フォルクスワーゲンNILS:リタイアしたら乗りたいEV!
2011.12.03 コレはゼッタイ!■【コレはゼッタイ!】フォルクスワーゲンNILS:リタイアしたら乗りたいEV!
主要な展示ホールからちょっと離れたところに、「スマートモビリティシティ2011」のブースはある。近未来のクルマ社会を提示するこの展示の中に、このイチオシカーはたたずんでいた!
■いつかはNILS
四捨五入すると50歳という年齢になって、20年後、30年後に乗るクルマが気になってきた。あの、電動のシニアカーってやつはちょっとイヤだな。あんまりカッコよくないし、遅いし、安定が悪くてたまに倒れるって聞いたし。
で、こりゃいい! って思ったのがフォルクスワーゲンの「NILS(ニルス)」。別にシニアカーとして開発したわけじゃなく、世界中の通勤者にターゲットを絞った1人乗りのEVだという。なんでも、ドイツでは通勤する人の約60%がクルマ通勤で、うち90%がひとりで乗っているらしい。
スペックを見ると、航続距離は65kmで、最高速度は130km/hと、個人的にはどちらも十分。全長は3.08mだから、駐車スペースはそんなにいらない。問題は1.2mという全高で、70歳、80歳になった時に、こんなに低くかがめるのかが気になる。いまから柔軟体操やストレッチを覚えておいたほうがいいかも。
外から見える前後ダブルウィッシュボーンのサスペンションはいかにもいい仕事をしそうで、いつかはクラウンならぬ、いつかはNILSと夢想する。
(文=サトータケシ/写真=峰昌宏)
新着記事
-
NEW
ホンダ・プレリュード(前編)
2025.12.14思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が新型「ホンダ・プレリュード」に試乗。ホンダ党にとっては待ち望んだビッグネームの復活であり、長い休眠期間を経て最新のテクノロジーを満載したスポーツクーペへと進化している。山野のジャッジやいかに!? -
アストンマーティン・ヴァンテージ ロードスター(FR/8AT)【試乗記】
2025.12.13試乗記「アストンマーティン・ヴァンテージ ロードスター」はマイナーチェンジで4リッターV8エンジンのパワーとトルクが大幅に引き上げられた。これをリア2輪で操るある種の危うさこそが、人々を引き付けてやまないのだろう。初冬のワインディングロードでの印象を報告する。 -
BMW iX3 50 xDrive Mスポーツ(4WD)【海外試乗記】
2025.12.12試乗記「ノイエクラッセ」とはBMWの変革を示す旗印である。その第1弾である新型「iX3」からは、内外装の新しさとともに、乗り味やドライバビリティーさえも刷新しようとしていることが伝わってくる。スペインでドライブした第一報をお届けする。 -
高齢者だって運転を続けたい! ボルボが語る「ヘルシーなモービルライフ」のすゝめ
2025.12.12デイリーコラム日本でもスウェーデンでも大きな問題となって久しい、シニアドライバーによる交通事故。高齢者の移動の権利を守り、誰もが安心して過ごせる交通社会を実現するにはどうすればよいのか? 長年、ボルボで安全技術の開発に携わってきた第一人者が語る。 -
第940回:宮川秀之氏を悼む ―在イタリア日本人の誇るべき先達―
2025.12.11マッキナ あらモーダ!イタリアを拠点に実業家として活躍し、かのイタルデザインの設立にも貢献した宮川秀之氏が逝去。日本とイタリアの架け橋となり、美しいイタリアンデザインを日本に広めた故人の功績を、イタリア在住の大矢アキオが懐かしい思い出とともに振り返る。 -
走るほどにCO2を減らす? マツダが発表した「モバイルカーボンキャプチャー」の可能性を探る
2025.12.11デイリーコラムマツダがジャパンモビリティショー2025で発表した「モバイルカーボンキャプチャー」は、走るほどにCO2を減らすという車両搭載用のCO2回収装置だ。この装置の仕組みと、低炭素社会の実現に向けたマツダの取り組みに迫る。
