GMが新型「キャデラックCTS」を日本に導入

2013.12.05 自動車ニュース webCG 編集部
新型「キャデラックCTS」と、ゼネラルモーターズ・ジャパン代表取締役社長の石井澄人氏(右)、同社セールスマーケティングディレクターのグレッグ・セデウィッツ氏(左)。
新型「キャデラックCTS」と、ゼネラルモーターズ・ジャパン代表取締役社長の石井澄人氏(右)、同社セールスマーケティングディレクターのグレッグ・セデウィッツ氏(左)。 拡大

GMが新型「キャデラックCTS」を日本に導入

ゼネラルモーターズ・ジャパンは2013年12月4日、新型「キャデラックCTS」を発表した。2014年4月12日に販売を開始する。

 

■一目でキャデラックと分かるデザインを追求

CTSは、「ATS」と「XTS」の間に位置するキャデラックのEセグメントモデルである。3代目となる新型は、昨今のキャデラック車の特徴であるV字型フォルムを踏襲しつつ、全長×全幅×全高=4970×1840×1465mmと従来モデルから全長を100mm拡大。一方でルーフラインやフードライン、ウインドシールド基部を約25mm下げることで、よりスリムで伸びやかなスタイリングを実現している。

またディテールでは、ヘッドランプをボンネットのラインにそって後方へ流れるようなデザインに変更したほか、バンパーのウインカーに連なる形で、縁にLEDランプを配置。リアにはLEDを用いた立体的な3層構造のテールランプを採用した。

一方、インテリアはドライバーを中心とした設計とされており、操作系やディスプレイには左右非対称のデザインを採用。インテリアトリムはベーシックグレードの「CTSラグジュアリー」にサペリウッド、上級グレードの「CTSエレガンス」にはカーボンファイバーを設定している。

■スマホ感覚でオーディオやエアコンを操作

全グレードに本革シートやヒーター内蔵の本革巻きステアリングホイールを採用するなど、装備は充実。前席にはシートヒーターとベンチレーション機能、メモリー機能付き電動調整機構も装備している。

またオーディオには、車内空間のノイズを打ち消すアクティブ・ノイズキャンセレーション機能を備えたBOSEプレミアムサウンドシステムを用意。オーディオやエアコン、Bluetooth通信などを統合制御するインターフェイスには、タッチパネルによってスマートフォンのような操作性を実現したという「CUE(キャデラック・ユーザー・エクスペリエンス)」を採用している。

このほかにも、プロジェクター型HIDヘッドランプには、ステアリングを切った方向に自動で光軸を向ける「アダプティブ・フォワード・ライティング」に加え、対向車を検知して自動でロービームとハイビームを切り替える機能も備わる。

 

■エンジンは2リッター直4ターボのみ

本国には3.6リッターV6エンジン搭載車も存在するが、日本仕様のパワーユニットはツインスクロールターボチャージャー付きの2リッター直4直噴エンジンのみで、最高出力は276ps、最大トルクは40.8kgm、燃費性能は9.8km/リッター(米国EPA燃費、複合モード)となっている。

軽量化についても重視しており、ドアやフロントサブフレームなど各所にアルミを採用。車両重量を従来モデルより7%軽い1680kg(CTSラグジュアリー)に抑えるとともに、FR車としては理想的とされる50:50の前後重量配分を実現している。また、ボディーの接合にスポット溶接と構造用接着剤を併用することで、車体の剛性を従来モデルから40%向上。敏しょうでレスポンスに優れるハンドリングと高い静粛性を実現したという。

サスペンションは、フロントがダブルピボット式のマルチリンク・マクファーソンストラット、リアがマルチリンク(5リンク)式の組み合わせ。CTSエレガンスには、磁性流体によってダンパーの減衰力を制御する「マグネティック・ライドコントロール」を標準装備している。

ボディーカラーは、CTSエレガンスではセーブルブラック、CTSラグジュアリーではラジアントシルバーが標準。オプションでレッドオブセッション、ホワイトダイヤモンド、ブラックダイヤモンドの3色を用意している。

ラインナップと価格は以下の通り。
・CTSラグジュアリー:599万円
・CTSエレガンス:699万円
※8%消費税込み価格

(webCG)
 

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