トヨタ・イスト1.5A-S(FF/4AT)/1.3F“Lエディション”(FF/4AT)【試乗記】
身軽に走れるコンパクト 2005.06.23 試乗記 トヨタ・イスト1.5A-S(FF/4AT)/1.3F“Lエディション”(FF/4AT) ……204万6450円万円/148万7850円万円 ユニークな外観をもつトヨタのコンパクトハッチ「イスト」。マイナーチェンジして外観を“ちょっと変えた”新型に、自動車ジャーナリストの笹目二朗が乗った。アルミパーツで軽量ボディ
イストがマイナーチェンジされ“ほんの少し”変わった。ランプ類、グリル、バンパーなどのデザインを微妙に変更し、基本形はそのまま。1.3リッターモデルに「A」(4WDは1.5リッター)、1.5リッターには「A-S」という、スポーティネスを強調したグレードが新しく追加された。
イストは数あるトヨタ車のなかでもユニークな存在だ。4ドアハッチバックではあるが、すこし背が高めの車体に大径タイヤを装着することなどからSUVっぽくも見えるし、欧州製ハッチバックとも違う不思議な雰囲気をもっている。
構造面では、サスペンションアームといったパーツにアルミを多用したボディにより、1.3リッターモデルで1020kg(ナビ付きは10kgプラス)しかない軽さは魅力である。パワーユニットは従来と同じ、1.3リッター直4と1.5リッター直4の2種類、トランスミッションは4段ATのみとなる。
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お勧めは1.3リッター
結論からいうと、クルマの性格からしてギンギン走る用途に向くとも思えず、持ち前の軽さを生かして身軽に走りまわれるから1.3リッターモデルがお勧めだ。十分に速く、そのうえ価格が1割以上安い、燃費も当然イイ、といいことずくめである。
1.5リッターモデルはFFと4WDでチューンが異なり、パワー/トルクは、それぞれ109ps/14.4kgm と105ps/14.1kgm。1.3リッターはFFのみで87ps/12.3kgmとなる。重量差はエンジン違いで10kgしかないが、4WDは80kgも重くなってしまうから、1.5リッターのみの設定となったのだろう。
1.5、1.3リッターのいずれにも試乗したが、数字ほど車重とパワー差を体感するほどではない。ボア/ストロークをみると排気量差はストロークによるもので、1.5の75×84.7mmに対し、1.3リッターは75×73.5mmとショートストローク型だ。コンロッドが長い分ピストンの首振りは少なく、スムーズで音も静かになる。そうした意味でも1.3はお勧めである。ATのギア比は1.3のほうが若干ワイドで、ファイナルを低くし、動力性能と燃費を両立してある。
最近のトヨタ車はサイドブレーキに足踏み式を採用している例が多い。それ自体は力の点でしっかり作動させられてよいが、リリース方式に同じペダルを2度踏んで解除するタイプが採用されている。これは緊急時に反復作動させるのに適さず、不安で馴染めない構造となっているが、幸いかなこのイストは昔ながらの使いなれたレバー式。トヨタ車のなかから小型車を選ぶ場合、これだけの理由でイストを指名する人も多いという。
(文=笹目二朗/写真=荒川正幸/2005年6月)

笹目 二朗
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