第65回「メルセデス・ベンツC180アバンギャルド」(前編)
2014.09.05 水野和敏的視点空力性能を本気で磨いてきた
いよいよ新型「メルセデス・ベンツCクラス」の販売が日本で始まりました。ラインナップされるのは、1.6リッターターボ(156ps、25.5kgm)の「C180」(419万円)と、その豪華版の「C180アバンギャルド」(467万円)、および2リッターターボ(184ps、30.6kgm)の「C200アバンギャルド」(524万円)。そして、ちょっと遅れて、同じ2リッターターボながらチューンの高い(211ps、35.7kgm)「C250スポーツ」(644万円)が納車される予定とのこと。いずれも4気筒モデルです。今回はその中から売れ筋の「C180アバンギャルド」を選びました。まずは外観を見ていきましょう。
外観の第一印象は、「Cクラスのイメージをよく守っているな」というものでした。パッと見て、ちゃんとCクラスに見えます。例えばリアコンビネーションランプあたりのデザインなんて、先代Cクラスの雰囲気をうまく残していると思いませんか? こういったことは、アイデンティティーを継承する上で、とても大事なポイントです。
それでいて、エアロダイナミクスはかなり変えてきており、空力性能が大きく改善されていることがひと目見てわかります。トランクリッド後端の“跳ね上げ”(リップスポイラーの角度)が強まっているのがわかりますか。前方から来る風を、ここでバーンと跳ね上げてやるんです。これは、Cd値の改善に効果があります。
さらに、リアバンパーの下端、ディフューザー部を後方に延ばしていますね。こうすると、上から来た風と、下から来た風がぶつかるポイントが一段と後方に移動するわけです。これも、Cd値の低減に大きく効きます。実際、新型CクラスのCd値は、0.24という驚異的な数値が発表されています。
好き嫌いはあるでしょうが、新型のエクステリアデザインは空力面での真面目な進化が見て取れます。これは極めて考え抜かれたデザインです。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
この記事は会員限定公開です。webCGプレミアムプラン会員に登録すると<月額550円(税込)>、続きを読むことができます。
登録初月無料! | クレジットカードで会員登録いただくと、ご契約いただいた日からその月の末日までが無料になります。いつでも解約可能です。 |
---|
- 毎月20本以上、新型車の試乗記が先取りで読める!
- 人気のさまざまな連載エッセイも、いち早く読める!
- 100車種超! 「谷口信輝の新車試乗」がぜんぶ読める!
- あの漫画家・池沢早人師の特集記事も堪能できる!
- 頭脳派レーシングドライバー山野哲也の車評が分かる!
- 『日刊!名車列伝』で世界の名車に毎日触れられる!
- 自動車メーカー関連グッズのプレゼントに応募できる!
- 話題のニューモデルのアツい走りが動画で見られる!
-
メルセデス・ベンツCLE【海外試乗記】 2023.9.13 試乗記 「Cクラス クーペ」と「Eクラス クーペ」の統合によって生まれたのが「メルセデス・ベンツCLE」だ。間を取るなら“CLD”では? の声があるかもしれないが、それはともかく、日本上陸よりもひと足早くスペイン北部の街で仕上がりを試した。
-
-
メルセデスAMG C43 4MATIC(4WD/9AT)【試乗記】 2022.12.28 試乗記 「メルセデスAMG C43 4MATIC」に積まれるM139は、2リッター直4エンジンにF1由来の電動・排気ターボチャージャーを組み込んだAMG謹製の最新パワーユニット。そのパフォーマンスは、「もしや力不足では?」という疑念を拭い去るに十分なものだった。
-
アウディの「RS」モデル史上最高のパワーを発生! 「RS 6アバント パフォーマンス」「RS 7スポーツバック パフォーマンス」発売 2023.9.21 自動車ニュース アウディ ジャパンは2023年9月21日、「RS 6アバント」「RS 7スポーツバック」のさらなる高性能モデル「パフォーマンス」の国内導入を発表し、販売を開始した。
-
ホンダ・アコード【開発者インタビュー】 2023.9.21 試乗記 2024年春に発売予定の11代目「アコード」。1976年に初代モデルが誕生した伝統あるホンダのセダンは、いかなる進化を遂げたのか。“セダンばなれ”が叫ばれる逆風のなかで登場する新型車の特徴とこだわりを、開発責任者に聞いた。
-
スバル・レヴォーグ レイバック リミテッドEX プロトタイプ(4WD/CVT)【試乗記】 2023.9.7 試乗記 「スバル・レヴォーグ」のラインナップに、車高を上げてSUVテイストをまぶしたニューモデル「レヴォーグ レイバック」が登場。専用の足まわりを持つ“都会派クロスオーバー”は、どのようなモデルに仕上がっているのか? 新潟・佐渡のワインディングロードで確かめた。