スズキ、特別仕様車「ラパン・ベネトンバージョン」を発売

2003.04.11 自動車ニュース webCG 編集部
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スズキ、特別仕様車「ラパン・ベネトンバージョン」を発売

スズキは、大手カー用品販売会社のオートバックス、アパレルメーカーのベネトンとタイアップ。軽自動車「アルトラパン」をベネトンのデザインテイストでドレスアップした特別仕様車「ラパン・ベネトンバージョン」を、2003年4月10日に発表した。販売開始は4月24日から。

■ファッション性と上級感

特別仕様車「ラパン・ベネトンバージョン」は、中核グレード「X」(2WD/4WD)をベースに、アパレルメーカー「ベネトン」のデザインで内外装をドレスアップしたモデルだ。

エクステリアは、フロントグリル中央とボディサイド、バックドアの3カ所に、鮮やかなグリーンのベネトンエンブレムを貼付。ホイールセンターキャップには、ベネトンのロゴマークが配された。ノーマルモデルでは四角形のサイドミラーを、クラシカルな丸形メッキタイプ(電動リモコン式)に変更。フロントグリル上下をクロームメッキとし、ファッション性と上級感の向上を図った。

インテリアには、明るいグレーの専用シート生地&ドアトリムを採用。ステアリングホイール中央やフロントシートタグ、フロアマットなど、いたるところにベネトンマークを配した。さらに、ピンク/オレンジのシートクッションが付属する。

価格は、2WDが106.8万円、4WDは119.0万円。オーディオが備わらないかわりに、価格はベース車と同じにした。
スズキの代理店に加え、オートバックスでも販売される。なお、オートバックスのホームページ(http://www.autobacs.com/)では、全国のオートバックスで使える3.0万円の商品券などがあたる、先行予約キャンペーンを実施している。

■3社3様の思惑

スズキ、オートバックス(株式会社オートバックスセブン)、ベネトンと、3社のタイアップによりつくられた今回の特別仕様車は、3社に何をもたらすのか。
オートバックスは、従来のカー用品小売り専門店から、新・中古車販売や車検サービスを行う「トータルカーライフサポート業」への転換を図っている。その一環として、ライトウェイトスポーツカー「ガライヤ」の開発や、スズキと代理店契約を結んでの新車販売など、業務拡大を推進してきた。オートバックスがスズキと車両を共同開発することで、オートバックスフランチャイズ店での新車販売が可能となり、同社の「トータルカーライフサポート」をアピールできるのだ。

加えて、オートバックスの顧客の約7割が男性。女性ユーザー率が7割〜8割という「アルトラパン」を店頭販売することで、新規顧客の開拓が見込める。一方、スズキは男性にラパンをアピールできるチャンスが増える、とシナジー効果が生まれるわけだ。

デザインを担当したベネトンはどうか。ベネトンジャパン広報宣伝部の渡辺教子部長によれば、軽自動車ナンバー1のシェアを誇るスズキは「しっかりした企業姿勢」があり、業務拡大を推進するオートバックスは「上昇志向をもっている」。両社のキャラクターが、「高品質でデザイン性の高いものを適正な価格で販売する、ベネトンの企業姿勢に合致した」という。ラパンが若い女性をメインターゲットにするのも「ベネトンと同じ」だと語った。今回のタイアップ企画には、3社3様のメリットがあるようである。

(webCGオオサワ)

「スズキ」:
http://www.suzuki.co.jp/

「オートバックス」:
http://www.autobacs.com/

「ベネトンジャパン」:
http://www.benetton.co.jp/

 
スズキ、特別仕様車「ラパン・ベネトンバージョン」を発売の画像

東京は表参道のカフェで開かれた発表会には、大勢の報道陣がつめかけた
 

	東京は表参道のカフェで開かれた発表会には、大勢の報道陣がつめかけた
	 

ラパンのウサギマークに代わり、グリーンに白字のベネトンマークが配される。ベース車の「X」グレードはオーディオが標準装備されるが、ベネトンバージョンはすべてオーディオレスとなる
 

	ラパンのウサギマークに代わり、グリーンに白字のベネトンマークが配される。ベース車の「X」グレードはオーディオが標準装備されるが、ベネトンバージョンはすべてオーディオレスとなる
	 

ホイールセンターキャップには、ベネトンのロゴマーク
 

	ホイールセンターキャップには、ベネトンのロゴマーク
	 


 
スズキ、特別仕様車「ラパン・ベネトンバージョン」を発売の画像

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