第85回:ホンダ・グレイスHYBRID EX(前編)
2015.01.30 水野和敏的視点もう少しやりようはなかったか?
今回の「水野和敏的視点」は、ホンダ・グレイスを取り上げます。
グレイスは、コンパクトハッチ「ホンダ・フィット」のコンポーネンツを活用した4ドアセダン。昨2014年からアジアで販売されているグローバルモデル「シティ」の、いわば国内版です。ただし、シティはインドやタイで生産されますが、グレイスは国内産。また、日本では1.5リッター直4とモーターを組み合わせたハイブリッドモデルのみのラインナップとなります。
テストに供されたのは、グレイスHYBRID EX。車両本体価格は221万円です。
運転席に座ってまず感じるのは、ハンドルが遠いということ。以前、この連載で言及しましたが、ステアリングホイールとドライバー頭部との距離をできるだけ離すのが、衝突安全性を確認するクラッシュテストで高得点を獲得する秘訣(ひけつ)。グレイスもその例に倣ったのでしょう。
衝突テストで有利になる一方、ハンドルを離すと、自然な運転姿勢を取りにくくなるのが難点です。グレイスとそのベースとなったフィットはボディーサイズがコンパクトなので、クラッシャブルゾーンに余裕がありません。グレイスの運転席に座ってみて、「ちょっとやりすぎだな」というのが個人的な感想です。
内装に関しても、「もう少しやりようがあったのではないか」と感じました。インパネまわりに黒い塗料を練り込んだパネルを多用していますが、どうも「価格なり」という言葉が前面に出てきてしまう。全体にデザインの力が感じられません。
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