日産プリメーラ20X(CVT)【試乗記】
『ニッポンの常識』 2001.03.31 試乗記 日産プリメーラ20X(CVT) ……247.2万円 2001年1月30日に登場、販売の出足好調をいつまで持続できるか、新型プリメーラ。ニッサンデザインヨーロッパのステファン・シュヴァルツが手がけたボディデザインは、たしかに斬新。主戦場たる欧州市場でも、ライバルに見劣りすることはないだろうが……。
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日本車そのもの
デザインド・バイ・スイス人。しかも、至上命題は「ヨーロッパの景色に似合うこと」。ほどなくメイド・インUKで英国車として現地生産もスタートする3代目プリメーラ。ところが、メルセデスC180と同じ日に試乗したら、このクルマも実に日本車そのものであることが判明する。
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カタチが好きなら
ミニバンのパッケージングに影響された広い室内は、ラウンジふう。センターメーターのダッシュボードは新幹線ふう。ハンドルよりマスコンレバーのほうが似合う。
余計なお世話かもしれないが、ヨーロッパでは日本ほどウケないのではないか。なぜなら、向こうにおけるセダンはべつにミニバンに媚びる必要がなく、カーナビだってまだ一度も見たことない人がほとんどだから、「ITドライビング」なんて言われても……。そういう意味では、「ニッポンの常識は世界の非常識」であることを教えてくれるクルマかも。
がしかし、日本においては、セダンに新風を吹き込んだのはたしか。2リッターでこんなに広々とした、しかも“見せる”キャビンをもつセダンはなかった。
サスペンション優秀。とくに乗り心地は快適。シュクラのランバーサポートを標準装備した運転席シートもいい。
CVTはもうほとんどCVTとわからないほど洗練されたが、上り坂をゆっくりバックするようなときに、まだちょっとギクシャク感が出る。スポーティドライバーのために、2リッターにも6段CVTを出してほしい。このカタチが好きなら、迷わず「買い」。
(文=下野康史/撮影=岡倉禎志/2001年2月)

下野 康史
自動車ライター。「クルマが自動運転になったらいいなあ」なんて思ったことは一度もないのに、なんでこうなるの!? と思っている自動車ライター。近著に『峠狩り』(八重洲出版)、『ポルシェよりフェラーリよりロードバイクが好き』(講談社文庫)。
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