「車載工具に関して」
2001.04.28 クルマ生活Q&A その他「車載工具に関して」
クルマのメインテナンスの際に、車載工具を使おうとしたのですが、タイヤ交換用のレンチしか入っていませんでした。自分で工具を揃えようと考えているのですが、どのような工具が必要なのでしょうか? ブランドもたくさんあるようですが、どこがよいのでしょうか?(東京都 ONさん)
お答えします。車載工具にたよらず、必要最低限の工具は自分で揃えておいたほうがいいでしょう。具体的には、ホイールナットに合った十字レンチ、通称「モンキー」と呼ばれているアジャスタブルレンチ(200ミリ程度)、中間サイズのドライバーでプラスとマイナス、そして、プライヤーかペンチです。
最近の傾向としては、よくいえば「メインテナンスは必要ありません」、悪く言えば「自分では治せません」というほどの工具しか入っていません。さらに、自分で良い工具をそろえれば、長く使うことができるうえに、クルマに対して一層愛着が増すことでしょう。
クルマ好きのオーナーからすると、たとえ修理はできなくても、ドライバー、スパナ、プラグレンチなどが入っているだけで嬉しいものです。はじめに揃えるものとして、工具を収納する箱も大事です。クルマに入れておくときは、鉄板製の四角い箱ではなくて、家で使わなくなった革のカバンなどを使用したほうが、クルマに傷がつきにくく良いでしょう。
ブランドについてはあらためて紹介します。内外にいいものがありますが、ひとつだけ言えるのは、極端に安いモノは選ばないほうが良いということです。ネジなどを痛める可能性があります。

松本 英雄
自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。