー“FJ”」は、ポップな見た目から簡易版のように思われるかもしれないが、その中身は紛れもなく本物であり、道なき道をグイグイと突き進む。これもまた「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」を体現する一台である。
-
NEW
日産キックスX e-4ORCE(前編)
2026.10.18思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が新型「日産キックス」に試乗。デザインが新しいのはもちろんのこと、まさに下ろしたての最新のパワートレインを搭載。日産の大きな期待を背負ったコンパクトSUVである。箱根のワインディングロードでの印象を聞いた。 -
三菱eKクロスEV P(FWD)【試乗記】
2026.10.17試乗記三菱の軽乗用電気自動車(EV)「eKクロスEV」が、一部改良でデザインを刷新! 2022年発売の古参の一台は、台頭するライバルをどう迎え撃つのか? 最新モデルと比べても、キラリと光る魅力はあるのか? 軽EVのパイオニアが擁する一台の実力を確かめた。 -
写真で解説する「フィアット・グランデパンダ」
2026.10.16画像・写真ステランティスが「フィアットブランドの大きな柱のひとつとなる重要なモデル」と位置づける「グランデパンダ」が日本上陸。その具体的な見どころを、写真とともに解説する。 -
フィアット・グランデパンダ ハイブリッド ラプリマ(FF/6AT)【試乗記】
2026.10.16試乗記欧州を代表するコンパクトカーの一台である「フィアット・パンダ」が第4世代に進化。新たに「グランデパンダ」を名乗り、日本にやってきた。ずばり新型の見どころは車両の随所にちりばめられた初代モデルへのオマージュである。上位グレード「ラプリマ」の仕上がりをリポートする。 -
スズキの未来を徹底検証! 技術戦略説明会から“10年先のスズキの姿”を夢想する
2026.10.16デイリーコラム年間生産500万台で、Dセグメントまでカバーする巨大メーカーに!? スズキが発表した「10年先を見据えた技術戦略2026」を徹底検証。技術開発に製品開発、インドを核としたグローバル戦略などの中身を通して、「10年先のスズキの姿」を予想した。 -
賢い選択 ――キャデラック「LYRIQ」フラットプランのすゝめ――
2026.10.15投資家も太鼓判! 「キャデラック・リリック」×フラットプランという最適解<AD>クルマが変わり、時代も変われば“持ち方”だって変化する? お金のプロである投資家が、「キャデラック・リリック」の残価保証型リースを勧める理由とは? 夢の「2台持ち」をかなえる、最新電気自動車の賢い選び方を考えた。































