トヨタ・クルーガーV 3.0 Four Gパッケージ(4AT)【ブリーフテスト】
トヨタ・クルーガーV 3.0 Four Gパッケージ(4AT) 2000.12.13 試乗記 ……391.3万円 総合評価……★★★ないないずくし
トヨタのエンジニアいうところの「ミディアムサイズ乗用車ライクSUV」。言い換えると「車高の高い4輪駆動版ミニバン」。ボディは大きいし、車内空間も広い。オフロード走行よりも、舗装路での乗り心地や走りっぷり、取りまわしの良さなどを開発目標とした。コンセプトとしては「乗用車ベースのクロカンルック」ハリアーと同じ。新しい提案は見あたらない。
とはいえ、余裕たっぷりの3リッターV6、スムーズなオートマチックトランスミッション、シットリとした乗り心地と、クルマとして特に不満はない。他車より極端に劣るところもない。一方、人に強く推薦したくなるような個性や長所も、これまた、ない。
【概要】 どんなクルマ?
(シリーズ概要)
2000年11月24日デビューの、「ハリアー」の兄貴分的SUV。乗用車寄りのハリアーに対し、よりオフロードテイストを押し出したモデルだ。ホイールベースをハリアー+100mmにし、より広い室内空間とラゲッジスペースを確保したのが特徴。エンジンは3リッターV6(220ps)と2.4リッター直4(160ps)。2WDと、生活ヨンクたるビスカスカプリング式4WDが用意される。グレードは、直4、V6/2WD、4WDのそれぞれに、標準「クルーガーV」、スポーツ仕様「Sパッケージ」、豪華仕様「Gパッケージ」で展開される。
(グレード概要)
V6+4WDの「3.0 Four Gパッケージ」は、クルーガーVの最高級グレード。運転席パワーシート、専用のラグジュアリーシート表皮、6連奏CDチェンジャー/MDプレーヤー/電子チューナーラジオ、16インチアルミホイールなどを備える豪華仕様だ。本皮シート、クルーズコントロール、オーディオメーカーJBL製のプレミアムサウンドシステムはオプション設定。
【車内&荷室空間】 乗ってみると?
(インパネ+装備)……★★★
Gパッケージのパッケージは、「チャコール」と呼ばれるコンサバティブなもの。ブラウンとグレーの2トーン内装で、木目調パネルにもとってつけたところがない。オーディオやナビゲーションシステム、空調などのスイッチ類が大きく、表示が見やすいのは大変好ましい。来る高齢化社会に向けて、大切なポイントだ。
(前席)……★★★
テスト車には、メーカーオプションの本革シートが奢られる。シートは、通気性を考慮してか、体が触れる部分に小さな孔がたくさん開けられる。コーナリング中にツルツル滑ることもなく、ホールド性は良好。ただ、革特有の柔らかさが感じられないのが残念。
(後席)……★★★
リアシートはスライドし、バックレストをリクライニングすることも可能だ。前席のヘッドレストを抜いて背もたれを後に倒せば、いわゆる「フルフラット」になる。後席の乗員は、足をのばして寛ぐことができるという寸法だ。停車中は、くれぐれもアイドリングを止めましょう。
(荷室)……★★★
リアシートを畳まなくても、ボディが大きいので十分な荷室空間は確保される。シートバック上面までの容量は、650リッター(VDA法)。分割可倒式のリアシートを倒せば、1060リッターに拡大する。欲を言えば、リアサスペンションの張り出しがもうすこし小さければ良かった。
【ドライブフィール】 運転すると?
(エンジン+トランスミッション)……★★★★
3リッターV6は、220ps/5800rpmの最高出力と31.0kgm/4400rpmの最大トルクを発生。160psと22.5kgmの2.4リッター直4でも十分なのだから、3リッターは、もう余裕たっぷり。4段オートマチック「スーパーインテリジェント」トランスミッションは、他のトヨタ車の例に漏れず、スムーズでショックが少ないものだ。
(乗り心地+ハンドリング)……★★★★
4輪駆動版のリアサスペンションは、サブフレームをはじめ、チューニングもFF車と異なる。車両重量が100kg増えていることもあってか、しっとりと落ち着いた乗り心地。2.4リッターのFF「S(スポーツ)」モデルをドライブしたときにみられた、リアがポンポン跳ねる挙動もなかった。オフロードをテストする機会は得られず。
(写真=河野敦樹)
【テストデータ】
報告者: 金子浩久
テスト日: 2000年12月4日
テスト車の形態 :広報車
テスト車の年式: 2000年型
テスト車の走行距離 :--
タイヤ :(前)215/70R16 99S/(後)同じ(いずれもToyo Radial)
オプション装備 :本革シート+ナビゲーションシステム(56.2万円)/前席サイドエアバッグ(3.5万円)/クルーズコントロール(2.6万円)/スライドルーフ(9.0万円)/VSC+TRC(8.0万円)
テスト形態 :ロードインプレッション(プレス向け試乗会)
走行状態 :市街地(10)
テスト距離: --
使用燃料: --
参考燃費: --

-
ベントレー・ベンテイガ スピード(4WD/8AT)【試乗記】 2026.7.17 「ベントレー・ベンテイガ」に最上級グレードの「スピード」が登場。ブランドの在り方をストレートに伝える名称のトップパフォーマンスモデルだが、従来型との最大の違いはその心臓部にV8エンジンが積まれていることだ。およそ不満のあろうはずもないが、最新モデルの仕上がりをリポートする。
-
フェラーリ849テスタロッサ スパイダー(4WD/8AT)【海外試乗記】 2026.7.15 歴史ある車名が与えられた「フェラーリ849テスタロッサ」は、従来型から大幅な進化をとげた高性能スポーツカーだ。では、そのオープントップバージョンの走りはどうか? 日本での発売を前に、フェラーリ通として知られる西川 淳が試乗した。
-
ポルシェ・カイエン ターボ エレクトリック(4WD)【試乗記】 2026.7.15 ポルシェ最新の電動ハイパフォーマンスSUV「カイエン エレクトリック」。そのラインナップのなかでも、最高峰に位置するのが「カイエン ターボ エレクトリック」だ。最高出力1156PS、最大トルク1500N・mという、とてつもないパフォーマンスの一端に触れた。
-
プジョー308 GTハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】 2026.7.14 マイナーチェンジで内外装がブラッシュアップされた「プジョー308 GTハイブリッド」に試乗。大胆なデザインのフロントフェイスに目を奪われるが、ステランティス自慢の1.2リッター直3マイルドハイブリッドを搭載する最新モデルの仕上がりと走りやいかに。
-
日産キックスG(FF)/キックスX e-4ORCE(4WD)【試乗記】 2026.7.13 日産のコンパクトSUV「キックス」が、いよいよフルモデルチェンジ! デザインもパワートレインもプラットフォームも刷新された新型は、見ても乗っても長足の進化が感じられる力作となっていた。日産の再生を担う重要モデルの仕上がりを報告する。
-
NEW
ポルシェ911カレラT(後編)
2026.7.19ミスター・スバル 辰己英治の目利きスバルとSTIでクルマの走りを鍛え、モータースポーツにも積極的に取り組んできた辰己英治さん。彼の目に、“スポーツカーの水準器”こと「ポルシェ911」はどのように映ったのだろう? 走りの楽しさを追求した「カレラT」グレードに乗っての印象を聞いた。 -
ホンダCB750ホーネット(6MT)【レビュー】
2026.7.18試乗記ホンダのスポーツネイキッド「CB750ホーネット」が、話題の「E-Clutch」を獲得。ライディングの幅を広げる自動クラッチシステムは、パンチの利いた2気筒のストリートファイターにどんな走りをもたらすのか? その仕上がりを確かめた。 -
人気沸騰「ランクル“FJ”」を手にするもうひとつの方法
2026.7.17サブスク「KINTO」で「ランドクルーザー“FJ”」に乗る<AD>2026年5月に発売されるやオーダーが集中し、受注停止となってしまった「ランドクルーザー“FJ”」。しかし、あきらめるのはまだ早い。“FJ”とのカーライフを実現できる、トヨタの新車サブスクリプションサービス「KINTO」という手段があるのだ。 -
新型「アルピーヌA110」はどんなクルマに? グッドウッドを駆けたテストカーから読み解く
2026.7.17デイリーコラムアルピーヌが次期型「A110」を示唆する「A110フューチャー」を初公開。グッドウッドで走る姿を披露した。そこから分かる未来のA110の姿とは? 電動化がアナウンスされているが、エンジン車の設定はあるのか? 公式発表とテストカーの姿から深掘りする。 -
ベントレー・ベンテイガ スピード(4WD/8AT)【試乗記】
2026.7.17試乗記「ベントレー・ベンテイガ」に最上級グレードの「スピード」が登場。ブランドの在り方をストレートに伝える名称のトップパフォーマンスモデルだが、従来型との最大の違いはその心臓部にV8エンジンが積まれていることだ。およそ不満のあろうはずもないが、最新モデルの仕上がりをリポートする。 -
写真で解説する新型「日産エルグランド」
2026.7.16画像・写真新型「日産エルグランド」は、日本伝統の美をデザインに生かしながら、同社独自の最新技術を組み合わせて“走りのよさ”も徹底追求したという意欲作。その見どころを写真とともに解説する。