プジョー2004北海道ツーリング(後編)【試乗記】
プジョー2004北海道ツーリング(後編) 2004.07.25 試乗記 プジョー206スタイル(5MT) ……176万9250円 プジョー北海道プレスツアーの最後に乗るのは、わが国におけるエントリーモデル「206スタイル」。『webCG』コンテンツエディターのアオキは、意外な……!?206の復習
「プジョー206」シリーズのラインナップは豊富だ。ボディは、3/5ドアハッチ、「SW」ことワゴン(3列シートモデルはない)、そして「CC」の3種類。エンジンは、1.4(74ps/5ドアハッチのみ)、1.6(108ps)、2リッター(137ps/3ドアハッチは177ps)が用意される。
ハッチバックとCCには「ローランギャロス」と呼ばれる、緑とタンの革内装を奢った特別仕様がカタログに載り、206ワゴンたるSWには「Quicksilver」が加わった。ルーフレールをシルバーに塗り、シート地の一部にウェットスーツ調の素材を用いたり、天井側面寄りにつくアシストクリップをタフに演出したりと、ファッションブランド「Quicksilver」とのコラボレーションを謳うモデルだ。231万円。
そのほか、シートをファブリックにしながらカラーバリエーションを増やした廉価版206CC「Color Line」が設定されたのがニュース。レザーシートの206CCより27万9000円安い265万円のプライスタグが付く。
さて、プレス試乗ツアー最後の1台は、「206スタイル」。1.4リッターに5段MTを組み合わせたわが国におけるエントリーモデルで、価格は176万9250円。1990年に売られた「205XS」が173万円だったから、ずいぶんリーズナブル!?
プジョーのよさ
1.4シングルカムのアウトプットは、74psと12.2kgm。ひと世代前の弟分「106XSi」でも100psと13.5kgmの1.6だったから、「“走り”はいかがなものか?」と心配したが、杞憂でした。いや、絶対的には“速くない”のかもしれないが……。
ボディペイントと同じ「青」を織り込んだザックリしたファブリックシートに座り、さほど上までは回りたがらないが、フィールの軽いSOHCを3000rpm前後において、ストロークは大きいが、これまた操作が軽い5スピードギアを繰って走る。楽しい。「175/65R14」と控え目なサイズのタイヤも好印象で、足どり軽やか。プレスツアー最後にして、ようやく“プジョーの猫足”に出会えた気分だ。
小排気量エンジンをMTでビンビン回して1トンジャストのボディを駆ることに“活き活きとしたヨロコビ”を感じるのは、もしかしたら古くさいことかもしれない。それでも、206スタイルには「プジョーのよさが凝縮されている」と思った。
プジョージャポンが、販売を拡大したいと考える、206や307のSW、CCは、たしかに贅沢なクルマだけれど、本国では特殊な部類に入ろう。だから、彼の地の“普通”にもっとも近い206スタイルに、色濃いプジョーを感じるのは当たり前かもしれない。願わくば、206スタイルのマニュアルモデルが、継続的に販売されんことを!
(文=webCGアオキ/写真=郡大二郎/2004年7月)
プジョー2004北海道ツーリング(前編)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000015507.html
プジョー2004北海道ツーリング(中編)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000015513.html

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
-
ホンダCR-V e:HEV RSブラックエディション(4WD)【試乗記】 2026.6.1 「ホンダCR-V」がフルモデルチェンジ。新型は適切なボディーサイズと高品質な内外装を持ち、乗れば最新のホンダ車らしい気持ちよさが味わえる。ただし、その月販目標は400台。ちょっと弱気ではあるものの、周辺事情にも考えを巡らせると極めて妥当な数字にも思えてくる。
-
トヨタRAV4 GRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】 2026.5.30 新型「トヨタRAV4」のプラグインハイブリッド車ではEV走行換算距離が約150kmにまで到達。もちろん電池容量の拡大によるところも大きいが、何よりも最新のハイブリッドシステムによる効率向上が効いている。「GRスポーツ」をドライブした印象をリポートする。
-
キャデラック・リリックV(4WD)【試乗記】 2026.5.29 キャデラック初の電気自動車(BEV)「リリック」に、最高出力646PSのハイパフォーマンスモデル「リリックV」が登場。“ブランド史上最速”をうたう豪速SUVだが、実際に乗ってみると、高い動力性能がもたらすゆとりや心地よさにも魅力を感じる一台となっていた。
-
DS N°8エトワールAWD(4WD)【試乗記】 2026.5.28 前衛を身上とするフランスのラグジュアリーブランド、DSオートモビルから、新たなハイエンドモデル「DS N°8(ナンバーエイト)」が登場。当代屈指の性能を誇る電気自動車であり、かの地では大統領専用車にも選ばれる一台の、独創の魅力に触れた。
-
メルセデスAMG GLC53 4MATIC+(4WD/9AT)【海外試乗記】 2026.5.27 「メルセデス・ベンツGLC」にスポーティーな「メルセデスAMG GLC53 4MATIC+」が仲間入り。「43」と「63」の中間、AMGとしては松竹梅の竹にあたるモデルだが、今後はそのポジションの重要性がさらに増すことになるという。本国ドイツでドライブした印象をリポートする。
-
NEW
レクサスES350h(FF/CVT)/ES350e(FWD)/ES500e(4WD)【海外試乗記】
2026.6.3試乗記「レクサスES」がフルモデルチェンジ。シャシーがFFベースというのは歴代モデルと同じだが、新型ではボディーサイズがググッと拡大。「LS」の6輪ミニバンコンセプトが登場したこともあり、今後のレクサスセダンの総代を担うことになる。北米で乗った印象をリポートする。 -
NEW
ミドシップ化で運動性能はどう変わる? 「GRヤリスMコンセプト」の現時点での完成度を体感
2026.6.3デイリーコラム「GRヤリス」をベースとしたミドシップ4WDとして市販化を目指す「GRヤリスMコンセプト」。現在もスーパー耐久に投入されるなどして鍛えられているが、その開発車両をドライブできた。普通のGRヤリスとの運動性能の違いや、新開発エンジンの印象などをリポートする。 -
NEW
第115回:メイク・アメリカ・グレート・アゲイン!(後編) ―デザインもサイズも規格外! 魅惑のアメリカ車はなぜ“主役”になれないのか?―
2026.6.3カーデザイン曼荼羅トヨタ&ホンダが発表した、米国生産車の日本導入計画。しかしアメリカには、規格外に面白いクルマがまだたくさんあるのだ! カーデザインの識者とともに魅惑の日本“未”導入車を探すとともに、魅力的なアメリカ車が、それでも主役になれない理由を考えた。 -
どうしてピアノブラックの内装材は多用されるのか?
2026.6.2あの多田哲哉のクルマQ&Aよく目にするピアノブラックの内装材は、「キズや脂汚れが目立つ」などネガティブな評価もしばしば。それでも多用されているのはなぜか? 車両開発者の多田哲哉さんに聞いてみた。 -
BSAゴールドスター650(5MT)【レビュー】
2026.6.2試乗記かつて一世を風靡(ふうび)した英国の名門、BSAが復活! 新生第1号モデルである「ゴールドスター650」は、クラシックで優雅なお散歩バイク……と思いきや、ツインカムの大排気量シングルで、ライディングも前のめりに楽しめるマシンに仕上がっていた。 -
レストモッドがイメージ 特別なオニツカタイガーの魅力に迫る
2026.6.1オニツカタイガーの新作ドライビングシューズを知る<AD>オニツカタイガーが、“レストモッド”と呼ばれるクルマのレストア&カスタム手法に着想を得たドライビングシューズを発表。4タイプ製作された、「MEXICO 66 DRIVING」のスペシャルバージョンの魅力に迫る。































