アウディA6オールロードクワトロ(4WD/7AT)【ブリーフテスト】
アウディA6オールロードクワトロ(4WD/7AT) 2013.04.09 試乗記 ……889万円総合評価……★★★★
2012年の夏に、300台の台数限定で日本に導入された「アウディA6オールロードクワトロ」。オンにもオフにも対応する専用設計の足まわりと、アウディ自慢のエンジンとトランスミッションが織り成す走りを試した。
(ほぼ)無敵のオールラウンダー
「オールロードクワトロ」こそ一番アウディらしいアウディだと思う。ラリーで大活躍した初代「クワトロ」から連綿と続くアウディの4WDはこれまでほぼすべて乗ったことがあるが、走破性の高さだけが取りえではなく駆動力を発揮する洗練度において群を抜いている。
ただ、クワトロのほとんどはセダンもしくはワゴン型乗用車であり、その万能と称賛された駆動能力をもってしても最大のウイークポイントはロードクリアランスであった。だからこのオールロードクワトロのような車高を変えられる形態ならばもう敵なしである。まだ可能性を残すとすれば水陸両用車のような特殊なものだろうか。またエンジンに関しては、ルマンなどで活躍しているディーゼルがまだ日本に来ていないことから、評点としてはまだ先を開けておいた方がよさそうな気がする。