第186回:突撃!オートサロン(その2)ヤンキーテイストは、永遠なり!
2005.01.19 小沢コージの勢いまかせ!第186回:突撃!オートサロン(その2)ヤンキーテイストは、永遠なり!
■商魂たくましきオートサロン
オートサロンでは、商魂の逞しさにも感心したな。おすまししたモーターショーとは違って、「儲けます!」オーラばりばり。この辺の「群集があれば逃がさない!」みたいな“市場”感覚というか、商店街感覚にもますます感銘を受けました。
たとえば、東ホール奥のほうにデカくブースを構えたジャンクション・プロデュースさん。ここは車内に飾る“フサ”で有名だそうで、そのほか、小さな化粧回しみたいのや、サングラスやら小物がところ狭しと並べられてる。もちろんエアロパーツも売ってるんだろうけど、ファンはこういう小物の方が気楽に付けられるよね。
ところで、こういうお店に勢いがあるってことから、同時に「ヤンキー文化よ、永遠なり!」ってことも痛感した。だってさ。一つ一つの商品テイストはもちろん、ここの商品カタログ(なんと2000円もする)、表紙に能面(小面?)かなんかの写真が出てるんだよ! モダンにデザインされているとはいえ、その下に脈々と流れるヤンキー感覚にビックリ。さらにカウンターの奥にいた着物で髪アップの美人ママにも感動。ここは銀座か?
それから、個人的には知らなかったけど、今、クレジットカードによる「囲い込みビジネス」って発展してんのねぇ。今回もジャンクション・プロデュースをはじめ、スバルの「WRCファンクラブ」なるものまで多数、「カード会員にならないか」と誘われました。今どきお店の名前入りカードって簡単に作れるようで、その特典、限定をエサにしてお客を囲い込もうという意図が見て取れる。うーむ、さすがはオートサロン!
拡大
|
拡大
|
拡大
|
■メーカー系も負けてない
とはいえ、メーカー直系もなかなかやるよね。筆頭はニスモの「スカイラインGT-R Zチューン」。もはや完全な中古の「R34 GT-R」をベースにニスモがギリギリまでチューニングしたそうで、ななんとパワー500ps、トルクは55kgmオーバー! いったいどんな走りなんだろ? 専用タービンはもちろんのこと、専用ピストン、専用カムシャフト、専用コンピュータまで組み込み、排気量を2.8リッターまでアップ! フロントにはLSDも入ってる。とはいえ、お値段1700万円超! フェラーリ買えちゃうよ。
実にNISMO20周年記念の20台限定だそうだけど、結構売れちゃうんだろうなぁ。ちなみにリサイクル料金1万3040円って、しっかり表示されてるのがメーカー系っぽかった。
ホンダ直系の無限もそうよ。実際に売る予定じゃないとはいえ、新型レジェンドに4リッターV8DOHCを載せたコンセプトカーを発表。ルマン用のエンジンで 600馬力オーバー出るところを500馬力にデチューンしてあるそうで、しかもFR! ホントはホンダがこういうの造りたかったんじゃない? って仕様なのが、意味深でよかったです。
あと、「ここはフランクフルトのストリップ屋か!」って感じのHOUSE of KOLORブースにもビックリ。パーツもあるんだろうけど、とりあえず水着スケスケのモデルさんが並んでてカメラ小僧がわんさか。ここじゃ服売ってんのかねぇ。こりゃ数年もすると、毛皮や宝石や宝飾時計も売り始めるかも? そう思わされた今回のオートサロンでありました。
(文と写真=小沢コージ/2005年1月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
-
第454回:ヤマダ電機にIKEAも顔負けのクルマ屋? ノルかソルかの新商法「ガリバーWOW!TOWN」 2012.8.27 中古車買い取りのガリバーが新ビジネス「WOW!TOWN」を開始。これは“クルマ選びのテーマパーク”だ!
-
第453回:今後のメルセデスはますますデザインに走る!? 「CLSシューティングブレーク」発表会&新型「Aクラス」欧州試乗! 2012.7.27 小沢コージが、最新のメルセデス・ベンツである「CLSシューティングブレーク」と新型「Aクラス」をチェック! その見どころは?
-
第452回:これじゃメルセデスには追いつけないぜ! “無意識インプレッション”のススメ 2012.6.22 自動車開発のカギを握る、テストドライブ。それが限られた道路環境で行われている日本の現状に、小沢コージが物申す!?
-
第451回:日本も学べる(?)中国自動車事情 新婚さん、“すてきなカーライフに”いらっしゃ〜い!? 2012.6.11 自動車熱が高まる中国には「新婚夫婦を対象にした自動車メディア」があるのだとか……? 現地で話を聞いてきた、小沢コージのリポート。
-
NEW
ホンダがコンセプトモデル「アキュラ・ネクセラ ビジョン」を発表 次世代デザインを読み解く
2026.9.3デイリーコラム本田技研工業の米国現地法人アメリカン・ホンダモーターが、アキュラブランドの次世代デザインを示すというコンセプトモデル「ネクセラ ビジョン」を初公開した。バタフライドアを採用するこのスポーツカーは、次世代アキュラの何を表現しているのか。 -
NEW
BMW iX3 50 xDrive Mスポーツ(後編)
2026.9.3あの多田哲哉の自動車放談ワインディングロードで新型「BMW iX3」のステアリングを握った多田哲哉さんは、その走りに感心した様子。どんなところが優れているのか、トヨタのエンジニアの視点で語ってもらおう。 -
新型「三菱パジェロ」の外装・内装を写真でチェックする
2026.9.2画像・写真5年間のブランクを経て、三菱のフラッグシップSUV「パジェロ」がついに復活! 「グランドカリスマ -泰然自若-」をコンセプトにデザインされた本格クロスカントリーモデルは、どのような姿をしているのか? 内外装の詳細を、写真で紹介する。 -
復活の決め手はこっくりさん!? 新生「三菱パジェロ」誕生の経緯とその狙い
2026.9.2デイリーコラム5年間の沈黙を経て、ついに登場した新型「三菱パジェロ」。スリーダイヤモンドが誇る荒野のフラッグシップは、いかにして復活を遂げたのか? 開発の経緯や内外装デザインの詳細、パワートレインに見るクルマの“狙い”をリポートする。 -
第127回:新型BMW X5(後編) ―迷走するBMW 結局アナタは“ノイエクラッセ”でなにがしたかったの?―
2026.9.2カーデザイン曼荼羅その姿が明らかとなるや、賛否両論を巻き起こしている新型「BMW X5」。このクルマは既存のBMW製SUVとはなにがちがうのか? そもそもBMWは“ノイエクラッセ・デザイン”になにを託していたのか? カーデザインの識者と、迷走するBMWの明日を探った。 -
BMW X1 sDrive20iオリジナル(FF/7AT)【試乗記】
2026.9.2試乗記BMWのコンパクトSUV「X1」に新グレードの「オリジナル」が登場。走りの楽しさをはじめとしたBMWらしさをキープしつつ、装備の厳選によって価格抑制を図った新たなエントリーグレードだ。都市部におけるドライバビリティーとユーザービリティーをリポートする。