ホンダ・エアウェイブ Gスカイルーフ(CVT)【ブリーフテスト】
ホンダ・エアウェイブ Gスカイルーフ(CVT) 2005.06.16 試乗記 ……197万9250円 総合評価……★★★★ 「上空サプライズ!」のCMでグラスルーフの印象ばかりが強い「エアウェイブ」だが、自動車ジャーナリストの笹目二朗は、広さとユーティリティも高く評価した。
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広い! 明るい! 小家族ファミリーカー
このクルマの特徴的な部分は、なんと言っても広大なグラスル−フ「スカイルーフ」。明るく開放的な室内は広々として楽しさに溢れている。「フィット」がベ−スとは信じられないくらい大きなボディは、ワゴンらしい雰囲気に満ちている。
フォルムやパッケージングは、モノスペ−ス的なミニバンとステーションワゴンの中間にあって、しかも5ナンバ−サイズのお手頃な範囲に収められており、小家族ファミリ−カ−としてもスペ−スユ−ティリティは高い。外観をフィット似にせず、エアウェイブ独自の顔を与えたことで、あまたあるコンパクトカー、コンパクトワゴンに埋没しない、強そうな雰囲気が伝わってくる。
エンジンは1.5リッターだが、走りは平坦地ならばなかなか活発であり、静粛性もよく確保されている。乗り心地も1人か2人で乗るなら快適。これが160万円ほどで買えるのだからお買い得な設定といえよう。
【概要】どんなクルマ?
(シリーズ概要)
2005年4月より販売が開始された小型ステーションワゴン。「フィット」系のプラットフォームをベースとしており、「センタータンクレイアウト」を用いているところもフィットと同じ。シートアレンジも多彩である。
1.5リッターエンジンにCVTが組み合わされるのは、全グレードで共通。FFに加え、4WDも設定されている。
大型ガラスルーフの「スカイルーフ」のもたらす開放感がウリとなっているが、装備されないグレードもある。
(グレード概要)
ベーシックな「G」と上級の「L」の二つのグレードがあり、それぞれにスカイルーフの有無、FFと4WDがある。「Gスカイルーフ」のトランスミッションには、「L」に装備される7スピードモードが省略されている。また、エアコンがマニュアルになるなど、細かな仕様が異なる。
【車内&荷室空間】乗ってみると?
(インパネ+装備)……★★★★
低価格車ではあるがタコメーターを省いたりせず、スポーツカー並みに計器は完備する。正面のメ−タ−類は比較的暗めの処理ながら、ドライバーに情報を伝える役割を満たす。ナビゲーションシステムはセンタ−の一等席に位置し、たいへん見やすい。その他空調やオ−ディオ類のコントロ−ルも良好。センター部の小物入れは要領も十分で使いやすく、なかなか得がたいデキだ。
(前席)……★★★★
大きなグラスル−フにより室内全体が明るく、開放的で広々感は上々。実際より大きなクルマに乗っている感じだ。シ−トの座り心地はまずまずというところだが、高めのヒップポイントにより眺めは良好である。フィットとは意匠を変えた、明るいインテリアデザインも好感が持てる。
(後席)……★★★★
ただ座っているだけで青空が目に入り、グラスル−フの恩恵は前席より大きい。ガラス自体は開閉しない“はめごろし”だが、これだけ大きな面積であれば、下手に開閉するタイプより気持ち良く過ごせる。シ−トそのものはサイズや形状としては並ながら、車両の中間に座るためか乗り心地は良好。明るすぎることを好まない人にはシェードもあるし、やや暗い処理のサイドウィンドウでプライバシーも保たれる。フィット譲りのフラットフロアで、足元も広い。
(荷室)……★★★
トランク部分の広さは並ながら、後席を畳めばフラットで広い床が出現する。分割可倒ゆえ、半分だけ倒し、さらにフロントシートも倒して繋げれば、かなり長い物も運べる。フロアパネルの下にも、小物ならば収納が可能。成り立ちから“フィットのワゴン版”と思っていると、侮れない広さが魅力だ。
【ドライブフィール】運転すると?
(エンジン+トランスミッション)……★★★★
大きなボディと重いガラスのわりに重量1190kgと軽めで、1.5リッターでもエンジンパワ−は充分。トルク/レスポンスともに良好だ。CVTによる加速も同タイプのなかでは作動は静かで、エンジン回転だけ高まるような違和感もない。トルコンATのような変速ショックなど皆無のCVT本来の良さが味わえる。もちろん左足でブレ−キを踏んでもエンジンが休むような悪癖はない。
(乗り心地+ハンドリング)……★★★
ガラスという重要物を屋根にもってきたグラスル−フゆえ、上屋の重さは重心高の高さとして感じられる。といってロ−ルは過大ではなく、操縦安定性は並のレベルが確保され、普通のクルマと同じ感覚で乗っても違和感はない。
乗り心地は路面からの入力が小さい範囲では良好なれど、やや荒れが大きくなったり、乗員や荷物が増えて積車状態となると突き上げ感は増す。パッケージングは秀逸だが、サスペンションア−ム長や剛性面の容量は、それほどゆとりがなさそうだ。
(写真=高橋信宏/2005年6月)
【テストデータ】
報告者:笹目二朗
テスト日:2005年6月9日
テスト車の形態:広報車
テスト車の年式:2005年型
テスト車の走行距離:2695km
タイヤ:(前)185/65R14 86S(後)同じ
オプション装備:アクティブパッケージ=9万1350円/音声認識ホンダHDDナビゲーションシステム=28万3500円
形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(8):高速道路(2)
テスト距離:190.8km
使用燃料:15.25リッター
参考燃費:12.5km/リッター

笹目 二朗
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