第22回:バーゼル(&ジュネーブ)通信(その5)〜「アルピナ」はある意味「ブガッティ」だった!?

2003.04.30 小沢コージの勢いまかせ! 小沢 コージ
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第22回:バーゼル(&ジュネーブ)通信(その5)〜「アルピナ」はある意味「ブガッティ」だった!?

バーゼルでの話だけど、地上階に「ロレックス」や「ゼニス」などのメジャーブランドがあって2階、3階って階が上がるにしたがってマイナーになってくんだけど、一番上の3階に「アルピナ」を発見! おおっ、クルマと関係あるかと思ったら、なーんだ、無関係。
ただ、1990年代初頭にはかなりメジャーだったそうで、その後、埋没。晴れて近年、復活という図式。ツブれてはなかったみたいだけどね。

そういう意味では、クルマ界の「ブガッティ」とか「ベントレー」もそういうノリかもしれない。やはりクルマも時計もね。“ブランドイメージ”が大切ってことでしょう。歴史だけは、スグにつくれないと。どの業界も似てますねぇ。

似てますって意味だと、ジュネーブで見に行った「ジャガー・ルクルト」のブース。コチラには時計の開発風景を見せてくれるコーナーがあって面白かった。
レンズを目にハメ、ピンセットで組み立てするところなんては「まさに時計!」のイメージなんだけど、実はムーブメントの設計やケースの設計には、かなりの部分、コンピューター、つまりCADみたいなものが使われている。

写真を見ればわかるけど、簡単に立体映像にでき、パーツとパーツの干渉具合などを検討できるようで、つくづく「いずこも同じだなぁ」と。クルマの設計とほとんど同じです。
もちろん、最終的には実物にして確かめなきゃいけないんだけど、設計の初期段階はかなり省力化できるらしい。ただね。いわゆる「コンピューター・デザインだからみんな似ちゃう!」ってことになったらヤだよなぁ。クルマの場合、しょっちゅうそう言われちゃうんだけどね……。

(文=小沢コージ/2003年4月)