基本性能はこんな感じ

●ルート探索は?

ナビにまかせた推奨ルート、目的地に急ぐときの有料優先ルート、のんびり走るときの一般優先ルート、最短距離で目的地に着く距離優先ルート、別ルートの5つを探索可能。渋滞予測データやオンデマンドVICSによる渋滞情報も考慮しながら、状況に応じたルート探索を行う。それぞれの検索結果は、リスト表示して料金や距離、所要時間等を見比べながら、好みのルートを選択可能。地図上でも、色分けしたルートでそれぞれのルートの確認が可能だ。また、エコ度のチェックもできる。推奨ルートは、できるだけ広い主要道を選ぶイメージだが、今回一度だけ主要道から外れ、抜け道っぽいルートを選んだことがあった。未確認だが主要道が渋滞していたのだろう。

●渋滞表示は?

センターを通じて、通信によりリアルタイムの渋滞情報を取得するオンデマンドVICSに対応。ビーコンなどのユニットを設置しなくても渋滞情報をキャッチできる。受け取った渋滞情報は、地図に表示できるほか、渋滞を考慮したルート探索にも反映。刻々と変わる渋滞状況に対応して、5分ごとにセンターから最新の渋滞情報を受け取る。写真では赤い矢印の渋滞箇所のほか、青の矢印で順調に走れる箇所も表示されているが、その表示をする/しないは設定で変更できる。なお、このオンデマンドVICSは有料のサービス。購入する際はイクリプスのホームページのマイプロフィール・ユーザー登録サイトにアクセスして手続きする。

●一般道の道案内は?

一般道の交差点案内はオーソドックスな俯瞰(ふかん)図。交差点拡大図には、交差点付近にある施設のアイコンや交差点名、レーン情報、交差点までの距離が表示され、画面サイズが9型ワイドと大きいことも味方して、とてもわかりやすい。ちなみに、写真の交差点拡大図内の交差点左上にあるのは焼き肉店のアイコン。これだけは一瞬「なに?」と思って、実際に建っている施設を確認してしまった。左の地図側を見れば、上のほうに次の交差点のレーン案内も表示。ルートを先取りできるのはうれしい。地図表示をレーンリストに切り替えれば、画面の半分を使って推奨走行レーンを細かく案内することも可能。運転に不慣れな人が複数車線の広い道を走るには便利かも。

●高速の道案内は?

高速道路のルート案内は特に目新しいものではないがシンプルな案内は、ひと目画面を見るだけで確実に進行方向や出口名等がわかる。このような画面案内は、なるべく多くの情報を伝えようと、さまざまな情報を盛り込みがちだが、イクリプスのそれは必要な情報に絞ってシンプルに表示。このような表示のほうが、瞬時のわかりやすさは高いし、確実にルートに沿ったドライブができそうだ。という意味ではよく考えられた案内といえよう。高速道路走行中に出るハイウェイモードも、余計な装飾がなくシンプル。少々色味が寂しい感じではあるが、SAやPA内の施設の情報など、必要な情報はしっかりと伝わってくるし、どの区間が渋滞しているのかもわかる。

●オーディオ機能は?

DVD/CD、FM/AMラジオのほか、SDやUSB、iPhone/iPodのデジタル音源が楽しめるし、HDMIやAUX/VTRといった外部入力端子を使ってスマートフォン等のコンテンツを楽しむことも可能。またBluetooth接続により、スマートフォン等のBluetooth機器とワイヤレスで接続して音楽を再生することもできる。BluetoothではニンテンドーDSとも接続。専用ソフトでクイズや観光案内を楽しみながらドライブすることも可能。サウンド調整機能はそれほど多くはないが、簡易タイムアライメントや7バンドパラメトリックイコライザー、クロスオーバー等の機能で調整可能。バーチャルシアターといった車内音場コントロール機能もある。

●操作性は?

スマートフォンとの連携によりドライブ中でもドライバーと対話しながら音声で目的地の検索ができるほか、CDなど音楽ソースの切り替えや地図のノースアップ/ヘディングアップの切り替え、自宅へのルート探索など、音声でできる操作が増え、操作性は向上している。地図スクロールは画面を指でなぞるフリック/ドラッグでできるし、地図の拡大/縮小は2本の指で地図をつまんで指の間隔を開いたり閉じたりするピンチアウト/ピンチインでもできる。スマートフォンやタブレットを使い慣れている人なら違和感なく操作できるだろう。画面が大きいのでタッチパネルのボタンもわかりやすい。総じて、操作性は良好といえる。

<機能表>
・地図メディア/容量:SDカード/32GB
・ディスプレイ:9型ワイドVGA
・地デジチューナー:フルセグ/4×4
・地図更新:最大3年間無料
・対応スマホ:iPhone/Android
・Bluetooth:○
・Wi-Fi:○