フォードのハイブリッド版「エスケープ」【ニューヨークショー03】
2003.05.07 自動車ニュース【ニューヨークショー2003】フォードのハイブリッド版「エスケープ」
2003年4月16日から27日まで開催された「ニューヨーク国際オートショー」において、フォードはコンパクトSUV「エスケープ」のハイブリッドモデルを参考出展した。「エスケープ・ハイブリッド」は、2003年度末から小規模生産を開始、2004年後半には一般販売が予定される。
■3リッターV6並の動力性能
「エスケープ・ハイブリッド」は、フォードとボルボ、そしてアイシンAWが共同で開発した「フルハイブリッドシステム」を搭載する。これは、2.3リッター直4エンジンと、65kWのモーター、28kWのジェネレーター、300Vのニッケル水素電池で構成される。発進や加速時にはモーターがエンジンをアシスト、中低速走行時にモーターで走行する電動ドライブ機構や、アイドリングストップ、回生ブレーキなどを備える。これにより、203psを発する3リッターV6エンジンと同等の加速性能をもちながら、市街地ドライブモードで約15〜17km/リッターの低燃費を達成。同条件での二酸化炭素排出量を、約50%低減したという。
■既存モデルと差別化
ショーモデルのエクステリアは、アイスブルーとシルバーの2トーンカラーを採用、足もとは8スポークの18インチアロイホイールを装着する。フロントマスクは、一体型スキッドプレートや丸形フォグランプ、4灯ヘッドランプなどを採用し、現行モデルとの差別化が図られた。カーゴフロアに備わるハイブリッドシステム用バッテリーを冷却するため、左リアウィンドウを分割し、エアエクストラクターが設けられた。
インテリアは、レザーとザイザル麻織りのコンビネーションシートや、天然素材を採用したフロアマットが特徴。メーターは、ハイブリッドバッテリーの状態を示す専用ディスプレイや、電動ドライブモードを示すインジケーターが配置された。既存のエスケープからデザインを一新したセンターコンソールには、液晶ディスプレイが内蔵されており、オーディオやナビゲーションのインターフェイスとして機能すると共に、ハイブリッドシステムの動作状況をリアルタイムでビジュアル化する。
フォードは、同じくニューヨークショーで発表したミドサイズカー「フューチュラ」(Futura)にもハイブリッドを設定することを明らかにしている。フューチュラは、「フォーカス」と、2005年にデビューが予定される「ファイブハンドレッド」の中間クラスに位置する新型セダンで、2005年に、2.4リッター直4と3リッターV6搭載モデルを投入し、翌06年に、ハイブリッドシステム搭載車をリリースするという。
(webCGオオサワ)
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