東京モーターショー2015

アウディA4:全方位的に進化している

2015.10.29 自動車ニュース 生方 聡
アウディA4
アウディA4 拡大

アウディA4:全方位的に進化している

ワールドプレミアのないアウディブースだが、正直なところコンセプトカーよりも断然気になるのが新型「A4」だ。

■知るほどに新しい!

言うまでなくA4はアウディの主力モデルで、前身の「アウディ80」を含めると8代目にあたる定番。
写真で見るかぎりは、「セダン」「アバント」ともひと目でそれとわかるデザインであり、「あまり冒険しなかったのかなぁ」という印象だったが、実物を目の当たりにすると、ワイドになったシングルフレームグリルをはじめ、鋭いヘッドライトや、そのヘッドライトからテールライトまでボディーサイドを貫くシャープなキャラクターラインなど、先代が一気に古くさく見えるほどの進化に驚く。
さらにインテリアも、フルデジタルメーターの「バーチャルコックピット」や水平基調のダッシュボードデザインが、新しいアウディの世界を表現している。

それ以上に注目したいのが、新開発の2リッター直4直噴ターボエンジン。FFモデルに積む2.0 TFSIに、圧縮比より膨張比を高くしたミラーサイクルを採用しているのだ。この2.0 TFSIに加えて、これまでのCVTに代えて採用されるデュアルクラッチトランスミッションの「Sトロニック」と「“MLBエボ”プラットフォーム」がどんな走りを生み出すのか、興味津々だ。
ディーゼル車のTDIがラインナップされていないのは残念だが、「BMW 3シリーズ」や「メルセデス・ベンツCクラス」との三つどもえの戦いが激化するのは必至である。

(文=生方 聡/写真=峰 昌宏)

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